8月11日(火)

曇り
Light spills
among autumn grasses,
kanetataki beating.
鉦叩灯の漏れいたる秋の草

Slender stalks
of autumn grasses—
dipping in clear water.
秋草のか細き茎を水に挿す

Kanetataki beating—
the sky of night
still bluish.
鉦叩夜空に青のまだ残る

●今朝、5丁目の丘へ散歩に。丘に行くことは、坂を上るので、平地を歩くより歩行の筋肉が鍛えられるように思うのだ。一回丘へ上るだけで、すぐに腰のふにゃふにゃ感が改善される。

●台風15号が接近。風雨が強まるかと思いきや、雨はしずかにぽつぽつ。風はない。

●National Poetry Competition があることを知る。イギリスのPoetry Society の主催。賞金1位5000ポンド。およそ100万円。

8月10日(月)

曇り、ときどき晴れ

●少し涼しくなっている。台風15号が近づく。明日は関東に接近する予報。
●8月月例ネット句会の入賞発表。
https://suien.ne.jp/getsureikukai

有花さんのコメントが入ったので、入賞発表に貼り付ける。

●晃さんがキッズ俳句についての愛媛新聞の切り抜きと、松教俳句交換会の冊子6月、7月が送られてくる。
キッズ俳句について、児童の祖母から投稿が載っている。投稿は、学級で毎週、俳句を作る宿題がでるが、その宿題が苦痛だったという。

その児童の作った俳句をおそらく祖母が愛媛新聞のキッズ俳句欄に投稿すしていたのだろう。年間最優秀賞を貰ったが、ちっともうれしくないと言う。なぜなら、自分の俳句が直されて、自分の作った俳句と違うからというのだ。そして、俳句を捨てて、中学生になった今は、吹奏楽部で楽しく過ごしている、とある。新聞のデスクの感想が載っていたが、児童の「書く力」を育てるのだと言う。「児童の書く力」って何?と問わざるをえない。キッズ俳句の選者は夏井いつき氏。児童の正直な感想を選者は知らないであろう。知ったとしても一蹴ということになるだろう。

俳句界の著名俳人がこうした俳句教育に沈黙していることは、制度の歪みを放置していることでもあり、俳句の未来にとっては大きな課題。
沈黙していることを、「えらい」と見る俳句協会の理事もいる。

 

自由な徳箱/8月11日~8月15日

※当季雑詠(夏・秋)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。

(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子

●「自由な投句箱・添削教室」は、下方↓ の欄にあります。

今日の秀句/8月11日~8月15日

8月13日(1句)
★枝豆や能登の荒塩一振りす/廣田洋一
枝豆の緑に振る「能登の荒塩」が荒さのなかにも抒情を生み出しています。また、一振りの仕草が能登の荒塩に合っています。固有名詞が繊細に扱われ、完成された句です。(髙橋正子)

8月12日(句)
★禊萩のはらりと散るや墓の道/廣田洋
禊萩はお盆に墓に立てる花ですが、墓への道にはらりと散っている。「はらり」の軽さのある一言が、盆花の儚さを感じさせてくれています。季節と行事がすぐさま気配として立ち上がっています。(髙橋正子)

8月11日(1句)
  大雪山黒岳5合目
★ロープウェイ着くや熊鈴山の秋/土橋みよ
★ロープウェイ着くや熊鈴着けて秋(正子添削)
「熊鈴」が浮いています。句の中でなにをしているのかわからないです。もう少し丁寧に言う必要があります。
ロープウェイを下りてすぐ「熊鈴」をつけたのでしょう。ロープウェイで上った山の高さが知れます。元の句は「山の秋」となっていますが、「熊鈴」がどうなのかを言っていません。それを言うために、「山の」を削りました。ロープウェイで上ったことですでに山がわかりますので、「山の」を省略できます。(髙橋正子)

8月11日~8月15日

8月13日(3名)
廣田洋一
枝豆や能登の荒塩一振りす★★★★
朝顔や雨に打たれて色を増し★★★
子供らの声張り上げて金魚ねぶた★★★

小口泰與
翡翠の枝につまづき不思議顔★★★
花栗の無数に咲きて丘の園★★★
赤赤と日の出の光り芥子の花★★★★

多田有花
風は秋見上げる空も秋の午後★★★
透明な秋のとば口に立ちぬ★★★
盆台風日本列島横切りぬ★★★

土橋みよ
 佐呂間町
牧草の果ての峰まで秋高し★★★
「牧草の果て」に「峰」がある景で、北海道らしい広い景色が想像できます。峰も遠い峰の印象で、水平の広がりを感じます。この景色に対して「秋高し」が不釣り合いに映ります。(髙橋正子)

 サロマ湖畔富武士漁港
霧時雨発動機船の音ばかり★★★
「霧時雨/発動機/船の音ばかり」とそれぞれが並べられています。俳句は一つの文と思ってください。その省略したものが俳句です。
まずは、丁寧に言ってみることが大切です。(髙橋正子)

 新千歳空港
盆帰省みやげ屋遠き搭乗口★★★

8月12日(3名)
廣田洋一
台風一過泥水流る街の川★★★
街路樹の根元を囲む白粉花★★★
禊萩のはらりと散るや墓の道★★★★

小口泰與
姦しき蛙の声や街の沼★★★
葦揺れて翡翠居りし証しかな★★★
翡翠の弾丸のごと翔け行けり★★★

多田 有花
以下3句は、8月11日と同じ句でした。

山の日を迎える風の吹き渡り★★★★
朝夕から秋ゆっくりと顔を出す★★★
盆休み遠くで花火の打ちあがる★★★★

8月11日(4名)

山の日を迎える風の吹き渡り★★★★
朝夕から秋ゆっくりと顔を出す★★★
盆休み遠くで花火の打ちあがる★★★★
「で」が気になります。「で」をとってもよいのでは?ほかにも考えられます。(髙橋正子)
【改作】盆休み遠く花火の打ちあがる

小口泰與
川底をさらう漢の夏帽子★★★
天道虫羽開かざるまま絶えし★★★
暑き日を髪膚に浴びし夏の午後★★★

廣田洋一
秋高しゆっくり回る観覧車★★★
台風の近づく気配雲速し★★★
墓参り義妹の墓にも水をかけ★★★

土橋みよ
 大雪山黒岳5合目3句
秋高し手すり伝いの展望台★★★
ロープウェイ着くや熊鈴山の秋★★★★
枝ごとに蜻蛉動かぬ夕べかな★★★

 

 

自由な投句箱/添削教室8月11日~8月15日

8月12日
土橋みよ
大雪山黒岳5合目
「秋高し手すり伝いの展望台」を作り直してみました。感動したことは、(普段上ることのない)階段を伝って、展望台の途中まで行って空を見上げると、秋の空が高かったということです。

改作「上りきれぬ階の下より秋の空」
添削をお願いいたします。

添削教室/8月11日~8月15日

8月12日
土橋みよ
(原句)秋高し手すり伝いの展望台

(改作)上りきれぬ階の下より秋の空
●元の句は、「手すり伝い」の情景が少しわかりにくので、ここを直します。
●改作された句は、「上りきれぬ」と、元の句とは、方向が少し違って、別の句として成り立っています。

●(添削)階(きざはし)の途中に仰ぎ秋の空
階段を途中まで上って、そこから秋の空を眺めたということでしたので、その意味を活かすと添削のようになります。(髙橋正子)