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コメント
自由な投句箱
◇下手なれば心の通ふ冬句会
◇天を向く一つの柿にそつと触れ
◇紅濃くなりながらアメリカ楓散る
自由な投句箱
★九十九折三段瀑へ枯葉舞う
★糠雨にいよよ傾きし枯尾花
★渓流の白波荒らし冬紅葉
自由な投句箱
★ビル街の新海苔の香老舗から
★青空の獲物哀しや隼に
★何となく今年の冬は温かい
自由な投句箱
★切干の乾びからびて笊ひとつ
★大根の甘きと思う齢かな
★葉を落し桜冬芽の尖りけり
自由な投句箱
◇橡落葉天狗の足と思ふほど
◇重さうな榠樝の実が宙に浮く
◇木瓜の実に可憐なるかな帰り花
自由な投句箱
★高原の落葉巻き込むオートバイ
★からからと落葉渦巻く湖畔かな
★初冬や肩寄せ合いて湯屋帰り
自由な投句箱
★丘の辺の残光淡し冬鴉
★雲海を上る冬日や大江山
★谷紅葉まだ早かりし箕面かな
自由な投句箱
★昇降機降りておどろく庭紅葉
★しがみつき桜紅葉の残り居り
★黄落の一画占める明かりかな
自由な投句箱
◇木の下は落葉が円を描いてゐる
◇鐘の鳴る『八時十五分』冬の川
◇キリンほど皇帝ダリア高々と
自由な投句箱
★糠雨の枯野を重くしたりけり
★目交は銀杏落葉や回り道
★橅に沿い雨脚太き時雨かな
自由な投句箱
★冬菜畑芽出しのみどり頼もしき
★庭雀熟柿の枝を上り下り
★烏鷺囲むデイの午後かな冬初め
自由な投句箱
★畝水の空の青さやしぐれ止む
★かしましき雑木林や冬の鵯
★わらわらとさざ波走る冬の池
自由な投句箱
皇帝ダリア古き軒端に届かせて
初冬やシリアの石鹸を使う
一本の冬の紅葉のそばへゆく
自由な投句箱
落慶や晴れ着の肩に紅葉散る
子等競い音踏み鳴らす落葉路
升酒を乾すや母校の百年祭
お詫びと訂正のお願い
高橋信之先生 高橋正子先生
「升酒を乾すや母校の百年祭」の句に季語が有りませんでした。申し訳ございませんが次の句に置き換えてくださいませ。「百年祭集うともがら冬ぬくし」
自由な投句箱
椿咲くつぼみ辺りにちりばめて
白椿あおき蕾のそこここに
カタカナの名札を隠し白椿
自由な投句箱
◇飛びながら五位鷺ギャーと冬の川
◇辛夷の実落ちて冬芽となつてゐる
◇車窓よりカメラ構える鴨の陣
自由な投句箱
★空風の赤城山（あかぎ）を出でて利根川（とね）の主
★あけぼのの鴉の鋭声冬田道
★朝北風にあらがう我と小犬かな
自由な投句箱
★山茶花の咲ける辺りの小春かな
★庭雀飛ぶやと見れば柿落ち葉
★柿落ち葉散り敷き庭は冬に入る
好きな句
★空風の赤城山（あかぎ）を出でて利根川（とね）の主/小口泰與
利根の流れを礼賛された句と思いました。格調豊かな、そこはかとない風情が好きです。
自由な投句箱
★綿虫の夕闇せまる浮遊かな
★山際の雲急き走るしぐれ空
★一画にきょとんとありぬ枯れ尾花
自由な投句箱
◇あの人に持つて帰らむ烏瓜
◇塵取と熊手置かれて落葉道
◇見上ぐれば栴檀の実のくつきりと
御礼
河野啓一様
「空風」の句を好きな句にお選びいただき、素晴らしいコメントを賜わり有難う御座いました。いよいよ毎日のように名物の赤城颪が始まりました。
自由な投句箱
★湯の街の石段駆ける北颪
★山影の冬田へ下りし鳶かな
★夕ぐれの逆光あびし枯尾花
自由な投句箱
★ひと抱えありと思えり冬菜届（つ）く
★菜を洗ふ独り厨の妻の留守
★三島忌の炎上している冬紅葉
自由な投句箱
◇孫の手を握つて見るや真弓の実
◇桐の木剪られ寒さうになつてゐる
◇枯芒風待ちながら日は暮れて
自由な投句箱
★抜き取りし下仁田葱のまるまると
★麦の芽や利根本流の豊かにて
★木枯しに山襞迫る朝かな
自由な投句箱
北晴れて淡路を隠す沖時雨
