■9月月例ネット句会清記■

■9月月例ネット句会清記■
2023年9月10日
42句(14名)

01.秋の蚊の親い寄り来る夕べかな
02.秋冷や腕(かいな)をいだき眠り居り
03.勝虫と云われ前へと赤とんぼ
04.身に入むや臨終の母の手を取れば
05.母逝きぬ大空にかかる秋の虹
06.母よ西方浄土は秋夕映
07.恙なし重九の酒を一人酌む
08.大輪の菊を一花飾りけり
09.秋雨にしっとり濡れし藪蕎麦屋
10.列をなす訳あり市や秋の晴

11.渓流の水の豊や黄鶺鴒
12.山の沼鯉の吐きたる秋の風
13.枝豆をつまむ今宵のブルームーン
14.早朝の呆れるほどの残暑かな
15.散歩道気づけばたわわ青蜜柑
16.村落のあかりを点ける野分かな
17.星月夜ひじ掛け椅子に睡りおり
18.水引の凛と咲きたり雨あがり
19.朝顔のあす咲く蕾ふくらます
20.クワガタの展示してあり美容室

21.音立てて開きそうです白桔梗
22.乗り換えの駅に飛び交う赤とんぼ
23.秋空を見上げつぶやく秋はどこ
24.夏休み終えてふたりの夕ご飯
25.水桶の水真新し新豆腐
26.早生の稲架少し湿りの残る田へ
27.野に優し風の軽さを秋蝶へ
28.露草のまことの青が草に散り
29.葛の花みな立ち上がる山の畑
30.秋芝に影がきれいよボール蹴る

31.今日一日秋燕に暮れ月の里
32.子の作る蒸しパン今朝は栗入りで
33.朝の窓開ければどっと稲田の黄
34,窓八枚真横に秋の雲たなびく
35.涼新たメールの返事みな早く
36.秋澄みてビル街に雨吸われゆく
37.満月を高く指さしつつ帰宅
38.撫子の軽い花びら束にされ
39.葡萄詰め瀬戸内からの贈り物
40.月出でて太鼓高鳴る盆踊り

41.秋天へ声透き通るコンサート
42.ハンモック揺れて目覚める秋の風

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は、このコメント欄にお書きください。


コメント

  1. 廣田洋一
    2023年9月10日 18:10

    花冠9月月例ネット句会選句
    No. 04,16, 25,28,41
    04.身に入むや臨終の母の手を取れば
    ご愁傷様です。御臨終ですと先生に言われてから手を取ると、冷たくて本当に身に染みる思いがする。母上のご冥福をお祈り致します。

  2. 多田有花
    2023年9月10日 18:11

    花冠9月月例ネット句会選句
    11.19.22.31.34.

    34.窓八枚真横に秋の雲たなびく
    学校でしょうか。ビルでしょうか。とにかく窓が鏡のように並ぶ建物です。
    そこに刷毛でさっとはいたような秋の雲が映っています。
    青空がもうひとつ生まれたようなさわやかな情景です。

  3. 桑本栄太郎
    2023年9月10日 18:20

    花冠9月月例ネット句会選句
    18 22 29 33 40
    <特選>
    22)乗り換えの駅に飛び交う赤とんぼ
    何処の駅での乗り換えであろうか?ホームに待って居れば、赤とんぼが飛び交い始めました!!。いずれにしても鄙びた田舎の駅のホームが想われ、旅情のあふれる良い光景である。

  4. 弓削和人
    2023年9月10日 18:29

    Unknown
    5,19,27,34,40
    朝顔のあす咲く蕾ふくらます

    秋晴れの一日一日を愛おしむような朝顔が明日を迎える瞬間を切り取っている。清々しい希望を描いている作者の思いを投影しているようだ。

  5. 吉田 晃
    2023年9月10日 18:58

    9月句会選句
    9 22 28 33 38
    28.露草のまことの青が草に散り
    我が庭の柊の木陰に露草が葉を広げている。まだ小さな青だがいくつか花開いており、残暑厳しい中に秋の風情を醸している。もう少しすると散らばり咲くのだろう。秋の静かな営みが見えてきたことをさりげなく詠んだ句に魅力を感じた。

  6. 川名ますみ
    2023年9月10日 19:42

    花冠9月月例ネット句会選句
    05. 19. 22. 25. 38.
    22.乗り換えの駅に飛び交う赤とんぼ
    「乗り換えの駅」は、出発でも行き先でもない駅。そこで、赤とんぼが飛び交う景色に出会いました。関わりのなかった駅が、心身に秋を届ける場所に。さわやかな景色ですね。

  7. 友田修
    2023年9月10日 20:02

    花冠9月月例ネット句会選句
    08 12 17 24 42
    24. 夏休み終えてふたりの夕ご飯
    帰省していた孫や子たちも夏休みの終わりとともにそれぞれの場所に戻っていった。御馳走が並んでいた夕ご飯も二人だけの食卓となった。季節の移り変わりを若干の寂しさといつもの生活に戻ったという安堵感とで同時に食卓に映した句にほっと致します。

  8. 小口泰與
    2023年9月10日 20:05

    花冠9月月例ネット句会選句
    NO17 19 22 33 42
    42ハンモック揺れて目覚める秋の風
     秋は夏と冬の季節風の交替期で、定まった風位は有りません。ハンモックで寝ている夢の世界を肌寒い身に染む風によって目を覚まされる。なんともつれない残念な気持ちの目覚めです。

  9. 祝恵子
    2023年9月10日 20:12

    花冠9月月例ネット句会選句
    10 22 25 32 41
    41.秋天へ声透き通るコンサート
    野外コンサートでしょうか。皆さん楽しまれています。

  10. 柳原美知子
    2023年9月10日 20:54

    Unknown
    04. 25. 28. 34. 41

    04. 身に入むや臨終の母の手を取れば
    万感の思いでお母様の手を取られたことでしょう。
    お悔やみ申し上げ、お母様のご冥福を心よりお祈りいたします。

  11. 髙橋句美子
    2023年9月10日 22:09

    9月月例句会選句
    08.15.17.18. 29.33.41.
    18.清楚なたたずまいながら、水引の存在感が感じられる句です。

  12. 西村友宏
    2023年9月10日 22:16

    9月月例句会選句
    05. 18. 22. 27. 37.
    水引を見つけたときの嬉しさと、雨にも負けない水引のたくましさを感じました。素敵な雨上がりの日常です。

  13. 高橋秀之
    2023年9月10日 23:32

    花冠9月月例ネット句会選句
    15.16.25.30.41

    30.秋芝に影がきれいよボール蹴る
    秋の日差しを受ける影が夏と違い、きれいに映っている。
    きっと少年であろうプレイヤーの元気よさも伝ってきます