自由な投句箱/11月11日~11月20日

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「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。
主宰:高橋正子・管理:高橋信之

コメント

  1. 小口泰與
    2022年11月11日 7:31

    Unknown
    自由な投句箱
    ★空風や焼き饅頭を売る老舗
    ★初雪や索道天へ進みたる
    ★色褪せし紺の暖簾や焼芋屋

  2. 多田有花
    2022年11月11日 16:14

    自由な投句箱
    近づくほど白さを増せり冬の菊
    積まれたる薪に浅き冬の日差し
    背後より冬の光が薔薇に差し

  3. 桑本栄太郎
    2022年11月11日 18:10

    自由な投句箱
    ★バスを待つ人の厚着や朝の客
    ★小春日やデートのように人と逢う
    ★亜郎忌の今日も晴れたる田道かな

  4. 廣田洋一
    2022年11月11日 18:35

    自由な投句箱
    ★縁側に新聞広げ大根干す
    ★引き売りの行列乱れ時雨かな
    ★神の留守陸奥の地に旅をせり

  5. 弓削和人
    2022年11月11日 23:47

    Unknown
    自由な投句箱
    夜が更けて湯ざめばかりの良書かな
    祖母の手の入れし湯婆や夜を待ちて
    言の葉のぽつりぽつりや冬来る

  6. 小口泰與
    2022年11月12日 8:23

    Unknown
    自由な投句箱
    ★北風に流され離る二羽の鳶
    ★健児等は赤城颪に鍛えられ
    ★凩や軽自動車の中華蕎麦

  7. 多田有花
    2022年11月12日 10:48

    自由な投句箱
    ぶらりゆけば切株燃やす焚火の香
    レンズ越し十一月の薔薇を見る
    貨物列車が頭上過ぎゆく冬の朝

  8. 廣田洋一
    2022年11月12日 11:22

    自由な投句箱
    ★神棚の榊取り換へ神の留守
    ★風強し木の実時雨となりにけり
    ★二人してレモン掛け合ふ生牡蠣かな

  9. 川名ますみ
    2022年11月12日 17:54

    自由な投句箱
    眉墨をやや長くひく今朝の冬
    日向ぼこ猫がそうしていた部屋で
    からからと笑うヘルパー小春風

  10. 桑本栄太郎
    2022年11月12日 18:04

    自由な投句箱
    ★校門の冬の紅葉の枝垂れかな
    ★穂芒の解け銀波そよぎけり
    ★また一羽飛沫立てつつ鴨来たる

  11. 弓削和人
    2022年11月12日 23:23

    Unknown
    自由な投句箱
    皆枯るる蓮に一茎立ちにけり
    枯蓮の池の湖面や淡き雲
    枯蓮やものみなすべて夕の中

  12. 多田有花
    2022年11月13日 10:56

    自由な投句箱
    白菜を豚肉と炒め夕餉とす
    朝の月十一月の山の端に
    冬枯のえのころ光る流れのそば

  13. 廣田洋一
    2022年11月13日 12:08

    自由な投句箱
    ★鶺鴒のさっと餌を捕る冬の川
    ★絶え間なく散りたる紅葉青き空
    ★一輪の赤く丸まり冬薔薇

  14. 桑本栄太郎
    2022年11月13日 16:38

    自由な投句箱
    ★吹き溜まる落葉を選び踏みゆけり
    ★踏みゆけば匂い立ち居り落葉かな
    ★スーパーの跡地に枯るるゑのこ草

  15. 小口泰與
    2022年11月14日 8:19

    自由な投句箱
    ★鷹舞うや凹凸激し妙義山
    ★渓流の小石流るや神無月
    ★こだわりて寒鮒釣の浮子を変ふ

  16. 多田有花
    2022年11月14日 9:58

    自由な投句箱
    <書写山もみじまつり三句>
    ロープウェイで書写山上の冬紅葉
    冬紅葉の彼方に見える姫路城
    小春日の山路を歩き仁王門

  17. 廣田洋一
    2022年11月14日 10:31

    自由な投句箱
    ★とびとびに青空見ゆる初時雨
    ★大根干す媼の腕のまくれけり
