★豌豆の花の飛び立つとの曇り 正子
○今日の俳句
レンギョウの明るくはじけ雨上がり/河野啓一
「明るくはじけ」は、レンギョウのつやつやした花びらを的確に描写している。雨上がり、レンギョウの花は弾けたように黄色い花を咲かせる。(高橋正子)
○2014年4月9日に、白金台の自然教育園に出かけた。桜はほぼ終わり、はや、初夏の雰囲気となっていた。水生植物園のミツガシワの花が咲いて、涼しげであった。ミツガシワは、これまでずっと葉だけ見てきた。ようやく花が見れた。浦島草、武蔵鐙もちょうど花時。花といっても、仏炎苞で、暗紫色のところがグロテスク。浦島草は、釣り糸に見える部分が、5、60センチもありそうだ。一夜にしてそれだけ伸びたのかどうかは知らないが。そのほかでは、にわとこのはな、貝母の花、一輪草、二輪草、ひとりしずか、羅生門蔓、草山吹、山吹、花楓などが見ごろ。珍しいものでは、猩々袴を見た。むくろじの花と実も見た。イロハモミジが新緑の葉を広げてよい眺めであった。
コメント
御礼と1句観賞
高橋正子先生
「レンギョウの明るくはじけ雨上がり」を今日の俳句におとり上げくだされ、大変うれしいご句評も賜りまして誠に有難うございます。うかつにも長い間、気づかずおりましてお詫び申し上げます。
1句観賞
★豌豆の花の飛び立つとの曇り 正子
曇り空だが、豌豆の花が空へ飛び立とうとするかのように躍っている。簡潔で力強い表現で、との曇りの空も明るく感じられます。