●10月月例ネット句会ご案内●
①投句:当季雑詠(秋の句)3句
②投句期間:2020年10月5日(月)午前6時~2020年10月11日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:10月11日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:10月12日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、10月12日(月)正午~10月15日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
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①投句:当季雑詠(秋の句)3句
②投句期間:2020年10月5日(月)午前6時~2020年10月11日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:10月11日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:10月12日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、10月12日(月)正午~10月15日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
コメント
花冠10月ネット句会投句
★望郷のつのる想いや秋黴雨
★酔うほどにやおら唄出で秋収め
★雨ながらもみづる庭となりしかな
花冠10月ネット句会投句
★コスモスや空青青と山聳(そそ)る
★螻蛄鳴くや土木工事の進ざる
★夕映えの火の山を見て熟柿みて
10月月例ネット句会投句
人の輪に笑顔の連鎖長き夜
一匹の秋刀魚をきれいに食べ尽くす
静けさやひとり歩きの星月夜
10月月例ネット句会投句
新米炊く届きしばかりの炊飯器
彼岸花手折る人あり雨あがる
ひとりごと言っては笑いいわし雲
自由な投句箱
路地ゆけば白萩咲かせる家に着き
宝石の如き青さよ臭木の実
軒下に日差し呼び込みつるし柿
10月月例ネット句会投句
山の水たっぷり流し甘藷洗う
間引菜の緑とりどり今朝の皿
刈田道幟も神輿もなく風に
10月月例ネット句会投句
霧深し車は車庫に留まれり
ワイン片手ファドに聞き入る夜長かな
庭の隅群れて明るき小菊かな
10月ネット句会投句
電線に雀が並ぶ秋高し
秋風に襟を正して出勤す
ひっそりと店畳みけり秋の雨
10月月例ネット句会投句
切り株に刈穂寝かせて刈り進む
秋雨に濡れて鉄路の長き野に
小鰯の干されて蒼き秋の浜
10月ネット句会投句
コスモスの丈を掬いて大きな風
ぎす鳴けり草の平らを踏みおれば
赤ままを摘みて何せむ瓶に挿す
10月ネット句会投句
銀杏の落ちしを避けてバスを待つ
萩の花明るい紅を道かげ に
毬栗の香りを甘く夕食前
10月ネット句会投句
高きにも地にも満開萩の花
塀を超え地まで満開萩の花
マスクばかりCOVID19秋の雨
10月ネット句会投句
硝子器に挿せし木犀玄関へ
木犀を挿してやさしい家になる
木犀の薫りは花器の一枝から
10月月例ネット句会投句
卓上に落ち来し光秋夕べ
陽が沈む秋の野の遠くに沈む
食を終えてじみじみ秋灯し
10月月例ネット句会投句コメント
01.望郷のつのる想いや秋黴雨/桑本栄太郎
しとしとと降る雨は望郷の思いをつのらせる。秋のそれには夏の梅雨とは違ったもの寂しさがある。故郷を遠く離れ長い人生を歩んできた者に沸き上がる望郷なのだろう。
10月月例ネット句会コメント
04 コスモスや空青青と山聳(そそ)る/小口泰與
力強い風景の中に咲くコスモスは、それを秋の柔らかな風景に変えてくれる。強さの中に優しさを感じるが、これは作者の優しさでもあるのだろう。
10月月例ネット句会コメント
08 一匹の秋刀魚をきれいに食べ尽くす/高橋秀介
サンマ食いは骨以外は残さない。苦いと捨てるはらわたが、サンマ好きにはたまらないという。今年は特にサンマが不良だが、そのせいではないだろう。作者は大のサンマ好きなのだと思う。満足そうな顔が見える。
10月月例ネット句会コメント
11 彼岸花手折る人あり雨あがる/祝恵子
盛りのヒガンバナは強烈で美しい。だが雨に濡れたヒガンバナはそれ以上に美しい。手折ろうとする気持ちが分かるような気がする。その光景を見ている作者も同じ気持ちなのだと思う。作者の繊細さが感じられる。
10月月例ネット句会コメント
13 路地ゆけば白萩咲かせる家に着き/多田有花
萩の乱れ咲く庭はさぞきれいだろう。他家を訪問したのか、通りがかりなのかは定かではないが、そこを想像するのがまた楽しく味わい深い。
10月月例ネット句会コメント
17 刈田道幟も神輿もなく風に/柳原美知子
コロナの影響で秋祭りがなくなった。・・・が、中には軽四に神輿を載せて回っている地区もあった。例年なら高い柱に幟がはためき、元気のいい神輿の声がきこえるのだが。例年なら作者の家の前を元気な声が通りすぎるのだろう。
10月月例ネット句会コメント
21 庭の隅群れて明るき小菊かな/廣田洋一
普段は見向きもしない庭の隅だが、小菊が咲き乱れて美しい。明りが点いたように庭の隅が明るくなった。作者の優しさが感じられた。
10月月例ネット句会コメント
24 ひっそりと店畳みけり秋の雨/西村友宏
十分に商売をした上での閉店なら「おめでとう」の一言もあるだろうが、望まぬ閉店なのだろう。ひっそりと店を閉めた店主の無念さが思われる。作者はそのことを強く感じたのだと想像する。
10月月例ネット句会コメント
32 萩の花明るい紅を道かげ に/高橋句美子
聞いたことのない「道かげに」という言葉だが、そのインパクトに萩の明るさが感じ取れる。明と暗の対比と言えるだろう。面白い表現だと感心した。
10月月例ネット句会コメント
35 塀を超え地まで満開萩の花/古田啓二
庭に盛り上がり塀を越えて地に覆いかぶさるように咲く様は見事である。日本の花は季節を彩る花であるから、今を精いっぱい咲く。作者はその花の心を好ましく思ったのだろう。
10月月例ネット句会コメント
39 木犀の薫りは花器の一枝から/川名ますみ
木犀は一枝あれば部屋を匂いで一杯にする。一輪挿しのたった一枝であるが、作者は一輪挿しに溢れる木犀の花を見た感覚に捉われたのだと思う。