●小口泰與
梔子の香のおりおりの朝かな★★★
夕さりの赤城をかくす雲の嶺★★★
低く咲くねじ花の風低きかな★★★★
●桑本栄太郎
白粉の花の黄色や朝の辻★★★★
白粉花は、夕方から咲く花であるが、朝まだ早いうちは咲きの残っている。朝の辻に黄色い白粉花を見つけた。赤や白い花ではなく、黄色なので、月の色の名残のようでもある。「朝の辻」が涼しい。(高橋正子)
米の香のほのと乗り来る青田波★★★
菜園の朝のしじまやカンナの黄★★★
●多田有花
ひぐらしの木陰抜け六甲最高峰★★★
額紫陽花夏の終わりの六甲山★★★
六甲の汗を有馬の湯に流す★★★
●高橋秀之
夜が更けてそっと片手に夏帽子★★★
大皿に溢れんばかり冷奴★★★★
風呂上り団扇ふたつで風送る★★★
●古田敬二
一本の曲がるものなき木賊かな★★★
名刹の木賊一本も曲がらずに★★★
蝶舞えり入道雲の伸びる空★★★
コメント
御礼
高橋信之先生、正子先生
7/28の投句に★印のご指導を賜わり、大変勉強になり有難う御座いました。
今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。
御礼
高橋信之先生、正子先生
「白粉の花の黄色や朝の辻」の句を7月28日の今日の秀句にお選び頂き、素晴らしいコメントも頂戴しまして大変有難うございます。一昨日の、朝の散策の途中で見かけましたが、黄色の白粉花は珍しいです。良く通る散策コースですが、何処に何の花が何時頃咲き出すのかを、大体把握出来るようになりました。