    ★歩きつつ上着脱ぎたる小春日和

  18. 弓削和人
    2022年11月14日 17:48

    Unknown
    自由な投句箱
    北風(きた)に樹や割れ目を覆う枝葉なく
    身構える梢ばかりや北の風
    北風に向かうは吾子の受験かな

  19. 桑本栄太郎
    2022年11月14日 17:59

    自由な投句箱
    ★木々の葉の吹かれいるさへ冬きざす
    ★黄落となりぬ銀杏の梢かな
    ★時雨るるや炎のような唐かえで

  20. 小口泰與
    2022年11月15日 8:32

    自由な投句箱
    ★連峰はなべて冠雪峠道
    ★冠雪の山は深閑川答ふ
    ★縦横に庭を荒らせし冬土竜

  21. 廣田洋一
    2022年11月15日 10:10

    自由な投句箱
    ★八重にして薄紅混じる返り花
    ★何となく明るき空や冬の雨
    ★冬めくや旅行鞄の膨らみぬ

  22. 多田有花
    2022年11月15日 10:34

    自由な投句箱
    <書写山もみじまつり三句>
    陽を受けてなお艶やかに冬紅葉
    鈍色に古刹の甍冬紅葉
    冬うららみな靴を脱ぎ摩尼殿へ

  23. 桑本栄太郎
    2022年11月15日 17:53

    自由な投句箱
    ★インフルエンザ予防接種や朝早く
    ★冬茜残す入日や嶺の奥
    <故郷の風呂焚きの追憶>
    ★外焚きの榾火ごとんと夕暮るる

  24. 弓削和人
    2022年11月15日 22:02

    Unknown
    自由な投句箱
    立ち止るさきもつづくや冬紅葉
    天守いまそそり立ちけり神の留守
    落ちそうや寄せ合う冬の柿の房

  25. 小口泰與
    2022年11月16日 8:44

    自由な投句箱
    ★大沼の波の言の葉冬の月
    ★今日も事なし小春日に書肆に居り
    ★大利根の波ことさらに神無月

  26. 多田有花
    2022年11月16日 10:05

    自由な投句箱
    <書写山もみじまつり三句>
    摩尼殿より冬の紅葉を見下ろしぬ
    千年杉ゆるり見上げて冬晴に
    冬浅き青空戴く大講堂

  27. 桑本栄太郎
    2022年11月16日 17:50

    自由な投句箱
    ★山茶花のつぼみ笑みたる歩道かな
    ★枯萩となりて明るき小径ゆく
    ★着水の白き飛沫や鴨来たる

  28. 弓削和人
    2022年11月16日 19:45

    Unknown
    自由な投句箱
    初時雨ほのかに淡き宿の窓
    七五三細める眼の神社かな
    寄せ合うて本を読む児ら冬車両

  29. 多田有花
    2022年11月17日 11:07

    自由な投句箱
    <書寫山圓教寺大講堂>
    幾冬を西向き座せる釈迦如来

    <書寫山圓教寺常行堂>
    阿弥陀如来の青き螺髪や冬うらら

    短日の地は暮れ残照飛機に差す

  30. 小口泰與
    2022年11月17日 12:55

    自由な投句箱
    ★吹き下ろす名物の風鷹一つ
    ★高嶺まで眼間に見ゆ霜柱
    ★一叢の枯蘆に鳴く野鳥かな

  31. 桑本栄太郎
    2022年11月17日 18:54

    自由な投句箱
    ★大根の立ちあがりたる白さかな
    ★みどり濃き畝の並びぬ冬菜畑
    ★綿虫に我が手を躱し逃げらるる

  32. 弓削和人
    2022年11月17日 20:22

    Unknown
    自由な投句箱
    蛇口より雫したたる冬の宵
    ぬくとさのかたまり過ぎぬ冬はじめ
    朝明けや空までつづく道に冬

  33. 小口泰與
    2022年11月18日 8:51

    Unknown
    自由な投句箱
    ★寒鴉支離滅裂に鳴きにけり
    ★山峡の湖の毛嵐暁の星
    ★小春日や背に日を浴びる峠道

  34. 多田有花
    2022年11月18日 14:00

    自由な投句箱
    <書写山もみじまつり曼荼羅特別奉納公演三句>
    声明の響く短日常行堂
    冬暮色払いて太鼓の一打かな
    冬の宵声明と響く大太鼓

