自由な投句箱/11月1日~11月10日

投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)

※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。


コメント

  1. 小口泰與
    2025年11月1日 13:44

    肌寒や丸寝の我を起こしける
    水際より逃げ去る魚や石たたき
    みすずかる信濃の湖の夕月夜

  2. 桑本栄太郎
    2025年11月1日 15:29

    谷あいの彫の深さや山彩る
    溝川のこぼこぼ流れ秋深し
    白壁の土塀崩れり秋の里

  3. 廣田洋一
    2025年11月1日 16:48

    大枯野匂い立ちたる日の光
    湿原に舞い下り来たる鶴の群
    落穂拾い去りたる後に群れ雀

  4. 土橋みよ
    2025年11月1日 20:04

    仰ぎ見て雲間に垂れる青橙
    蕾持ち寺を見下ろす白椿
    冬座敷源氏講話聴く古典の日

  5. 多田 有花
    2025年11月2日 8:36

    ワイパーの動き確かめ秋の雨
    雨上がり帚木紅葉鮮やかに
    南天の色づき初めて冬近し

  6. 廣田洋一
    2025年11月2日 11:06

    休耕地占拠背高泡立草
    色付きて鈴なりの柿ここかしこ
    初鴨や番で来たり街の川

  7. 桑本栄太郎
    2025年11月2日 13:08

    秋澄むやテニスボールの音弾む
    日を透くやさくら紅葉の儚さよ
    幼子の我を見つめる秋うらら

  8. 小口泰與
    2025年11月2日 13:42

    秋鴨の澄し鋭声や飛び立ちし
    秋鴨の声みずみずし朝の沼
    みどり子の桃のほっぺへ日の当たり

  9. 小口泰與
    2025年11月3日 8:40

    大利根へ瀬瀬の入り込む下り鮎
    やれはすや爺婆遠出諦めし
    青空へ秋夕焼の雲の色

  10. 桑本栄太郎
    2025年11月3日 13:23

    青き実のままに転がる木の実かな
    鶏頭の赤のきわまる今朝の冷え
    朝日差す銀杏黄葉やバス通り

  11. 廣田洋一
    2025年11月3日 14:09

    文化の日小豆飯を炊きにけり
    焼芋の香りこうばし駅の前
    切干や日毎縮まる軒の下

  12. 小口泰與
    2025年11月4日 8:37

    見つめいる秋翡翠の羽の色
    水底に魚影走る暮の秋
    忽然と浮かぶ俳句や秋うらら

  13. 廣田洋一
    2025年11月4日 11:14

    板塀の傾ぎたる家朱欒熟る
    剣先を揃えたるごと葱畑
    朴落葉空にぽっかり穴を開け

  14. 桑本栄太郎
    2025年11月4日 12:50

    あおぞらの錦秋なりぬ在所かな
    校門のさくら紅葉の枝垂れ居り
    枝先に小花ありたる萩は実に

  15. 小口泰與
    2025年11月5日 8:18

    寄り添いて二羽の雀や秋の夕
    目覚めれば秋翡翠の鋭声かな
    眼路の先秋翡翠の羽の色