★春月の光りにも触る午前二時 正子
何かの所要で真夜中の午前二時に起きられたようですね?自身は真っ暗な闇と想っていたものの、戸外の夜空は春月が独り輝き、その様子に気づいて驚いた作者です。不意をつかれたような発見が、春月の明かりとはうれしい限りである。(桑本栄太郎)
○今日の俳句
風に舞い風を染め上げ花の塵/桑本栄太郎
散り敷いた桜の花びらが風に舞い上がるときは、「風を染め上げ」の言葉通り。花の塵さえも美しい。(高橋正子)
○あやめ
[あやめ/横浜日吉本町・西量寺(201年4月16日)]_[草莓の3花/横浜日吉本町・西光院(2012年5月6日)]
★あやめ生ひけり軒の鰯のされかうべ/松尾芭蕉
★あやめ草足に結ばん草履の緒/松尾芭蕉
★鯉のぼり泳ぐよ下に花あやめ/高橋正子
★入学して校門内の花あやめ/高橋正子
アヤメ(菖蒲、文目、綾目、学名:Iris sanguinea)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。アヤメは山野の草地に生える(特に湿地を好むことはない)。葉は直立し高さ40~60cm程度。5月ごろに径8cmほどの緑色の花を1-3個付ける。外花被片(前面に垂れ下がった花びら)には網目模様があるのが特徴で、本種の和名のもとになる。花茎は分岐しない。北海道から九州まで分布する。古くは「あやめ」の名はサトイモ科のショウブを指した語で、現在のアヤメは「はなあやめ」と呼ばれた。
コメント
お礼と好きな句鑑賞
正子先生
「風に舞い風を染め上げ花の塵」の句を4月22日の今日の俳句にご紹介頂き、過分なるコメントも頂戴しまして改めて御礼を申し上げます。
桜の花は咲き初めから葉桜まで、色々な詩情を与えてくれます。過日の散策にて、花吹雪の中に身を置く情景にめぐり合いました。何もかも桜の花びらの中に埋もれるほどの光景でした。
<好きな句鑑賞>
★春月の光りにも触る午前二時 正子
何かの所要で真夜中の午前二時に起きられたようですね?自身は真っ暗な闇と想っていたものの、戸外の夜空は春月が独り輝き、その様子に気づいて驚いた作者です。不意をつかれたような発見が、春月の明かりとはうれしい限りである。