自由な投句箱/10月1日~10日

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コメント

  1. 管理
    2020年10月2日 11:38

    転記/10月1日分
    (小口泰與)
    秋ばらの散るをうながす雨しづく
    団栗の跳ね返りたる渓の岩
    曼珠沙華蕊の先まで雨の粒

    (廣田洋一)
    真昼中穭田青く光をり
    吹き来たる風の冷やか散歩道
    秋冷の雨に濡れたる車窓かな

    (多田有花)
    待宵や雲隙間なく空埋めて
    雲晴れてくっきり深夜の小望月
    青空へ蕊を掲げて曼珠沙華

    (桑本栄太郎)
    銀杏の葉陰に艶の朝かな
    ひくひくと翅を開閉秋の蝶
    くつきりと稜線黒く秋の宵

    (古田敬二)
    風の来る縺れず揺れる猫じゃらし
    時鳥草穂先に蕾母思う
    忘れいし月見団子を賄えり

  2. 管理
    2020年10月2日 11:39

    転記/10月2日分
    (小口泰與)2020-10-02 08:01:49
    ★千年の巨樹へ月光差しにけり
    ★仰ぎたる浅間快晴信濃柿
    ★酒好きの酒を尊び苦うるか

  3. 廣田洋一
    2020年10月2日 17:36

    自由な投句箱
    ★木々そよぐ代々木公園秋の声
    ★月の道遮る雲の消え去りぬ
    ★星一つ脇に置きたる月皓皓

  4. 桑本栄太郎
    2020年10月2日 18:07

    自由な投句箱
    ★秋空のずんずん進む飛機の雲
    ★穭田の植えたるようにみどりかな
    ★石垣の枝の枝垂れや柿灯る

  5. 多田有花
    2020年10月2日 21:55

    自由な投句箱
    照らさるる稜線の木々今日の月
    名月や凹凸までもくっきりと
    名月の去りにし後を眺めやる

  6. 古田敬二
    2020年10月2日 23:28

    自由な投句箱
    曼殊沙華何を受けんと天に開く
    どこまでも伸びる南吉の曼殊沙華
    満開になれば揺れるよ曼殊沙華

  7. 小口泰與
    2020年10月3日 7:59

    自由な投句箱
    ★宿下駄を響かせもどる今年酒
    ★オカリナを奏でる丘や小鳥来る
    ★稲雀黒雲の如翔ちにけり

  8. 管理
    2020年10月3日 13:53

    転記/10月2日分
    廣田洋一
    ★穭田に群なし遊ぶ雀かな
    ★月の道遮る雲の消え去りぬ
    ★星一つ脇に置きたる月皓皓

  9. 多田有花
    2020年10月3日 13:58

    自由な投句箱
    夕食を終え十六夜の月を待つ
    軽快に自転車通学秋の朝
    珍しや住宅街に残る稲架

  10. 桑本栄太郎
    2020年10月3日 18:00

    自由な投句箱
    ★天辺のうすき紅葉の楓かな
    ★石垣を迫り出し咲きぬこぼれ萩
    ★藤の実のからぶる風の白さかな

  11. 古田敬二
    2020年10月3日 21:06

    自由な投句箱
    (アフガニスタンに倒れた中村医師へ)
    かの国の川辺に咲けよ彼岸花

    ごんぎつねの撃たれし森の曼珠沙華
    畝作る高きに百舌の初鳴きす

  12. 小口泰與
    2020年10月4日 8:42

    自由な投句箱
    ★ぽっけよりキャベツ太郎や小鳥來る
    ★もてなしの新酒と古酒の飲み比べ
    ★外っ国の人もしたりと鵙の贄

  13. 廣田洋一
    2020年10月4日 9:47

    自由な投句箱
    ★底抜けの青空透かす柿すだれ
    ★一枚の田毎に一つ稲架を組む
    ★からからに乾きし稲穂稲架に垂る

  14. 多田有花
    2020年10月4日 14:30

    自由な投句箱
    曼珠沙華紅白並んで咲きにけり
    毬割れて栗つややかにのぞきおり
    素十忌やもっとも過ごしやすき頃

