●小口泰與
紅梅やシャッター音の蒼天へ★★★
春の炉や視界奪いし土埃★★★
青空へ薄紅梅の文目かな★★
●佃 康水
第二音戸大橋(愛称 日招き大橋)開通 2句
日招きの大橋春の海へ耀る★★★
島結ぶ丹の大橋へ花盛り★★★
旅立ちの夢語る子へ春満月★★★★
●多田有花
花曇割る半熟のゆで卵★★★★
花曇とゆで卵は相通じるところがある。花の頃の高い曇り空と、白身に黄身が優しい丸を作るゆで卵。はっきりしないが、体に親しく馴染んでくるものだ。(高橋正子)
宅配のトラック止まる花の下★★★
護摩堂にうすむらさきの馬酔木咲く★★★
●桑本栄太郎
さみどりの坂の地道や春落葉★★★
春雨や角の畑地は分譲へ★★★
ジャージーの走る校庭花の雨★★★
コメント
御礼
信之先生 正子先生
3/29日の投句へ★印のご指導を誠にありがとうございます。「旅立ちの夢語る子へ春満月」は隣町に住む姉の孫が1浪して音楽の道に進む事が決まりお祝いを持って行ったときの句です。将来の夢を語る若き男へ春満月が上がっていました。(実際には雲間から覗いたり隠れたりでしたが)