自由な投句箱/１２月１１日～２０日

2017年12月13日 18:18 | Weblog

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小口泰與

2017年12月11日 9:41

自由な投句箱
★藤村の馴染みし店や桜鍋
★お結びを食むや塩鮭足元へ
★おでん酒イヴモンタンの歌が好き

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廣田洋一

2017年12月11日 10:39

自由な投句箱
★空中の軽業披露スノーボード
★滑るたび世界記録のスケートかな
★手を繋ぐ好機至るとスケート場

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桑本栄太郎

2017年12月11日 18:22

自由な投句箱
★寒波来る眉の白髪の目立ちけり
★年の瀬や人の倫理は何処へやら
★嶺青く北しぐれとは華やげる

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多田有花

2017年12月11日 20:43

自由な投句箱
＜信貴山登山三句＞
山茶花の咲く道を抜け山に入る
腰おろしおやつを食べる枯葉の道
冬枯の山城跡で昼ごはん

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小口泰與

2017年12月12日 9:34

自由な投句箱
★忽然と起きし夜半の虎落笛
★あけぼのの資材置場の焚火かな
★ゆったりと鳶の舞いおる枯野かな

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廣田洋一

2017年12月12日 10:36

自由な投句箱
★マフラーを左右に垂らし急ぎ足
★風邪怖し予防注射は痛かりし
★顔見世や名を改めて晴々と

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桑本栄太郎

2017年12月12日 19:01

自由な投句箱
☆嶺遠くはるか鞍馬のしぐれかな
☆中腹の白き十字架山眠る
☆ちらちらと降るもの光り風花す

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多田有花

2017年12月13日 9:39

自由な投句箱
＜信貴山登山三句＞
極月や空鉢護法の鳥居をくぐる
冬晴れの大和平野を見る本堂
戒壇を巡りし壁の冷たさよ

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小口泰與

2017年12月13日 10:03

自由な投句箱
★角川の大歳時記と冬籠
★冬座敷利根川（とね）へ一筋夕日かな
★きらきらと光のフェスタ空っ風

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廣田洋一

2017年12月13日 11:03

自由な投句箱
★裸木や隠し切れずに富士の山
★富士見ゆる坂の上なる大枯木
★枯木立青き灯りを連ねけり

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満天星

2017年12月13日 14:14

自由な投句箱
◇光芒やふとまなかいに風花す
◇人知れず鼠黐の実撓わなり
◇榎の実啄む烏見てゐたり

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桑本栄太郎

2017年12月13日 19:14

自由な投句箱
★寒波来る眉の白髪を見つけたり
★冬日さす少年野球の河川敷
★ふるさとの初雪便りや電話口

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多田有花

2017年12月14日 8:06

自由な投句箱
冬空へあべのハルカス立ち上がる
通天閣見下ろしている冬の午後
山下りて炭火焼鳥忘年会

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小口泰與

2017年12月14日 10:05

自由な投句箱
★暖房の音の始まる寝床かな
★朴落葉居間の小犬は耳を立て
★隼や田畑に影の何も無き

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廣田洋一

2017年12月14日 10:14

自由な投句箱
★亡き妻の命日来たり十二月
★介護に疲れし友や年詰まる
★スーパーの庭に拵へし飾売り

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桑本栄太郎

2017年12月14日 19:16

自由な投句箱
★外つ人の媼スマフォや冬の旅
★散策の老いの二人やペアセーター
★山茶花の坂道たどる家路かな

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小口泰與

2017年12月15日 8:54

自由な投句箱
★埋火や昨夜の料理忘れたる
★犬小屋の辺り分厚く敷松葉
★煤払天狗の目鼻すっきりと

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廣田洋一

2017年12月15日 21:59

自由な投句箱
★新年の教科の予約年詰まる
★年の暮鬼柚子どさり積みてあり
★年の暮通行止めの工事かな

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川名ますみ

2017年12月15日 23:31

自由な投句箱
冬紅葉雨滴残りし病窓に
冬雲を突き抜けし日の真直ぐに
残る葉も銀杏落葉も耀ける

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廣田洋一

