9月9日(金)


★つまみ菜を洗えば濁る水の色  正子
つまみ菜を植えられたのでしょうか、あるいはお買いになったつまみ菜にも、泥が残っていたのでしょうか。新鮮なつまみ菜を手早く水に洗うと水はほんのりと泥によごれて濁り、根はいよいよ白さを増す。そんな、何気ない日常にも感動を覚え、私たちにその感動を鮮明に伝えてくださる。(小西 宏)

○今日の俳句
露ころぶキャベツ外葉の濃き緑/小西 宏
キャベツの濃い緑の外葉にころがる露に、力がある。丸く、収れんした露の力と輝きは秋の朝のすがすがしさ。(高橋正子)

○向島百花園
 昨日、墨田区の向島百花園へ花の写真を撮りに出掛ける。午前9時、信之先生と自宅を出て、帰宅は、午後3時であった。東急東横線の日吉駅から日比谷線に乗って終点の南千住、北千住で乗り換え、東武伊勢崎線を乗り継いで東向島駅で降りる。徒歩10分ほどで向島百花園に着いた。園内は、萩、女郎花、藤袴、葛など秋の七草の盛りであったが、樹が茂って、写真撮影には、光が不足していた。 園内には、庭造りに力を合わせた文人墨客たちの足跡もたくさんあり、芭蕉の句碑を含め、合計29の句碑が随所に立っていた。
 江戸の町人文化が花開いた文化・文政期に造られた百花園は、花の咲く草花鑑賞を中心とした「民営の花園」であった。当時の一流文化人達の手で造られ、庶民的で、文人趣味豊かな庭として、小石川後楽園や六義園などの大名庭園とは異なった美しさをもっていた。民営としての百花園の歴史は昭和13年まで続いたが、東京市に寄付された。昭和53年10月に文化財保護法により国の名勝及び史跡の指定を受けた。

◇生活する花たち「白むくげ・ひおうぎ・女郎花・のりうつぎ・花トラノオ・萩」(東京・向島百花園)


コメント

  1. 小西 宏
    2011年9月10日 11:51

    お礼
    高橋正子先生
    「露ころぶキャベツ外葉の濃き緑」を先生の「俳句日記」にお取り上げ下さり、たいへん嬉しく感じております。どうもありがとうございました。

  2. 小西 宏
    2011年9月10日 11:55

    鑑賞
    ★つまみ菜を洗えば濁る水の色  正子

    つまみ菜を植えられたのでしょうか、あるいはお買いになったつまみ菜にも、泥が残っていたのでしょうか。新鮮なつまみ菜を手早く水に洗うと水はほんのりと泥によごれて濁り、根はいよいよ白さを増す。そんな、何気ない日常にも感動を覚え、私たちにその感動を鮮明に伝えてくださる。