2月20日(日)

★二月はや雛の鼓笛を持たさるる   正子
実にうまいと思います。技巧のすぐれた句は、余韻の無いさ末主義におちいりやすく、ただ興がっただけの、空疎な嫌味の句になりかねないものですが、この句は、そうならない前、ぎりぎりの句のように思えます。(川本臥風)

○今日の俳句
街筋の昼月ほっと梅開く/藤田洋子
街筋の空を見上げれば、白く透明感のある昼の月が浮かんでいる。昼月を遠く梅が開いて、昼月と梅との美しい出会いがある。(高橋正子)


コメント

  1. 藤田洋子
    2011年2月12日 22:30

    お礼
    正子先生、今日の俳句に「梅開く」の句を取り上げていただきありがとうございました。
    12日の信之先生との素敵な探梅のひととき、歴史と自然の残る「神奈川宿散策」楽しませていただきました。ありがとうございました。