◆10月ネット句会清記◆


■10月ネット句会■
■清記/18名54句
※午後6時になりましたら、選句を開始してください。

01.木犀や田川の瀬音身の内に
02.噴煙の果てて紅葉の日和かな
03.目覚めたる身の節々や豊の秋
04.虫の音を遠くに聞きてしまい風呂
05.秋暑し芋の葉陰で憩いたり
06.カタコトと夜なべのミシン軽やかに
07.嵐去り秋蝶つるみ青空へ
08.蔓引けば青き香いまだ溢れけり
09.ぷちぷちと足裏にひびき木の実踏む
10.月食の土手や細りし虫の闇

11.稲雀辺りの屋根を逃げ場とし
12.電線を撓わせ並ぶ秋燕
13.街角に神輿高々秋祭り
14.俎板に軽き音立て秋祭り
15.幟はためき刈りたての田が匂う
16.秋扇巻きし毛先を揺らすため
17.月食を同窓会に秋の暮
18.タブレット越しのお喋り赤き月
19.秋蝶の低きを飛んで優しかり
20.畝に座し句帳開けば百舌遠音

21.新しき畝を秋の天道虫
22.森近くあちらこちらに吾亦紅
23.澄んだ水川の流れを橋の上
24.秋晴れに島のまわりに釣りの舟
25.蔓細工の籠に重ねて青みかん
26.風澄みて濠の蓮の実飛ぶを見る
27.半世紀経て吾に褪せぬ林檎園
28.眈々と狙い定める野分かな
29.銀漢や灯台の下釣り師あり
30.静かなる野分の前の薄き空

31.青空に芙蓉の赤のふと揺れて
32.秋の蝶吾身に触れて離れゆく
33.赤とんぼスイッと追いこし戻りくる
34.団栗のポツと地を打つ森静か
35.妹も泥に網入れ蘆の花
36.あつあつの秋刀魚ふとぶと皿に余る
37.秋晴れや玉砂利踏んで二重橋
38.秋天へぐんぐん昇るエレベーター
39.爽やかに大東京を一望す
40.鳥が飛ぶ秋の瀬戸内海岸線

41.単線の線路の隙間に狗の子草
42.東へと帰る旅路は秋の夜
43.月ひとつ霧に滲んで高くあり
44.空耳と思えど里の祭笛
45.銀杏を割って永久のみどり色
46.台風の眼がある今日のパソコンに
47.手拭の小熊の笑みよ台風去る
48.台風去って街の明るい朝へ出る
49.濠の秋鯉群がりて綾をなし
50.破蓮の水面に届く日の光

51.乾杯のワインの美味さ赤き月
52.コスモスの色地に零しつつ剪れり
53.秋天へ甲羅干したる堀の亀
54.刈田吹く風を集めて夕焼雲

◆互選のご案内◆
①選句は、清記の中から5句を選び、その番号のみをお書きください。なお、その中の1句にコメントを付けてください。
②選句は、10月13日(月)午後6時から始め、同日(10月13日)午後9時までに済ませてください。
③選句の投稿は、下のコメント欄にご投稿ください。
※1) 入賞発表は、10月14日(火)正午
※2) 伝言・お礼等の投稿は、10月14日(火)正午~10月15月(水)午後6時です。


コメント

  1. 高橋信之
    2014年10月13日 15:41

    テスト
    テスト

  2. 桑本栄太郎
    2014年10月13日 18:00

    選句
    05・14・26・28・34

    26★風澄みて濠の蓮の実飛ぶを見る
     蓮の実は実に奇妙な形をしている。
    実際に飛ぶ光景を見た事はないものの、秋晴れの爽やかな日にポンと音を立てて飛ぶと聞いた事がある。
    あの多連装の銃口のような形状から飛ぶ事を想えば
    さもありなんと想え、そこに秋の豊かな詩情が生まれた。 
                  

