■5月月例ネット句清記
2018年5月13日
12名60句
01.親兄弟揃い賑やか鯉のぼり
02.人の世の常やさまざま花の色
03.新緑に手を伸ばしつつ児の歩む
04.柿古木なお芽吹きつつ柿若葉
05.古池や色冴え来る花菖蒲
06.湖へ差す強き朝日や更衣
07.雲の峰飯盒飯の炊きあがり
08.D51の鋭き汽笛夏の河
09.あの頃のメトロの出口ソーダ水
10.大利根の水の流転や七変化
11.青梅が木々の葉裏に育ちおり
12.鍵ひとつ加え五月のキーホルダー
13.陽を受けし角度に開き若楓
14.はつなつの山路彩り餅躑躅
15.青鷺の孤影を映す山の池
16.登校の児童賑わうえごの花
17.教会の道のすがらや薔薇の垣
18.若楓かさね雨降るトンネルに
19.鼓打つ音の団地にたかしの忌
20.友送り悼むこの日や花は葉に
21.植えし苗確と根付きて夏に入る
22.夏来たる鍬を振る影畝に濃し
23.鞘豌豆実りて陽に透く玉の列
24.ふくらみを確かめ葉陰の豌豆採る
25.蹲に滴る山の丸く映ゆ
26.右に海左に新緑呉の旅
27.新幹線トンネル抜ければ緑濃き
28.延々と茂る葉桜河川敷
29.戯れる二頭の蝶は青空へ
30.軒下にかわいく泳ぐ鯉のぼり
31.児の帽子シロツメクサの花輪つけ
32.雨蛙ひやっと触れて他の鉢へ
33.一時を椅子に座しおりバラ香る
34.苦瓜の棚は脚立の助け借り
35.新緑や陰で足湯を待つ時間
36.幼子の声響く居間夏に入る
37.窓若葉娘の滞在のピアノ鳴る
38.もてなしの砥部の大皿初鰹
39.豆ご飯つやつや子らと卓囲む
40.ふと母に問いかけしことカーネーション
41.窓越しの空の明るさ五月来る
42.無事大事卓上の皿のそら豆よ
43.食卓のそら豆に亡き母を思う
44.生きていることを喜びそら豆食う
45.野に出でてわが誕生の月五月
46.赤と白一輪ずつの皐月かな
47.束の間の甘き香りやパイナップル
48.新緑や玄関の壁塗り直す
49.薊咲く休耕田の畔の道
50.青き目の遍路姿や様になり
51.矢車草初花ましろ一輪挿す
52.たんぽぽの絮の揃いて夕茜
53.草笛の真直ぐ届く空の青
54.鮓飯をひろげ冷ましつ母思う
55.初夏の丘に歓声ゴールする
56.バスを降り眼前大きな竹の秋
57.夏鶯憩えば天辺より鳴きぬ
58.茅花吹く風を荒しと見ていたり
59.空へ空へポピーは赤き花を立て
60.若竹の伸びたる宙の橋渡る
※互選を始めてください。7句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
コメント
選句
06. 20.36. 38. 42. 44.53.
53.草笛の真直ぐ届く空の青
子供の頃を思い出して鳴らす高音の草笛。鋭く鳴った。青空へ届くようだ。
選句
03.22.33.38.45.55.58.
22.夏来たる鍬を振る影畝に濃し
光の変化が最も確実に季節の変化を教えてくれます。ほどよい気温の立夏のあたり。
しかし、日差しは確実に夏の強さになっています。農作業に勤しむなかでそれを感じられました。
選句
08 12 24 32 37 42 59
37)★窓若葉娘の滞在のピアノ鳴る
いつもは学校生活等であろうか?不在勝ちの娘がゴールデンウイークに帰宅していて、ピアノを奏でています。大きく開けた窓より、新緑の若葉が目に沁みるように心地良く、久しぶりに帰宅した娘のピアノの音を通して、懐かしくそして嬉しく想う親の心が良く出ている。
5月月例句会選句
NO20 29 38 45 52
52たんぽぽの絮の揃いて夕茜
入日のあかあかとした中たんぽぽの絮が入日を一杯に受けてどこまでも飛んで行く素晴らしい景ですね。
5月月例句会選句
03.07.23.31.42.52.57
23. 鞘豌豆実りて陽に透く玉の列
蔓に生る鞘豌豆が陽に透けてみずみずしい限りです。収穫の時を迎えての実りの喜び、初夏の明るい季節感が感じ取れます。
選句
8. 11. 23. 33. 40. 44. 59
40.ふと母に問いかけしことカーネーション
母は娘にとって常に道標であるような気がします。母の日
のカーネーションを前に亡き母への敬慕の念が溢れてきます。
選句
8 13 21 38 50 53 59
50.青き目の遍路姿や様になり
異人さんもお遍路されているのですね。ご無事で旅を続けられますように。
5月句会選句
11 21 27 33 38 44 58
38.もてなしの砥部の大皿初鰹
砥部焼の大皿に盛った初鰹で客人をもてなそうとする方も、ご馳走になる方も、季節感に話が弾みます。窓の外は青葉がきらきらと輝いて見えるし、嬉しい鳥声が聞こえるかもしれません。
選句
01.12.16.24.35.51.56.バスを降り眼前大きな竹の秋
35.新緑や陰で足湯を待つ時間
新緑のまぶしき季節。日差しもきつくなってきました。
そんな日差しを陰でかわしつつ、足湯の順番を待つ。初夏の季節感をあふれて感じます
訂正
すいません、56のあとの句、消し漏らしですね!。