冬の猪（しし）山路そちこち掘り返す
雲低く沖の島々冬陽なか
自由な投句箱
★煌々と東の空に冬の月
★港から見ゆる冬月明るくて
★木枯らしに耐える葉数枚ぱたぱたと
自由な投句箱
★バスを降り駅へと向かう水木の実
★冬紅葉ホームに人の嵐山線
★冬夕映ひと日暮れゆく日射しかな
自由な投句箱
◇夕茜栴檀の実が金色に
◇対岸のビルのガラスに冬落暉
◇悠々と鴨の水尾引く夕茜
自由な投句箱
★朝霜に日の差しにける葉の蒼さ
★風の中落暉をあびし枯尾花
★笹鳴や利根の河原の石数多
自由な投句箱
*冬紅葉厳しき冷えや空に映え
*名も知らぬ小さき色鳥熟柿食う
＊舞茸9416をざっと千切って鍋に入れ
自由な投句箱 訂正
ミスタイプがありました。訂正いたします。
*冬紅葉厳しき冷えや空に映え
*名も知らぬ小さき色鳥熟柿食う
＊舞茸をざっと千切って鍋に入れ
自由な投句箱
★嶺の端の明るくなりぬしぐれ止む
★一面の中洲荒野や枯尾花
★木枯しや夕闇せまる嶺の青
自由な投句箱
◇風吹けばくるくる回る楓紅葉
◇艶やかや短冊掛けにさねかずら
◇えも言へぬ短冊掛けに烏瓜
自由な投句箱
★葉牡丹や雨上がりたる通学路
★引き抜くや寒鮒宙へ舞ひにける
★小春日やふわり芝生へ雀二羽
自由な投句箱
★桜紅葉散ったところでお別れを
★蓮根と泥手を洗う小川かな
★少しだけ緑を残し山眠る
自由な投句箱
★花八手ことりと朝の新聞紙
★冬晴や鉄塔ならぶ嶺の上
★白き実のあおぞら背なや唐楓
自由な投句箱
◇日が照ればいろは紅葉の鮮やかに
◇落葉して紫式部さやかなり
◇朝ドラの「びつくりぽんや」花八つ手
自由な投句箱
★雨上がり轍に残る朽葉かな
★清流の岩に色よき木の葉かな
★山風や夕日差したる枯尾花
自由な投句箱
*落ち葉舞う六甲道を有馬へと
*黄落の山路辿れば杉木立
*温かき色眼を選び炬燵掛け
好きな句
★花八手ことりと朝の新聞紙/桑本栄太郎
玄関脇に植えら得ることが多い八つ手。朝
の新聞配達との取り合わせが、「ことりと」の語でたくみに繋がれていると思いました。軽妙な詠みが魅力です。
御礼
河野啓一様
「花八手」の句をお選び頂き、嬉しいコメントも頂戴しまして
大変有難うございます。
まったく派手さはない、八つ手の花が咲き出しました。
仰る通り玄関脇に植樹されている事が多く、日々の生活
を眺めていますね？
自由な投句箱
★一天の空青々と冬晴るる
★冬晴れやテニスコートの音ひびき
★街灯を凌ぎきめく冬の星
自由な投句箱
★ベランダに所狭しと布団干す
★太陽を浴びてふっくら蒲団干す
★眠たいと蒲団に入ればすぐ寝息
自由な投句箱
★鈍色の雲や日矢差す寒薔薇
★冬紅葉華やかな寺また訪わむ
★晩年の吾や隼目の光
自由な投句箱
★小春日や歩きはじめし児と遊ぶ
★沸騰す薬缶の影よ冬はじめ
★阿波踊りにぎやかに囃す冬市場
自由な投句箱
◇山茶花や土の匂いのオカリナ隊
◇小春日やハーフトーンの唐楓
◇冬枯や紅葉楓の実が揺れて
自由な投句箱
*送迎車巡る門ごと紅葉かな
*はんなりとグラデーションや冬紅葉
*ゆらゆらと海草のごと紅葉揺れ
自由な投句箱
*送迎車巡る門ごと紅葉かな
*はんなりとグラデーションや冬紅葉
*ゆらゆらと海草のごと紅葉揺れ
自由な投句箱
★花びらの混じる落葉に朝日かな
★赤あかと戸口夕日や実南天
★茜空十一月の果てにけり
自由な投句箱
★雄叫びの円陣みじかラガー達
★霜月や高嶺に光るひとつ星
★逆光をとらえ岸辺の枯尾花
自由な投句箱
*大き柿咥え飛び去る冬鴉
＊かいつぶり木の葉の影に顔を出し
*遍路道沿いに讃岐の刈田かな
自由な投句箱
★顔見世の東西共演南座に
★格子戸に日射す祇園の小春かな
★中洲なる荒野となりぬ枯尾花