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コメント
転記
3月11日
小口泰與 2019-03-11 10:01:04
ほつほつと大地割たるつくつくし
木蓮やアンテナの向き皆おなじ
初蝶と連れそう子等の帰り道
自由な投句箱
肥後椿咲く路地抜けて川に出る
白川の河原に群れし春の鴨
川沿いの道ゆっくりと春の朝
自由な投句箱
★3月11日半旗に向かひ合掌せり
★津波から掘り出されたる内裏雛
★3月やあの人の声聞く海辺
自由な投句箱
★街の蝶はや遁走の構えかな
★蜂の巣を燃やすおさなの奇声かな
★釣人へまつわる虻や日の高き
自由な投句箱
春の川渡れば熊本駅に着く
うららかやバス待つ人と歓談す
熊本の名物もらう春日和
自由な投句箱
★雛納め見慣れし人の去りしごと
★小さくも雛の在りし場寂しけり
★顔を撫で着物を払ひ雛納
自由な投句箱
★鈴なりの房となりたり馬酔木咲く
★堰水の楽となり居り春の川
★浮雲の嶺のおちこち春日さす
自由な投句箱
思い出の母と山畑麦を踏む
母と踏む小さき山の麦畑
春光の届く水底魚影光る
自由な投句箱
★紅梅や天へゆったり観覧車
★大鏧を打つや境内落椿
★おもむろに振り向く我に落椿
自由な投句箱
★ブランコの風を纏いぬ子供達
★春風や大根ぬつと背伸びせり
★土手上の畑の一面花菜風
自由な投句箱
★八重の花鈴なりに咲く椿かな
★水温む釣人来たる池の端
★池を出で身寄りを探す蛙かな
自由な投句箱
★一斉に山茱萸咲くや風の谷
★沈丁や朝刊とりに門扉まで
★成り行きのままに生きたし柳の芽
自由な投句箱
★同じ模様鉢を覆ひしパンジーかな
★新しきタカラジェンヌやすみれ咲く
★パンジーや猫にも見ゆる貌のあり
自由な投句箱
三月や朝の陽ざしの高くなる
登りきるそこから始まる木蓮道
登りきるそこから続く白木蓮
自由な投句箱
銭湯にひとり浸かりし春の夜
山裾の古刹の庭にふきのとう
のどけしや地蔵そろいのよだれかけ
自由な投句箱
★池の辺の風に波打つ木の芽吹く
★春北風やゲートボールの着込み居り
★山茱萸の枝の張り出す川辺かな
自由な投句箱
啓蟄やジャム瓶蓋の固きこと
啓蟄や虫の動きの目覚めけり
啓蟄に島中猫の動きだす
自由な投句箱
いぬふぐり地上の星はそこにあり
老夫婦梅を見上げつお弁当
梅林の上に残りし飛行機雲
自由な投句箱
★山茱萸の万朶の花と雨雫
★段畑の風の鳶の輪麦青む
★万蕾の梅や雀のとまり木よ
自由な投句箱
★採れたての分葱を配る文化センター
★お土産の煎餅かじり暖かし
★暖かし花芽の少し色付きて
自由な投句箱
★バザーなる看板幹に落椿
★青ざめて木蓮楚々と開きけり
★春耕の土の香りやトラクター
自由な投句箱
★語り部の女将や宿の夜の梅
★好日のいよよ濃きかな黄水仙
★火の山は靄の中なり梅真白
自由な投句箱
★早々と一輪光る桜かな
★紫の花を積み上げ風信子
★春暁や星の瞬き二つ三つ
自由な投句箱
白梅といえど蕾は紅を持つ
舞妓さんが土俵見つめる浪花場所
春嵐終日ダイヤ乱れたり
自由な投句箱
★薺咲く白き田面や休耕田
★さざ波の田水となりぬ春の風
★池の面の風に波打つ木の芽かな
自由な投句箱
★春光や名も知らぬ草目覚めさせ
★せせらぎや春光絡めきらめきぬ
★春光を口開けて呑む鯉の群れ
自由な投句箱
★万蕾の梅や朝の雨しずく
★あえかなるあかきばらのめあさのあめ
★祖父からの万年筆や櫻の芽
自由な投句箱
滝ひとすじ春寒のなかへ落ちてくる
豪雨禍のまだ生々し春の山
春山の頂に座す文殊かな
自由な投句箱
★畦青む車窓つづくよ阪急線
★眼の覚めるような畦なり犬ふぐり
★北山の嶺の見えざり春の雨
自由な投句箱
山茱萸の満開伊吹遠景に
山茱萸の満開伊吹夕暮れる
山茱萸の八十路の我にある力
自由な投句箱
春浅き尼寺にクリスマスローズ
馬酔木咲く豪雨禍伝える碑の横に
春霰去れば沖合いくっきりと
自由な投句箱
★落葉松の芽吹く山道風の道
★万蕾と雫や雨のしだれ梅
★春林や丸太小屋よりジャズ流る
自由な投句箱
空映す爆弾跡の春の水
鳥動きひとひらひらり梅の花
天の雲早く流れて冴え返る
自由な投句箱
★空の色未だ吸ひ足らぬ犬ふぐり
★何者か一つ零せり犬ふぐり
★犬ふぐり道を外れて坐してをり
自由な投句箱
★ゆつたりと風に柳の春意かな
★柔らかき草に落ちたり薮つばき
★街道の弁柄門や風光る
自由な投句箱