  15. 桑本栄太郎
    2020年10月4日 17:39

    自由な投句箱
    ★小鳥来る朝の団地や豆まわし
    ★青き実の団栗見上ぐ葉陰かな
    ★素十忌のなんきん赤く末枯るる

  16. 古田敬二
    2020年10月4日 21:14

    自由な投句箱
    薄暗き山道抜ければ曼珠沙華
    ごんぎつねの森へ続けり曼殊沙華
    山装おう前の渇きの山道を行く

  17. 川名ますみ
    2020年10月4日 21:25

    自由な投句箱
    散歩終え木犀を手に訪ね来る
    チャイム鳴り伐りしばかりの金木犀
    木犀を手に来し人を迎えたる

  18. 小口泰與
    2020年10月5日 9:05

    自由な投句箱
    ★銀杏を帽子で受けし社かな
    ★校舎より洩るる合唱木の実時
    ★赤城嶺を真向いにして藁ぼっち

  19. 廣田洋一
    2020年10月5日 10:49

    自由な投句箱
    ★せせらぎの音に混じる香金木犀
    ★薬屋の香り放てる金木犀
    ★神田川橋のたもとに金木犀

  20. 多田有花
    2020年10月5日 16:36

    自由な投句箱
    田にひとり落穂を拾う男あり
    コスモスや風に光に遊ばれて
    どの田にもはやひつじ穂の出揃いぬ

  21. 桑本栄太郎
    2020年10月5日 18:31

    自由な投句箱
    ★鶏頭の緋色燃え立つ門扉かな
    ★闇深き樹間にありぬ蘇芳の実
    ★噴き出しすは慙愧の色か彼岸花

  22. 川名ますみ
    2020年10月5日 21:44

    自由な投句箱
    硝子器に挿せし木犀玄関へ
    木犀を挿してやさしい家になる
    木犀の薫りは花器の一枝から

  23. 古田敬二
    2020年10月5日 23:28

    自由な投句箱
    葡萄食む遺影の慈顔に見つめられ
    月下美人臥待月に照らされて
    木犀の香りの下を中学生

  24. 多田有花
    2020年10月6日 7:42

    自由な投句箱
    寝待月昇るを見つつポストまで
    寝待月下を救急車が走る
    眠るかな臥待月の明るさに

  25. 小口泰與
    2020年10月6日 8:39

    自由な投句箱
    ★おちこちに声谺して茸狩
    ★遠き日や雨の滴の金木犀
    ★コスモスの揺れいる辺り鳥鋭声

  26. 廣田洋一
    2020年10月6日 16:55

    自由な投句箱
    ★薄紅葉桜並木の段葛
    ★十和田湖へ期待の旅や薄紅葉
    ★瞑想の釈迦牟尼像や萩なびく

  27. 桑本栄太郎
    2020年10月6日 19:05

    自由な投句箱
    ★山畑の日を溜めてをり紫苑咲く
    ★生垣に萎びふうせん蔓の実
    ★入日さす柿の色づく山の畑

  28. 古田敬二
    2020年10月6日 23:32

    自由な投句箱
    一反を真白に広げ蕎麦の花
    秋温し八十路三人皆元気
    山に来て柿の紅葉散るに会う

  29. 小口泰與
    2020年10月7日 8:19

    自由な投句箱
    ★大輪の菊やゆっくり歩を運び
    ★入園の我にまつわる赤蜻蛉
    ★洞窟の奥深くにもちちろかな

  30. 多田有花
    2020年10月7日 13:12

    自由な投句箱
    更待やパソコンをシャットダウンする
    掌に風船葛の軽さかな
    熟れてゆく柿のうしろは日本晴れ

  31. 桑本栄太郎
    2020年10月7日 17:56

    自由な投句箱
    <京都市景観保全地区樫原山陰街道三題>
    ★べんがらの格子戸褪せて秋日さす
    ★郷倉(ごうそう)というは蔵なり秋の晴れ
    ★古びたるばったん床几や秋の暮れ
    注1「郷倉(ごうそう)・・奈良時代の穀物集積倉庫
    注2「ばったん床几」・・・跳ね上げ式縁側

