★今月は全員が投句しています。ご参加ありがとうございます。 (髙橋正子)
■2月月例ネット句会清記■
2025年2月9日
48句(16名)
2025年2月9日
48句(16名)
01.心地よき嘴打つ音や森の春
02.木を叩く小啄木鳥の嘴や春の杜 (コゲラ)
03.上州は山風豊か冴え返る
04.凍雲の晴れて山の端白きかな
05.白きものほつほつ頬に春浅し
06.補助輪のこきこき行くよ春立ちぬ
07.文字を打つ指が悴む朝の駅
08.節分や鬼を横目に出勤す
09.打ち寄せる白波高き冬の海
10.春暁や星のまたたき強くなり
11.揚がりたる凧糸を子に渡しけり
12.春寒や大賑わいの中華街
13.待春や子犬の駆けるちから増す
14.寒椿落ちゆくならば淡海
15.冬銀河鳰の湖へと流れけり
16.春の風レターパックで本届く
17.春待ちて慣れしクラ手にK.545を
18.寒空に来たりし友と多々良沼へ
19.朝日受け今は明るき枯野かな
20.節分会袋に入った豆を取り
21.春立ちて青天に白き月浮く
22.風の音高まる余寒の厳しさに
23.少年ら余寒のなかを駆けゆけり
24.驚きの余寒や鉄の十字架に
25.寒の水峡の社を鳴らしおり
26.節分や猫驚かす鬼の面
27.春雪解け真夜の星座のありありと
28.春の雪窓に見つめて形見分け
29.降りながら土に光りて春の雪
30.城濠の梅のふくらみ見て歩く
31.寒風や散髪帰りの耳を打つ
32.突風やコートすり抜け肌を刺す
33.きらきらと輪切り蜜柑の映える朝
34.梅のどの蕾も珠となりし朝
35.梅咲いて紅色すこし薄らぎぬ
36.落葉轢く音を体に車椅子
37.万作やまだこれからの蕾なり
38.かもめ飛ぶ寒き翳りを羽裏に
39.睡蓮を沈めて青き冬の水
40.近況の挨拶其々コート手に
41.河風やマラソンランナー城下駆け
42.春浅し卒寿の母の祝膳
43.大切に小さく咲いて節分草
44.藪椿郵便受けに落ちる赤
45.晴れた日にメジロを探して空仰ぐ
46.しんしんと雪降る闇を白くして
47.蜜柑摘み汽笛近づく海を背に
48.春闇に金星夜漁の舟の灯と
※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
コメント
花冠2月度月例ネット句会選句
07 11 23 35 46
<特選>
11)☆揚がりたる凧糸を子に渡しけり
春先は風も良く吹き、凧揚げには良いものですね?ところが意外に難しく、風に乗るまでがひと苦労です。
お孫さんでしょうか?子供さんでしょうか?凧を持って駆け、揚った所で凧糸を子に渡します。
Unknown
36.落葉轢く音を体に車椅子
03,11,17,36,47
車椅子に乗ることで、いっけん不自由な身に落葉一枚一枚を轢くたびに心身に自然の営みを敏感に感じ取っている景を表している。森羅万象が落葉に凝縮されて自然と一体となることを想像させられた句。車椅子の身だからこそ、健常者では味わえない瞬間だったかもしれない。
花冠2月月例ネット句会選句
03.06.25.29.46.
03.上州は山風豊か冴え返る
上州はかかあ天下と空っ風、という言葉を耳にしたことがあります。
風の国上州の山から吹く風は身を切るような冷たさでしょう。
それを「山風豊か」と表現されたのに詩心を感じます。
選句
14,25,29,34,39
29.降りながら土に光りて春の雪
春の雪は積もることなく、地面に触れた瞬間に解けて水となり、太陽の光を反射して光っている、そのような風情のある穏やかな情景が想像されました。
花冠二月月例ネット句会選句
11、13、31、36、37
37.万作やまだこれからの蕾なり
春とは名ばかりで木々の蕾はまだ硬く寂しい風情が伺えますが、それでも蕾が大きくなっていくのを楽しみに待っている心境が早春をよく表していると思いました。
花冠2月月例ネット句会選句
02,11,15,36,39
39 睡蓮を沈めて青き冬の水
水中に睡蓮を沈め、際立つ冬水の青さ。冬の水の澄んだ透明感、冷たくも凛とした季節感を静かに伝えてくれます。
Unknown
選句(スマホより)
04.19.26.3139
31.寒風や散髪帰りの耳を打つ
散髪でさっぱりした耳に寒風が当たるとより一層の寒さを感じる。
冬の日にあるあるの光景ですが、その気持ちがすごく共感です
2月月例句会選句
6 29 33 34 38
38.かもめ飛ぶ寒き翳りを羽裏に
荒海の冷たさを表現するのは難しいと思われるが、「寒き翳り」と表現されており、そして「羽裏」とすることで、荒海を飛ぶかもめの姿がはっきり見えてきた。荒れ狂う風に羽裏を見せてバランスを取りながら体制を立て直し浮かんでいる姿である。
二月月例ネット句会 選句
申し訳ありません名前が入って無かったので 再度投稿します。(2025-02-09 19:36:34の投稿分です)
11、13、31、36、37
37.万作やまだこれからの蕾なり
春とは名ばかりで木々の蕾はまだ硬く寂しい風情が伺えますが、それでも蕾が大きくなっていくのを楽しみに待っている心境が早春をよく表していると思いました。
選句
17. 28. 39. 44. 47.
39.睡蓮を沈めて青き冬の水
寒さが増すにつれ、磨かれるように青を深める冬の水。その水の底には、睡蓮鉢があります。翌夏に花を咲かせるでしょう、睡蓮の株を静かに沈めて、尚「青き水」です。
2月月例ネット句会選句
6、24、28、38、47
24.驚きの余寒や鉄の十字架に
このところの厳しい余寒には本当に驚かされます。南国では余り経験しない立春後の寒さです。頑丈な鉄の十字架さえも神様さえも想定外では。「鉄の十字架に」が効いていると思います。
選句
5 15 28 35 45
28.春の雪窓に見つめて形見分け
春になったのに思い出したように降る雪、形見分けの席に故人の気持ちが舞い戻ってきたように感じます。窓から見える雪景色は白く美しく、懐かしい故人の面影が浮かんでは消えているのではないでしょうか。
二月月例ネット句会 選句
09, 23, 29,41,42
42 平均年齢が81才を越えているとは言え、やはり卒寿はお目出度い。祝膳が効いている。
選句
04. 36. 38. 39. 44
44.あざやかな花弁の藪椿が郵便受けにぽとりと一つ落ちている。厳しく寒い毎日に暖かさを感じる素敵な光景と思いました。
二月度月例ネット句会選句
10 15 27 33 39
15冬銀河鳰の湖へと流れけり
冬は大気が澄み、凍空の星の光が鋭い。その輝く星が琵琶湖へと輝き流れ流れていく素敵な景ですね。