10月17日(日)

★詩に倦んで親しき灯火を小さくす  正子
詩である俳句の日々のご指導、「花冠」会員やインターネット俳句コンテストなど種々のコンテストの選者として、細部まで作者の思いに寄り添っての丁寧なご指導に、お疲れになられることと思います。いつもの手元の灯を少し暗くすると秋の夜が静かに深まってゆき、一日の終わりの安らぎが感じられるようです。(柳原美知子)

○今日の俳句
雨去って空の水色破蓮に/柳原美知子
雨に洗われた空の水色を背景にした破蓮の姿、色がからりとして、枯のよさが出ている。(高橋正子)

○ネット短信No,80発信。
○花冠12月号オンライン版をブログに掲載。平成22年度の花冠各賞を決定。電話で承諾を得る。

○夕方、駒林神社の祭りのあとの境内を見に出かける。石柱に「村社」「鎮守」と彫った字が見える。一人カメラを提げた男性がいた。その人が去ると、鞄をもった中年の女性が拍手と打って拝んで帰った。すぐあとまた、三十前後の女性が来て、御手洗で手を清めて出て行った。だれも来ないようだが、お参りがある。神社を出てさらに丘を上ると、日吉本町二丁目の見知らぬところに出た。二丁目は平地から丘の上まで随分広い。普通部の第二グランドとテニスコート、それにKBHOUSEとか、NESLEHOUSEと看板の出た建物があったが、たぶん、慶応のものだろう。雑草の刈り取りも手が回らない様子。竹藪などが残っていて、昔からの民家もあって、しずかなところ。住む町に、子ども達二人が通った大学関係の建物があると、遠く四国から来た身にもそれなりの雰囲気があるのか、馴染みやすいと知る。

○今日の俳句
龍の口より落ちたる水の澄みていし 正子
境内の秋澄み銀杏まだ青し
境内の崖をしばりて蔦紅葉
二丁目の丘に芒の穂の若し
酔芙蓉はれやかなるは八重であり
野ぼたんの紫あれば庭が澄み
 治代さんから芋炊きセットが届く
水郷のごぼう里芋鍋に煮て
湯上りの肌に星より来る寒さ
きょうからは色が見え出す菊蕾


コメント

  1. 柳原美知子
    2010年10月17日 0:30

    お礼とコメント
    お礼
    正子先生、「破蓮」の句を今日の俳句にお選び
    下さり、とても嬉しいご句評を頂き、ありがとうございました。信之先生には添削ご指導頂き
    感謝申し上げます。「破蓮」の句は初めて作ったので、ことさら嬉しく思います。

    コメント
    詩に倦んで親しき灯火を小さくす  正子

    詩である俳句の日々のご指導、「花冠」会員や
    インターネット俳句コンテストなど種々のコンテストの選者として、細部まで作者の思いに寄り添っての丁寧なご指導に、お疲れになられる
    ことと思います。いつもの手元の灯を少し暗くすると秋の夜が静かに深まってゆき、一日の終わりの安らぎが感じられるようです。

  2. 高橋正子
    2010年10月17日 13:55

    お礼/美知子さんへ
    ねぎらいのコメントありがとうございます。同じものを読んでると、いくらよくても少々飽きがきます。そんなときもあったりするものですね。