  32. 廣田洋一
    2020年10月7日 18:32

    自由な投句箱
    ★堰落ちる水は変わらず崩れ簗
    ★杭一つ石に止められ崩れ簗
    ★一本の竹烏の止まる崩れ簗

  33. 小口泰與
    2020年10月8日 9:37

    自由な投句箱
    ★見上げたる深き星河の耀える
    ★風渡る薄の似合う榛名富士
    ★白波の湖へ尾花のなだれ咲き

  34. 廣田洋一
    2020年10月8日 10:54

    自由な投句箱
    ★薄紅葉木の葉波打つ段葛
    ★恐懼して受けし沙汰あり薄紅葉
    ★川べりの小石拾ひて秋の声

  35. 多田有花
    2020年10月8日 14:46

    自由な投句箱
    秋の薔薇赤さいよいよ冴えにけり
    児童らの並び通学寒露の朝
    雨やめばすぐ鳴き始め残る虫

  36. 桑本栄太郎
    2020年10月8日 18:36

    自由な投句箱
    ★京なれや高貴な色の実むらさき
    ★前触れの小雨となりぬ野分来る
    ★雨降れば夕にもみづる庭木かな

  37. 古田敬二
    2020年10月8日 23:43

    自由な投句箱
    秋雨や追悼文集編集す
    高層ビル静かに煙らす秋の雨
    雨に濡れ空心菜の白い花

  38. 小口泰與
    2020年10月9日 8:08

    自由な投句箱
    ★秋ばらの散り広がりて赤白黄
    ★湖が暮れはや沈む日や虫の声
    ★椋鳥の群をすっぽり大樹かな

  39. 廣田洋一
    2020年10月9日 9:23

    自由な投句箱
    ★断れぬ推薦状や秋深し
    ★鎌倉ややぐらの奥の秋の声
    ★貯水池の水満々と秋の声

  40. 多田有花
    2020年10月9日 16:37

    自由な投句箱
    晩秋の嵐近づく風の音
    色変える柿が野鳥を呼び集め
    鵯の十分に食べ飛び去りぬ

  41. 桑本栄太郎
    2020年10月9日 18:09

    自由な投句箱
    ★吾が歩む歩調に合わせ鉦叩
    ★山茶花の垣根に添いぬ実の赤く
    ★見下ろせば紅葉し初めり庭の木々

  42. 古田敬二
    2020年10月9日 23:04

    自由な投句箱
    高きにも地にも満開萩の花
    塀を超え地まで満開萩の花
    マスクばかりCOVID19秋の雨

  43. 小口泰與
    2020年10月10日 9:30

    自由な投句箱
    ★啄木鳥や榛名九嶺袖重ね
    ★雁が音やしおりを挟む方丈記
    ★木犀や星大粒に山飾り

  44. 廣田洋一
    2020年10月10日 9:31

    自由な投句箱
    ★有難く受けし推薦薄紅葉
    ★黄菊をば取り囲みたる供花かな
    ★生垣を越えて香りぬ黄菊かな

  45. 多田有花
    2020年10月10日 15:18

    自由な投句箱
    傷つきし翅もて飛びぬ秋の蝶
    雨あがり雲間に細き朝の月
    鶏頭のうえに鎮座の蛙かな

  46. 桑本栄太郎
    2020年10月10日 18:09

    自由な投句箱
    ★無造作に藁のロールの刈田かな
    ★コロナ禍やふるさと遠く秋愁う
    ★歩みゆく池の周りや真弓の実

  47. 古田敬二
    2020年10月13日 21:53

    自由な投句箱
    亡き父の鎌できる取る芋の蔓
    藪道に水引の花ひそと立つ
    敷き草を縫ってちちろ急ぎけり

  48. 古田敬二
    2020年10月19日 23:49

    自由な投句箱
    清貧に生きてわが母時鳥草
    雨あがる朝の光の山茶花へ
    野獣の糞濡れてしゅうめい菊の下に

  49. 古田敬二
    2021年3月11日 22:46

    自由な当句箱
    猫柳活けて賑わう饅頭屋
    暖かき色の塊紅梅は
    友を訪う分葱一束携えて