2月9日(水)

★春浅し立ちたる草の鳴りづめに   正子
立春間もない頃の風、つまり東風が枯れ色をしたままで立っている草に吹きつけ、枯れ草同士が擦れてカサカサと鳴っている。この音が新芽を促す音なのかも知れない。枯れ草の根元から少しづつ新芽が出て来る様なそんな気配を感じます。(佃 康水)

○今日の俳句
包み紙少し濡れいて蕗の薹/佃 康水
蕗の薹を包んでいる紙がうっすらと濡れている。朝早く採られた蕗の薹だろうか。蕗の薹の息吹であろうか。しっとりとした命の、春みずみずしさがある。(高橋正子)


コメント

  1. 佃 康水
    2011年2月8日 18:07

    御礼・俳句鑑賞
    (御礼)
    高橋正子先生
    「今日の俳句」に蕗の薹の句をお取上げ頂きまして誠に有り難うございます。一年前に頂いた時の事を懐かしく思い起こしました。

    実は大変お恥ずかしいのですが、先生の御句「春浅し立ちたる草の鳴りづめに」の句意を読み取る力が足りず悩んでいます。しかし勉強をさせて頂きたく敢えて私なりの思いをここに書かせて頂きましたので宜しくお願い申上げます。とんでもない鑑賞だったらお許し下さいませ。どうぞご指導宜しくお願い申上げます。
    (俳句鑑賞)
     春浅し立ちたる草の鳴りづめに   正子

    立春間もない頃の風、つまり東風が枯れ色をしたままで立っている草に吹きつけ、枯れ草同士が擦れてカサカサと鳴っている。この音が新芽を促す音なのかも知れない。枯れ草の根元から少しづつ新芽が出て来る様なそんな気配を感じます。