富士登山7合目辺り
★稜線の夏空切るを見つつ登る 正子
「稜線の夏空切る」で、夏空にくっきりと聳える富士の偉容が読むものに迫ってくる。「見つつ登る」とあって、頂上を間近にした登山者の、気持ちの高ぶりが感じられる。登山の経験のない者にまで、夏の富士に登ってゆくような気持ちにさせてくれる。(山中啓輔)
○今日の俳句
一色の青田の色となりにけり/山中啓輔
今、青田は「一色」である。「一色」の青さには、疵も不揃いもなく、すくすくと育つ青田が表現されている。「一色の青田」は、よい観察であり、またよい発見である。(高橋正子)
◇生活する花たち「睡蓮」(横浜市都筑区山田富士公園)
コメント
お礼とコメント
正子先生、「一色の青田」の句を今日の俳句にお選びいただいたうえに、嬉しいコメントを添えていただき、感激しております。
<一句鑑賞>
稜線の夏空切るを見つ登る 正子
「稜線の夏空切る」で、夏空にくっきりと聳える富士の偉容が読むものに迫ってくる。「見つ登る」とあって、頂上を間近にした登山者の、気持ちの高ぶりが感じられる。登山の経験のない者にまで、夏の富士に登ってゆくような気持ちにさせてくれる。
お礼/啓輔さんへ
富士登山の句にコメントをありがとうございました。富士山に登ったときの句ですが、溶岩と少しの草だけの道も、それなりに素晴らしいです。