  35. 廣田洋一
    2022年11月18日 17:28

    自由な投句箱
    ★小春日や順番待ちの滑り台
    ★代々の墓に返り咲きたる躑躅かな
    ★庭の隅どっと灯れる山茶花かな

  36. 桑本栄太郎
    2022年11月18日 18:22

    自由な投句箱
    ★小春日のランナー走る半袖に
    ★見上げれば銀杏梢の裸木に
    ★午後四時の早やも暮れゆく冬日かな

  37. 弓削和人
    2022年11月18日 22:52

    Unknown
    自由な投句箱
    柊の白き花ほら葉にかくれ
    〈生駒山〉
    落葉敷く路を頼るや生駒山
    山茶花や歩を軽くする登山道

  38. 小口泰與
    2022年11月19日 8:09

    自由な投句箱
    ★北風の背なを押しくる山の道
    ★微醺にて炬燵に眠る宵の口
    ★一椀の昆布ゆらゆら息白む

  39. 多田有花
    2022年11月19日 12:11

    自由な投句箱
    帰路に着くライトアップの冬紅葉
    冬の夜に瞬くものは街の灯り
    ストールを巻いて机に向かいけり

  40. 廣田洋一
    2022年11月19日 15:48

    自由な投句箱
    ★霜覆ふ車窓にかけるやかんの湯
    ★すぐそこと傘を持たずに初時雨
    ★スコップの残りし砂場初時雨

  41. 桑本栄太郎
    2022年11月19日 16:48

    自由な投句箱
    ★火と燃ゆる冬の紅葉の眼下
    ★葉が散れば銀杏梢や冬木めく
    ★吾が影の丈の長きや落葉踏む

  42. 弓削和人
    2022年11月19日 21:12

    Unknown
    自由な投句箱
    日おもてに石蕗の花咲く診療所
    ともしびの泳ぐ下山や暮早し
    浮かび咲く八手の花や夕の空

  43. 多田有花
    2022年11月20日 7:09

    自由な投句箱
    日当たればさらに鮮やか冬紅葉
    地蔵尊桜落葉のちらほらと
    南天のつやつや赤き地蔵尊

  44. 小口泰與
    2022年11月20日 9:11

    自由な投句箱
    ★小春日や我にまつわる風丸し
    ★凍蝶や今朝の浅間の裾まだら
    ★ことごとくカメラ任せや冬の波

  45. 廣田洋一
    2022年11月20日 10:02

    自由な投句箱
    ★小屋の中目だけ動かす鷹一羽
    ★羽ばたきの練習したる鷹一羽
    ★木の根元掻き寄せられし落葉かな

  46. 桑本栄太郎
    2022年11月20日 17:04

    自由な投句箱
    ★歩道濡れ雨のあがりぬ冬ざるる
    ★火と燃ゆる冬の紅葉やバス通り
    ★勇忌の句碑にしぐるる祇園かな

  47. 弓削和人
    2022年11月20日 22:52

    Unknown
    自由な投句箱
    短日や児らの遊具に日影さす
    帰り花閉時を告げる植物園
    繕うて垣の葉牡丹あふれ咲く

  48. 弓削和人
    2022年11月21日 0:13

    Unknown
    申し訳ありませんが、訂正いたします。
    繕うて垣の葉牡丹あふれ咲く【訂正前】
    葉牡丹や繕う垣にあふれ咲く【訂正後】