10月8日(土)

★朝はまだ木犀の香のつめたかり  正子
香りがつめたい、という表現が新鮮です。朝、戸外へ出て真っ先に木犀の香りがした、肌に当たる空気の冷たさ、それが蘇ってきます。(多田有花)

○今日の俳句
茶の花の咲けば古刹の秋深し/多田有花
茶の花が咲きだして、いよいよ古刹に秋が深まった。古刹の静寂に季節は一足先へ進んでいるよである。(高橋正子)

◇生活する花たち「やぶ蘭・トレニア・鬼灯」(横浜四季の森公園)


コメント

  1. 多田有花
    2011年10月13日 11:51

    お礼とコメント
    正子先生、「茶の花の咲けば古刹の秋深し」を今日の俳句に
    お取り上げいただきありがとうございます。静かな境内で
    茶の花がもう咲いているのを見て、秋の向こうにいる
    冬の顔を見た気がしました。

    ★しいの実の青くていまだ石の間に
    山を歩いていると、しいの実をはじめ、団栗といわれる実が
    まだ青いままに落ちているのを見ることがあります。葉も
    いっしょに小枝ごと落ちていることもあり、不思議な思いが
    します。その「あれ?」という軽い驚きをすくいとって
    詠まれています。