★春水の流るる音をパソコンに 正子
パソコンのディスプレイを見ておられる場所から水の音が聞こえます。それをパソコンにも聞かせている、ともに暖かかな春の日を楽しむ、穏やかなひとときが流れます。 (多田有花)
○今日の俳句
朝日はや照らして峰の山桜/多田有花
明けるとはやも朝日が射す山桜がみずみずしい。山気を含み、神々しいほどの桜である。(高橋正子)
○種浸し(たねひたし)
★種かしや太神宮へ一つかみ/其角
★古河の流引きつつ種ひたし/蕪村
★種俵緋鯉の水につけてあり/星野立子
種かし、種浸ける、種浸け、種ふせる/籾つける等のことであり、苗代に蒔く籾種を、俵やかますにいれたまま、発芽を促すため二週間程水に浸すこと。米つくりの中でも大切な作業。
稲作の農作業のうちで、人の目にあまり触れない作業で、籾の発芽を促すものだが、私の記憶では、灰白色の消毒した水に布袋に入れて種もみが浸けてあった。いつまでつけて置くのだろうと思うくらい、長い日日だった。桜が散って、葉桜になるころのことだったと思う。外の光が強くて、外から家に入ると暗く感じ始めるころだった。
★消毒されし水のぬるきに種浸し/高橋正子
コメント
お礼とコメント
正子先生、
「朝日はや照らして峰の山桜」を今日の俳句にお取り上げいただきありがとうございます。
この桜、今年はまだ咲いていませんが、間もなくという気配を見せています。
★春水の流るる音をパソコンに 正子
パソコンのディスプレイを見ておられる場所から水の音が聞こえます。
それをパソコンにも聞かせている、ともに暖かかな春の日を楽しむ、
穏やかなひとときが流れます。