5月12日(木)

 明治神宮
★新緑の枝差し交わす神の杜  正子
瑞々しい新緑の枝が交差し、風に揺れ、サヤサヤと葉ずれの音がして、初夏の清々しい光景に心が洗われます。(井上治代)

○今日の俳句
鳴き交わし夏鳥高き青空へ/井上治代
夏鳥の弾けるような鳴き声が楽しげだ。高く眩しい青空へ飛びゆく姿も生命の楽しさそのものだ。(高橋正子)

○花冠H237月号投句
花楓
高橋正子
花楓枝平らかにみな浮かび
あおられてまたあおられて花楓
 四季の森公園四句
水音に蛙の声の増えにけり
谷あいに蛙の声のよく弾み
菖蒲の芽いまようやくに陽がさして
翡翠を待てる杭なり若葉風
山若葉あらしとなって吾を吹けり
おおるりのラジオに鳴きて朝始む
さくらんぼ曇りたる日もつやつやと
日のかげを花にうずまき白薔薇

俳句メモ
四十雀飛びつつ鳴けり街の空
矢車草丘より見ゆる小さき街
ラベンダーはレースのようにみどりの日
なでしこの咲き満ちており黄金週間
憲法記念日ラベンダーを摘み束ね
苺いま白いみどりの実にふくらむ
雀の色みどりの色もあるレタス
まだ青き苺が苺のかたちなる
みつばちの影が生まれて陽が高し
 ミニ薔薇・テディベア
玄関に香り充たしてバラ二輪

◇生活する花たち「山ぼうし・はこねうつぎ・デージー」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 井上治代
    2011年5月3日 19:33

    お礼と好きな句
    お礼
    正子先生
    5月12日の俳句に「夏鳥」の句をお取り上げいただきましてありがとうございます。

    好きな句
    新緑の枝差し交わす神の杜
    瑞々しい新緑の枝が交差し、風に揺れ、サヤサヤと葉ずれの音がして、初夏の清々しい光景に心が洗われます。