4月11日~4月20日

4月14日(4名)
川名ますみ
春の夕しろく弾める花ばかり★★★
光の感じは良いですが、「花」が抽象的で惜しい。花のある場所や、具体的な花を言いそれに代表させるなど。(髙橋正子)

「花」が漠然としています。どこに咲いているのか、または、何の花か、などの手がかりがあるといいと思います。(髙橋正子)
高架より覗いてましろ花水木★★★
視点がよく軽やかさがいいです。(髙橋正子)

白山吹散るひとひらも可憐なり★★★
静かな感受性がいいです。(髙橋正子)

廣田洋一
囀りや親子で菓子を分かち合い★★★
ぶらんこや母親が先ずこいでみせ★★★

道端を掃き清めたる春の暮★★★
季語と所作があっているのがいいです。(髙橋正子)

多田有花
<朝来市生野町三句>
今はむかし生野義挙碑ののどけしや★★★
山桜銀山の町を取り囲み★★★★
 景のスケールが大きく、今日の中で最も伸びやか。(髙橋正子)

街角につくし生いたる銀山町★★★

小口泰與
釣人の今日はボーズや蓬摘む(原句)
釣人に釣果あらずや蓬摘む(正子添削)
「ボーズ」は釣果のないことを言うのでしょうが、俳句の言葉としては強く(俗に)なりすぎます。(髙橋正子)

波たつや心許なき残り鴨★★★★
上州の山々笑う雪消川★★★

4月13日(5名)
多田有花
地に青き絨毯ムスカリの咲けば★★★
山はいま芽吹きの色の繚乱に★★★
鶯や姿を見せて囀りぬ★★★

小口泰與
春の森野鳥の声のおちこちに★★★
一斉に若葉吹き出す庭の木木★★★
残る鳥沼の若葉の匂い立つ★★★★

廣田洋一
菜の花や休耕田の生き返り★★★
いつもの道いつもの空や百千鳥★★★★

白き校舎後に映えて八重桜(原句)
白き校舎後ろに映えし八重桜(正子添削)

土橋みよ
独活洗う手の香抜けぬ夕厨(原句)
独活洗いし手の香抜けたり夕厨(正子添削)

土起こす足の沈むや春の朝★★★

花冷えの水歯に沁みる夕の膳(原句)
花冷えの水の歯に沁む夕餉かな(正子添削)

上島祥子
石塀を彩る若葉に風生まれ★★★
「彩る」が若葉の説明の寄っています。写生よりの句にすると、句が生きます。(髙橋正子)
石塀に若葉のひかり風生まれ(添削例)
石塀へ若葉の影や風生まれ(添削例)

ラベンダー細き茎伸ぶ朝の陽に★★★

若葉立つ川に碧の流れうみ
「若葉立つ」がわかりにくいです。(髙橋正子)

4月12日(3名)
小口泰與
赤き葉の今朝は緑や山の春★★★
梅の木の枝枝新芽沸き立ちし★★★
こまぬきて四月も半ば暮れなずむ★★★

多田有花
豹紋蝶翅半分となり飛びぬ★★★
高らかに燕歌いぬ青空へ★★★★
後ろより光を受けて黄水仙★★★

土橋みよ
野菜手に列ゆるみゆく春の市★★★
バス通りのアスファルト割れホトケノザ★★★
源氏物語1句
松風に琴の音添う須磨の秋★★★

4月11日(3名)
多田有花
自治会館前に少女ら花吹雪★★★
たんぽぽの風待ち首を伸ばしけり★★★
アネモネの花壇明るく色とりどり★★★

廣田洋一
花弁を垂らして揺れる蜘蛛の糸★★★
グラウンドを白く染めたるクローバー★★★
満天星のゆらゆら揺れて切りもなし★★★

小口泰與
チューリップ夕日を浴びて色増せり★★★★
ばらの葉の茶は緑へと春の朝★★★
一斉に芽吹く若葉や枝垂れ梅★★★


コメント

  1. 廣田洋一
    2026年4月14日 17:03

    高橋正子先生
    四月十三日の八重桜の句を添削して頂き有難う御座います。今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。