■12月月例ネット句会清記■
2022年12月11日
13句(39名)
2022年12月11日
13句(39名)
01.みどり子の生誕待たる十二月
02.着水の長き飛沫や鴨来たる
03.ふるさとの海鳴り想う寒波かな
04.霜の朝連山我に迫り来る
05.ダム湖へと沈みし村や返り花
06.昭和の血湧かせ唄うや年忘
07.朝明けや空までつづく道に冬
08.浮かび咲く八手の花や夕の空
09.冬海に雲段段や波の花
10.道草を食わずに帰る漱石忌
11.探し出し子らに見せたる竜の玉
12.冬の草触りて息吹感じたり
13.城まで歩く銀杏落葉の散る道を
14.薄日差す師走の城を仰ぎおり
15.裸婦坐像銀杏落葉に囲まれて
16.ストーブの古びて首ふる小さな音
17.傘深くさして枯葉の吹く道を
18.秋がゆく灯影に白き蛾の戯れ
19.露草の紫色を溜めて冬
20.詰め放題からつき牡蠣を袋詰め
21.升で豆量り売りする冬テント
22.青空にきよらかなりて枯木立
23.大学の銀杏黄葉の坂なせり
24.包まれてずっしり白菜のかたち
25.百万の電飾冬の御堂筋
26.絶え間なく続く白波冬の海
27.布団干す晴れ渡る日の午餐どき
28.冬晴れや人が群がる豚汁屋
29.鯛焼きの餡子ふくら頬緩む
30.新しきペンが滑らか冬の朝
31.小雪の朝日へつぎつぎ子ら登校
32.子が引いて作りし今朝の蕪のスープ
33.髪切って11月果つ街の灯に
34.クリスマス街の光が夜空へと
35.ポインセチア軽き葉色を師へ選ぶ
36.寒風を避けつつ乗り換え駅急ぐ
37.眉墨をやや長くひく今朝の冬
38.日向ぼこ猫がそうしていた部屋で
39.からからと笑うヘルパー小春風
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。
コメント
12月月例ネット句会選句
No. 06, 13, 20, 26, 27
06.昭和の血湧かせ唄うや年忘
忘年会で、歌をうたうとなると、独唱であれ、合唱であれ、歌いなれた昭和の歌を唄うことになる。血湧かせ唄うと、熱唱ぶりを表したのが上手い。
12月月例ネット句会選句
02.04.24.31.38.
04.霜の朝連山我に迫り来る
山に囲まれた土地の冷え込んだ早朝の厳しくも清々しい空気が感じられます。
花冠12月月例ネット句会選句
06 08 20 25 34
25)★百万の電飾冬の御堂筋
御堂筋は大阪梅田より難波まで続く幅44メートルの大阪の基幹道路である。その沿道には大きなビルが立ち並び、ビジネスや商業の中心をなして居る。冬の今頃の時季ともなれば、百万とも云うべき電飾で飾られ、寒さの中にも冬の風物詩として著名である。その景色をすべて名詞で詠われて居り、如何にも冬の街並みの風情が表された。
花冠12月月例ネット句会選句
1 6 13 25 38
38.日向ぼこ猫がそうしていた部屋で
猫が日向ぼこしていた部屋。暖かく日が当たる部屋、今は一人で猫といるような気持になりうとうとしてきました。
花冠12月月例ネット句会選句
NO1 12 14 19 37
12冬の草触りて息吹感じたり
冬なお青く、枯残った草が目に染みる。青々とした草が力つよさを感じさせてくれる。
12月句会選句
2 ・ 11 ・15 ・ 22 ・ 32
15.裸婦坐像銀杏落葉に囲まれて
美術館の広い中庭だろうか。銀杏の葉が像の周りを黄色く埋めている。その真ん中に膝を崩した裸婦の座像がうつむき加減にある。行く秋に溶け込んで物思いに耽っている静かな姿を想像します。
花冠12月月例ネット句会選句
04.14.22.35.38
38.日向ぼこ猫がそうしていた部屋で
猫は暖かい場所をよく知っています。猫のいた部屋はきっと暖かい。
なので、日向ぼこには最適の部屋なのです。
Unknown
7 . 21. 24. 35. 38
21.升で豆量り売りする冬テント
師走となり、お節料理のための豆類が売られ、活気づく
出店。寒さの中にも生き生きと温かい生活のひとこまで
す。句のリズムもよく明るさを感じます。
Unknown
2,11,12,17,18
12.冬の草触りて息吹感じたり
春に向けて、生命力の躍動を秘めている冬草。観ているだけではなく、触れることで感じ取れる何かを大切にしている。
12月ネット句会選句
02. 07. 22. 25. 26.
2.鴨がスムーズに着水する一瞬の出来事を的確に捉えていると感じました。
12月ネット句会選句
04. 05. 14. 25. 30.
04. 朝の山の厳かな雰囲気に偉大さを思います。