2017年12月16日 9:15

自由な投句箱
★行く年や今日も流れる「北」の文字
★行く年や新たな友と二人酒
★吟行の短冊残し年行けり

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小口泰與

2017年12月16日 9:45

自由な投句箱
★俳協の暦届きし大白鳥
★動かざる一朶の雲や冬紅葉
★縄飛やリズム漫才賑賑し

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多田有花

2017年12月16日 14:53

自由な投句箱
ひとつ田の家に変わりて師走かな
ケータイを電車に忘れ日短か
社会鍋トランペットを奏でおり

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小口泰與

2017年12月17日 10:06

自由な投句箱
★木枯しや信州味噌の届けける
★正面の白き浅間や冬帽子
★しわぶくや三千坪の菓子倉庫

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廣田洋一

2017年12月17日 11:04

自由な投句箱
★梟や鼠番とは思はざり
★梟の眠げな貌に光る目よ
★梟や身体丸めて鼠追う

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多田有花

2017年12月17日 17:18

自由な投句箱
風の音に目覚めて北は雪のなか
大玉の赤梨売りに年の暮
歳末や駐車場はいっぱいに

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小口泰與

2017年12月18日 9:42

自由な投句箱
★一列に並び登校息白し
★昇る日に面の変わりし雪浅間
★単線の貨物列車や日向ぼこ

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廣田洋一

2017年12月18日 10:34

自由な投句箱
★天気予報懐炉の数も予報せり
★紙懐炉一つかばんに入れてをく
★肩こりの背中に当てる懐炉かな

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古田敬二

2017年12月18日 23:21

自由な投句箱
蜂蜜のやや固くなる師走入る
畦白し今朝初霜の降りたらし
引き抜きし葱の白より土こぼれ

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小口泰與

2017年12月19日 8:30

自由な投句箱
★呼ぶ声を風が持ち去る大根引
★杣宿の厨にひょいと狸かな
★枯尾花おちこち鳥語聞こえける

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廣田洋一

2017年12月19日 10:13

自由な投句箱
★寒さこらへ涙ぽろぽろ駅に着く
★枯菊の残り香かぎつ捨てにけり
★枯芒花をすぼめて立ち居たり

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桑本栄太郎

2017年12月19日 18:51

自由な投句箱
＜高速道路を田舎へ帰省＞
★ハイウェイの左右につづく枯野かな
★頂の日差しに光る雪の嶺
★休憩のドライブインや雪の原

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小口泰與

2017年12月20日 9:07

自由な投句箱
★園庭は雀ばかりよ龍の玉
★あの頃の瑞瑞しさよ冬牡丹
★霜の花差しくる朝の光かな

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廣田洋一

2017年12月20日 9:32

自由な投句箱
★日の出前出かける人の白マスク
★水洟や鼻の奥からこそばゆし
★年賀状印刷するも年用意

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桑本栄太郎

2017年12月20日 19:20

自由な投句箱
＜冬荒れの帰省＞
★銀嶺の大山見つつ山陰路
★ふるさとはしまき雪なる夜半かな
★おそろしき怒涛となりぬ冬の海

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小口泰與

2017年12月21日 10:27

自由な投句箱
★鍋焼や風に煽らる古暖簾
★北颪櫓を漕ぐ腕の力瘤
★有明のパン屋のあかり聖菓かな

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桑本栄太郎

2017年12月21日 21:47

自由な投句箱
★出雲路の築地の松や石鼎忌
★水鳥の宍道湖畔や嫁ヶ島
★冬ざるる出雲大社の杜深し

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川名ますみ

2017年12月22日 1:58

自由な投句箱
林檎むくコンポートにアップルティに
紫を差せり真冬の花束に
花匂う霊安室へ冬の廊

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小口泰與

2017年12月22日 9:36

自由な投句箱
★隼や利根の川原の深閑と
★寒禽や沼に一列遠眼鏡
★古墳への径真直ぐや笹子鳴く

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廣田洋一

2017年12月22日 10:28

自由な投句箱
★寄鍋や赤青黄色揃へたる
★数へ日や何はともあれ米を研ぐ
★数え日の句の兼題に手古摺りぬ

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