自由な投句箱/９月２１日～９月３０日
※当季雑詠３句（秋の句）を＜コメント欄＞にお書き込みください。
※投句は、一日１回３句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。（例：唐辛子など）
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。
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今日の俳句『現代俳句一日一句鑑賞』（髙橋正子著）より
名前の右端に🌸の印が付いている句は、（現）または（元）花冠会員の句
名前の右端に🍁の印が付いている句は、花冠に縁の深い方の句
名前の右端に🍁の印が付いている句は、花冠に縁の深い方の句
〇９月３０日
★吹きおこる秋風鶴をあゆましむ 石田 波郷（いしだ はきょう）
〇９月２9日
★遥かにも彼方にもあり月の海 中村 草田男(なかむら くさたお)
〇９月２８日
てのひらに載りし林檎の値を言はる 日野 草城（ひの そうじょう）
〇９月２７日
かけ稲の穂先しづかにそろひけり 川本 臥風（かわもと がふう）🍁
〇９月２６日
★だれもいなくなってしまい月の広場 脇坂 公司（わきさか こうじ）🌸
〇９月２５日
★ひるがへる芭蕉の葉より家軽し 水原 秋櫻子（みずはら しゅうおうし）
〇９月２４日
★悔いるこころの曼殊沙華燃ゆる 種田 山頭火（たねだ さんとうか）
〇９月２３日
★病みぬればたヾに真白き秋日かな 五十崎 古郷（いかざき こきょう）
〇９月２２日
★あなたなる夜雨の葛のあなたかな 芝 不器男（しば ふきお）
〇９月２１日
★秋の風跫音うしろより来る 加藤 楸邨（かとう しゅうそん）
コメント
自由な投句箱
★テント張り供花を売りたる秋彼岸
★銀杏の実鈴なりに生る九品仏
★寺町の新蕎麦すする昼餉時
自由な投句箱
★はたと遭う秋の山道園児たち
★魚捕りし秋翡翠の嘴赤し
★蜻蛉の羽を広げて不動なり
自由な投句箱
彼岸花の姿なきまま彼岸入
川の上の駅に降り立つ秋彼岸
気が付けばすでに昇りぬ居待月
自由な投句箱
★降つて止みやんで降りたる秋湿り
★秋しぐれ歯科医へ向うバスの中
★雨上がり忽ち見えるいわし雲
自由な投句箱
★渦巻の双眼土器や霧襖
★鵯のはたと飛びけり山の沼
★鴨来るや葦の木陰の水深き
自由な投句箱
秋高し海青々と須磨明石
ごろごろと秋の彼岸の遠花火
目覚めれば風の音して秋分に
自由な投句箱
★神殿の前庭広し竹の春
★雨上がり吹き来る風の冷やかに
★黄葉してはらはら散りぬさくらの葉
自由な投句箱
★吾も住みし浦和懐かしかな女の忌
★暁闇の野分吹き吹き込む寝所かな
★濯ぎものを出し入れしたる秋湿り
二句目の訂正を願います。
二句目にタイプミスがありました。お手数ながらご訂正を願い上げます。
誤）★暁闇の野分吹き吹き込む寝所かな
↓
正）★暁闇の野分吹き込む寝所かな
自由な投句箱
★蜻蛉のとまりし草の大揺れに
★蜻蛉の二匹つるみて水の上
★はつはつに鳴きし秋蝉沼の朝
自由な投句箱
集まりて思い出話秋彼岸
嵐去り今朝は秋涼訪れぬ
夜明け前東南の空に秋オリオン
自由な投句箱
★ようやくに三十度切る猛残暑
★若き竹青々光り竹の春
★寝待月待ちたるうちにまどろみぬ
自由な投句箱
★父の夢またも見て居り秋彼岸
★朝冷えの思わずケット胸にまで
★爽やかや音を合わせるブラスの音
自由な投句箱
★一斉に鳴き止む沼の残る蝉
★老木へ鳥の数多や実南天