雉鳴くを聞きつつ朝の干し物を
陽を受けてただひたすらに白き梅
初蝶や日当たりのよき頂に
自由な投句箱
芽吹き待つ大樹の下書を読む老独り
寄りあいて春蘭蕾咲くを待つ
春の潮老いの歩幅のリズムかな
自由な投句箱
★古き巣の近くに群れる百千鳥
★幼子も共に声上げ百千鳥
★百千鳥川の流れは変わらずに
自由な投句箱
★ばらの芽の血流の色雨の中
★白梅や昇る朝日と鳥の声
★激つ瀬の岸辺に鳥や桑芽吹く
自由な投句箱
★開け放つ白壁民家や里の春
★水入りのボトル並びぬ春の庭
★春動く時に名句の生れけり
自由な投句箱
★淡月や若き二人の観覧車
★分校の宿直室や竹の秋
★雛菊や白球追える小学生
自由な投句箱
囀りの日ごと増えゆく山路かな
よく晴れし彼岸の入りの山歩く
さくらんぼのなる木だよと初花に
自由な投句箱
★太き息吐くごと咲きし喇叭水仙
★喇叭水仙ブラスバンドの近づけり
★喇叭水仙重たき花を括られる
自由な投句箱
★きらきらと綺羅の水面や風光る
★倒木の透けて見えをり春の池
★春風や急き立てらるる散歩犬
自由な投句箱
沈丁花馨はどこから来るのやら
種芋を植えし畝の曲がりおり
木蓮の蕾太りて夕暮れる
自由な投句箱
はくれんの寄り添い空へと開きけり
梅東風や婚姻の知らせ縁側で
暖かや車線変更して前へ
自由な投句箱
★髪なびかせて自転車駆くや麦青む
★ふうわりと鷺舞い降るる春田かな
★草の芽や気球競技の終りける
自由な投句箱
★彼岸入り母の味濃きお萩かな
★姉妹の墓隣同士の彼岸なり
★彼岸桜楚々と出迎へ墓苑かな
自由な投句箱
★遙かまで天の果てなき揚雲雀
★乙女等は傷つきやすし白木蓮
★遠き日の庵の吉野や西行忌
自由な投句箱
雪柳日毎白き塊に
風受けてそよぎ大樹の芽吹き初む
一尺も丈余も芽吹き始めけり
自由な投句箱
朧夜を飛び行く二機のヘリコプター
雨となること多かりし春分は
冬物を徐々に洗いし彼岸かな
自由な投句箱
★勾玉のようなかたちや牡丹の芽
★村里の古きのれんや雪間草
★げんげ田に親子の山羊や下校の子
自由な投句箱
★青空にしみじみ白き辛夷かな
★白木蓮病みし花弁零しけり
★一枝を椹に乗せて花白し
自由な投句箱
★倒木の透けて見えたり春の沼
★さざ波の光り揺らぐや蘆芽ぐむ
★吹き荒ぶ風の田面や冴返る
=追伸=
3月17日の小生の句
★青む車窓つづくよ阪急線・・・の句は
(★印は保留中)となっていますが、投稿では
★畦青む車窓つづくよ阪急線・・・です。
ご確認頂きますようお願い申し上げます。
自由な投句箱
水面に目高浮き出て水ぬるむ
街音の遠くに聞こえ躑躅咲く
春の雨きそうな予感森に入る
自由な投句箱
★菊根分屈みたる背に日の当たり
★菊根分木札に記す品種かな
★色々な人思ひ出す菊根分け
自由な投句箱
★たんぽぽや送迎車より母の顔
★早蕨に入山規制ありにけり
★春なれや犬と駆けたる子馬達
自由な投句箱
終わりまた新たな始まりの春に
風強き山で出会いぬ落し角
梅が枝のアーチをくぐること幾度
自由な投句箱
★離れ屋のピアノ練習白木蓮
★森閑と人気無き家に桃の花
★竹林の軽ろき音立て春の風
自由な投句箱
播磨灘六甲淡路大霞して
山桜まずその尾根より咲き初めし
山桜咲き初めたるにこの寒さ
自由な投句箱
森を出る身に心地よし春の風
春の海落暉に続く光道
守宮出るガラスに白き腹見せて
自由な投句箱
★好物の鯉の筒切り佐久の春
★集い来て春あけぼのの雀かな
★春なれや利根は川幅ひろげたる
自由な投句箱
★観音像左右に桜枝垂れをり
★地に向かふ光と香り枝垂桜
★参道を清めて白き木蓮かな
自由な投句箱
★生垣の赤き新芽や歯科病院
★真白なる休耕田や花薺
★空の果て地の果て大地に春の雲
自由な投句箱
★丈低く花は大きくチューリップ
★陽を包みすぼめる如きチューリップ
★チューリップ三本並び華やげり
自由な投句箱
★病廊の試歩や目先のしだれ梅
★柔らかき和紙の光や夜の梅
★野鳥来て河津桜を囃しけり
自由な投句箱
重なりて紅梅濃淡の楽し
観梅を終えデイサービスの送迎車
鶯の長く長く鳴き続く
自由な投句箱
★煤出しの瓦民家や風光る
★鷹鳩と化すや幼子歩み初む
★あの花を詠みし句会や山茱萸
自由な投句箱
★夕さりのビルのドアより春ショール
★鯵ヶ沢音頭教わる夜半の春
★春の夜の小犬と添い寝したりける
自由な投句箱
竹林に囲まれ梅の咲きにけり
高木を見上げ囀りを探す
紅白をひと枝に持ち梅咲きぬ