  3. 内山富佐子
    2014年10月13日 18:22

    選句
    02 29 31 40 44

    40 鳥が飛ぶ秋の瀬戸内海岸線
     大きな景の句です。
    鳥の目になってどこまでも続く瀬戸内の海岸線を空から気持ちよく俯瞰しました。

  4. 井上治代
    2014年10月13日 18:25

    選句
    11・15・25・33・38

    25 蔓細工の籠に重ねて青みかん
    味わいのある籠に重ねられたみかん。つやつやと輝きおいしそうです。実りの秋に感謝したいと思います。

  5. 小口泰與
    2014年10月13日 18:36

    10月度ネット句会選句
    選句
    20 30 31 46 50
    46台風の眼がある今日のパソコンに
    大型の台風19号は台湾と小笠原諸島との間を通過 する時には大きな台風の眼がレイダーにはっきり映りTVやPCで見ることが出来ます。今年最大の勢力で日本を縦断して大きな被害をもたらしました。

  6. 祝恵子
    2014年10月13日 18:41

    選句
    9 14 22 26 44
    14.俎板に軽き音立て秋祭り
    そうですよね、お祭りの外の賑やかさを詠むことが多いですが、家内のご馳走づくりも祭りのものですね。力を入れずに「軽き」がとても素敵です。

  7. 佃 康水
    2014年10月13日 18:51

    10月ネット句会投句

    09 25 36 45 51

    51 乾杯のワインの美味さ赤き月

    先日の皆既月食ですね。夕方から夜半前までの天体ショー。今回は約1時間かけて赤い月を眺める事が出来ました。その月を仰ぎながらご家族?お友達?とワインで乾杯!美味しい!至福の一時です。

  8. 多田有花
    2014年10月13日 18:57

    選句
    02.06.10.14.46.

    46.台風の眼がある今日のパソコンに
    先日、宇宙ステーションから撮影した台風19号の写真をネットで見ました。
    恐らく同じものをご覧になっての御句と思います。
    白い雲の中央に目がくっきりと見えていて、大型で強い台風の力を感じました。

  9. 小川和子
    2014年10月13日 19:05

    選句
    11 32 39 43 54

    32 秋の蝶吾身に触れて離れゆく
    秋の蝶はどこか、はかなげ。ひらひらと
    近づいてきて、作者に触れ、どこへとも
    なく去ってゆく。秋の日の蝶との又とない
    交流のひとときが思われます。

  10. 福田ひろし
    2014年10月13日 19:09

    選句
    04. 10. 19. 36. 43

    43. 月ひとつ霧に滲んで高くあり
    秋の月が、少し滲みながらも、毅然と空高く輝いている。ひとつ、高く、という言葉が厳かな雰囲気を見事に表現されているように思います。

  11. 古田敬二
    2014年10月13日 19:31

    選句
    14. 15. 16. 36.52.

    36.あつあつの秋刀魚ふとぶと皿に余る

    秋の味覚の王者、秋刀魚。皿をはみ出すほどの太った秋刀魚。焼き立てにカボスなどを絞って掛け、アツアツをほぐして、新米の飯を食う。どんなレストランの料理のも勝る夕餉である。

  12. 小西 宏
    2014年10月13日 20:41

    選句
    08. 15. 25. 51. 53.

    15.幟はためき刈りたての田が匂う
    秋祭りの風景なのであろうか。あるいは、稲刈りと合わせて田の傍に幟を立てるものなのだろうか。私は、実際にこうした風景を見たことはないのだが、収穫の喜びが晴れ晴れと祝われている情景を目の当たりにすることができます。「田が匂う」が力強く響きます。

  13. 川名ますみ
    2014年10月13日 21:04

    選句
    08. 15. 21. 32. 40.

    15.幟はためき刈りたての田が匂う
    人を詠んだ句ではないのに、そこに暮らす人のぬくもりを感じる、好きな句です。路には行事の幟が立てられ、稲はまさに苅ったばかり、刈株が並んで、田ごと匂い立つよう。静かな景色に、確かな日々の営みがあります。

  14. 柳原美知子
    2014年10月13日 21:05

    選句
    10 15 25 32 44 

    15幟はためき刈りたての田が匂う
    稲刈りを終えた里の秋祭りを迎える静かで喜びに満ちた
    人々の暮らしがうかがえる日本の原風景に、心安らぐ思いがします。

  15. 迫田和代
    2014年10月13日 21:26

    Unknown
    来客のため選句デキません。御免なさい。