★稲雀赤城の風にぱたぱたと
自由な投句箱
更待月ありぬ夜明けの空高く
彼岸花まず一本の咲き初めし
ぽつぽつと刈田の増える三連休
Unknown
●難波路に流れる溝の水の秋
●爽やかな空や難波の街ありぬ
●安曇野の車窓は滲む蕎麦の花
自由な投句箱
★滑走路霧の流れて欠航す
★鈴虫や時計の音と競い鳴く
★夜の更けて鈴虫いよよ鳴きつのり
自由な投句箱
★冷やかや亡き君が夢せんもなく
★風雲の総裁選や南洲忌
★講演の果てて戸外や虫の闇
自由な投句箱
★山裾の田んぼかげりし鵙の声
★他も知らぬ水草もみじ山の沼
★葉に弾む赤蜻蛉の御すがた
自由な投句箱
★雨冷えや砂利道白く光りをり
★秋冷や長袖着るか迷う朝
★葡萄食むとろりと溶ける口の中
自由な投句箱
真夜中の月の光を浴び眠る
宵闇をひとり歩きの万歩計
散歩する有明月を見上げつつ
自由な投句箱
★秋澄むや嶺の端確とうねり居り
★椋鳥の大群来たる種の雨
★いわし雲それぞれ染まる秋入日
自由な投句箱
朝月や路地裏たどる楽しさよ
朝風のなかにえのころ輝きぬ
有明の下弦の月を仰ぎ見る
自由な投句箱
★二羽の鷺佇みてをり秋の川
★酔芙蓉乾き切ったる用水路
★通学路あでやかに咲く紅芙蓉
自由な投句箱
★沼の水跳ねてしずもる草紅葉
★雲避けて華やぐ月の在りしかな
★巌沿いに流れ落ちたる下り鮎
自由な投句箱
★秋気澄むぐるり見回す天の青
★嶺の端の確とうねりぬ秋気澄む
★竹を伐る音青空に伸びゆけり
自由な投句箱
★秋雨に土黒々と休耕地
★秋雨に水嵩増えし湧水池
★干柿や粉を吹きたる棚の上
自由な投句箱
瞑想をする宵闇の深さかな
稲架ありて周囲は新興住宅地
秋の水夜明けを映し流れおり
自由な投句箱
★渓流に沿いて下りし紅葉狩
★ははそはの母の短歌や秋日和
★鶺鴒や堤防破壊せる如し
自由な投句箱
★一木を被う蔓なり葛の花
★鉢植をのぼり染めたる葉鶏頭
★宍道湖のさざ波走る八雲の忌
Unknown
●鉛筆の屑を丸める秋の宵
●屋台の灯駅より淡し長き夜
●桟橋のひとりを待ちゐる蜻蛉かな
自由な投句箱
★透き通る緑の光マスカット
★なるべくは人より離れ葡萄狩り
★柿たわわ誰も捥がずにおかれたり
自由な投句箱
風吹いてそののち快晴燕去る
秋天を高く舞いつつ鳴くとんび
宵闇のジャングルジムに遊びけり
自由な投句箱
★啄木鳥や風に乗りたる嘴の音
★虫の音や水の流れのちょろちょろと
★平らなる沼の水面や虫の声
自由な投句箱
★暁闇の夢の何処かに威し銃
★秋風や黄色の増ゆるかつらの葉
★秋晴れや推す人勝ちぬ総裁選
自由な投句箱
秋の蝶影引き飛べる真昼かな
去ぬ燕今宵はいずこに眠るやら
黄金の田広がる上を燕去る
自由な投句箱
★水田を赤々区切る彼岸花
★石庭に木の葉且つ散る朝ぼらけ
★走り行く車に手を振る花カンナ
自由な投句箱
★蜻蛉の水面の雲をつんつんと
★虫の音や鏡の如き沼の面
★虫の音や鳥の羽音に静もりぬ
自由な投句箱
★鴨川の川端通りさるすべり
★堰堤の堰水白し秋の川
★曇りたる川端通りうす黄葉
自由な投句箱
★蜻蛉のカメラにとまり動かざる
★翡翠の破壊せしごと叩きけり
★赤城より暖簾ふっくら秋の風
自由な投句箱
鵙鳴くや今日はハイキング日和
ハイキングの始めにありし萩の花
朴落葉踏み登山口へと向かいけり
自由な投句箱
★鳥威し傷つきながらも威しをり
★稲雀一羽も見えず雨の中
★二枚だけ稲架をかけたり一番星
自由な投句箱
★堰堤の水の歌うよ秋の川
★曇りいるかつら黄葉の鋪道かな
★午後よりの日差し戻りぬ九月尽