8月16日

●小口泰與
したたかに伸び行く蔓や牽牛花★★★
単線の朽し犬釘明治草★★★
露草や浅間の空はいぶし銀★★★

●下地鉄 
湾を抱く旱の空の蒼さかな★★★★
旱の空が湾を抱く。空もあくまでも蒼く、湾はあくまでも静か。旱がその静けさを奥深くさせる。(高橋正子)

その日のこと記憶も失せし終戦日★★★
金星を剥がれし人の敗戦日★★★

●多田有花
早稲の田を渡る風受け墓詣★★★★
暑い盛りの墓参だが、早稲の田は稲穂にも熟れ色が兆し、風を渡らせている。心静かで明るい墓参。(高橋正子)

四代の世代が集い墓参り★★★
盆過やつくつくぼうしの森となる★★★

●古田敬二
新涼を大きく吹きあげ飛騨の川★★★
飛騨川の緑の流れ涼新た★★★
緑色して飛騨川流れ終戦日★★★


コメント

  1. 小口泰與
    2013年8月17日 10:54

    御礼
    高橋信之先生、正子先生
    8/16の投句に★印のご指導を賜わり有難う御座いました。今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。

  2. 多田有花
    2013年8月18日 19:40

    お礼
    信之先生、正子先生、
    「早稲の田を渡る風受け墓詣」へご指導をいただきありがとうございます。
    お盆は父方と母方のお墓参りに行きました。これは母方の墓参りのときの情景です。田んぼの中の道を歩いて行きます。ご句評いただいたとおり、明るい墓参りです。