供
故高橋信之先生
謹んでご冥福をお祈りいたします。
2023年6月11日
花冠会員一同
★螢火や悼みて想う師の栄光/桑本栄太郎
★先生の手料理句会窓は初夏/吉田晃
★夕焼の消ゆる速さや恩師の死/小口泰與
★追悼の雨天心へ四葩かな/弓削和人
★紫陽花に色なきを見る朝かな/友田修
★大阪城師を囲みいた夏の句座/祝恵子
★亡き師との思い出遠き富士の夏/多田有花
★葉桜や子たちを連れて長浜城/高橋秀之
★梅雨に入る深き祈りの一と日より/藤田洋子
★バースデイカード五月の空の師へ送り/柳原美知子
〈2007年水煙俳句フェスティバル〉
★天の青知る師と乾杯十一月/川名ますみ
★See youと英文俳句夏の暮/廣田洋一
★芍薬の香る葬儀に空青し/西村友宏
★菖蒲湯に最後の思い出父の家/高橋句美子
★薫風にいつかかわした君の声/遠部光子
★外に出たき思いもありぬ聖五月/高橋正子
(以上16句)
いただいた追悼句は、短冊に書いて仏前に供えさせていただきました。それぞれのかたが信之先生との思い出を俳句にしていただき、ともに過ごした時を私も思い出しました。仏前がとても賑やかになりました。ありがとうございました。
(なお、追悼句の互選はいたしません。)
コメント
心配しております
心落ち着かぬ毎日だと思いますが、睡眠は充分確保できていますでしょうか。夜は句美子ちゃんが来ておられると思いますが、昼間はお一人で空虚な時間を過ごしておられるのではと心配しております。
気温も高くなり身体的にもきつい日々になると思いますが、どうか健康にはくれぐれもお気をつけください。遠方故、メールしか送ることができませんが、心落ち着く日が早く訪れることを祈っております。
晃さんへ
ご心配いただき、ありがとうございます。
信之先生が亡くなってからどんどん日にちが過ぎますが、元気でおりますので、ご安心ください。
実は、俳句四季と角川俳句から原稿を頼まれて、それが15日と20日が締め切りなので、落ち着かないままながら、なんとかこなしています。どちらも8月号なので、角川俳句の新作7句は、追悼句になりました。俳句四季は、花冠創刊40周年を特集してくれるそうです。信之先生もあと少しで40周年が祝えるはずだったのになあと思ったりします。残ったもので頑張りましょう。
信行先生へお供えの句
蝉の音が句会の笑い声に溶け
来週8月句会が始まりますが、この句は先生への特別な想いがあって詠んだ句ですから、投句とは別にお供えの句といたます。衣山のマンションでの毎月の句会は楽しく、酔いに任せて随分と先生に失礼なことを申し上げました。新田高校から衣山駅に抜ける、伊予鉄高浜線と並行した道をよく通るのですが、先生のお住まいであったマンションが見えます。その度に先生の手料理とワインを思い出すのです。