4月25日(3名)
多田有花
ちらほらと咲き初む狗鷲桜かな★★★
三つ葉躑躅路傍に咲ける帰り道★★★
<JR神戸線車窓>
泉南まで今日は見えるや春曇★★★
廣田洋一
大仏の傍の句碑や春惜しむ★★★
春の野や歩き始めし幼子と★★★
ベンチにて次々繰り出す凧の糸★★★
小口泰與
夕暮れや窓に映りし飛ぶ燕★★★★
夕日射す雪解けの山きらきらと★★★
利根川の赤岩渡舟春日差す★★★
4月24日(4名)
多田有花
麗らかや川は南へ向き流る★★★
<蒸気機関車C57遺構展示>
春日影煙室扉と動輪に★★★
花時や昔栄えし鉱山町★★★
廣田洋一
クローバーの花輪をかけし女の子★★★
グラウンドの空に高々いかのぼり★★★
雨上がり花弁こぼす八重桜★★★
小口泰與
さかしまに燕飛びけり沼の上★★★
山風をいかんともせず小米花★★★
利根川の荒波消える帰雁かな★★★★
上島祥子
青き踏む番の鳥と野を分ち★★★
命日を待てず躑躅は咲き満ちて★★★★
若葉満ち一筆書きに庭囲う★★★
4月23日(3名)
多田有花
<朝来市生野町三句>
枝垂桜主となりし庭を見る★★★
詣でたる春の日和の旧郷社★★★
花びらのトロッコ軌道を歩きけり★★★
「花びら」の扱いに、曖昧さがあるのが惜しいです。(髙橋正子)
廣田洋一
藤垂れて空の深さを見せにけり★★★★
鶯の鳴き渡りたる並木道★★★
軒下に雪崩れ咲きたる躑躅かな★★★
小口泰與
さかずきに映る下山の春の山★★★
句の視点はいいです。表現として、「さかずきに映る」と「春の山」の間に飛躍がありすぎるのが惜しいです。
山風や櫻蘂舞う峠道(原句)
「櫻蘂」は「舞う」感じで普通は捉えにくいので、そのあたりが問題です。
山風や櫻蘂散る峠道(正子添削)
いっときの空の蒼さや燕舞う★★★★
4月22日(2名)
多田有花
<旧浅田邸二句>
花筏はや流れ来る瀬の中を★★★★
ガラス戸に映えたる枝垂桜かな★★★
<姫宮神社>
清流を渡れば桜咲く社★★★
小口泰與
櫻散り在所静かになりにけり★★★★
特選のハガキ届きし酒ほがい★★★
鳥交るちょんちょんちょんと淡きかな★★★
4月21日(2名)
小口泰與
春疾風杉の古木のゆらゆらと★★★
さもなくば山桜見て帰られよ★★★
梅古木目を和ませる緑の葉★★★
多田有花
<朝来市生野町・旧浅田邸三句>
枝垂桜瀬音に近く咲きにけり★★★★
春の日や洋館に食ぶハヤシライス★★★
川風を受けて揺れおり雪柳★★★
コメント
正子先生
4月23日の拙句
「花びらのトロッコ軌道を歩きけり」を
「花びらの散るやトロッコ軌道跡」にしました。
生野の市川沿いにトロッコ軌道跡が残され、
流れに沿ってそこを歩けます。
散った花びらが軌道跡を覆っていました。