2022年11月13日
42句(14名)
01.干乾びて行方定めぬ落葉かな
02.冬蝶のとまどい行くや風に乗り
03.ぱちぱちと弾け朝顔実を散らす
04.寒月や川面の影の動きける
05.小魚の群来(くき)の岸辺や枯眞菰
06.峠越すこたびは雪や鯉の里
07.芙蓉咲くお出しの匂う店暖簾
08.菊一輪地蔵に一礼線路ぎわ
09.赤い靴走りゆく子の十一月
10.よく来たと戴くよべの柿二つ
11.鵙日和尾羽を定めて飛びゆけり
12.目が合うとそらす夜寒の車両かな
13.冬暖か小さな花の黄色にも
14.小春凪鵜の戯れに海光る
15.梨売りの婆の手が剥く味見梨
16.午後の陽はすぐに傾き石蕗の花
17.銀杏落葉始まる金色を極め
18.初冬の薔薇みずいろの空に向き
19.冬の富士友と二人で並び見る
20.冬立つ日残業帰りにラジオ聴く
21.紅葉の投稿並ぶエスエヌエス
22.銀杏落葉朝日浴びつつ散りにけり
23.鯉の群ゆったり泳ぎ散紅葉
24.冬鷺のつがひ飛び来る街の川
25.茎引けば土よりからから落花生
26.町変われど秋天仰げば松山城
27.菊ひらく朝日の中に友おわす
28.風呂そうじ終えて最後の柿をむく
29.路地裏の紅葉が揺れる朝の風
30.痩せ細る秋刀魚に憂う温暖化
31.立冬の空を回れよ観覧車
32.小春日の真昼蟾蜍鳴く声のして
33.白山茶花の垣根長々寺隣り
34.撫子の花弁を梳いて風静か
35.竜胆のふれれば傾ぐやわらかさ
36.初時雨しろき天井仰ぎみる
37.冬晴れの朝の道の工事中
38.寄せ鍋へ野菜ざくざくいろいろと
39.皆既月食慌ただしくて十一月
40.夕食の卓に洋梨どっかりと
41.妻の土産桜紅葉をわが机上に
42.真っ赤な葉桜紅葉の土産なる
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。
コメント
選句/転記
(弓削和人)
2022-11-13 18:31:14
選
5,14,24,32,34
14.小春凪鵜の戯れに海光る
小春の頃の穏やかな海の凪に、数羽の鵜が餌を探しながら戯れている景が微笑ましい。その瞬間に、波打ちながら太陽の光を反射する。鵜の群れを歓迎しているかのような情景に対して、爽快な気持ちになる句だと思いました。
(小口泰與)
2022-11-13 19:29:11
NO9 11 16 23 35
16午後の陽はすぐに傾き石蕗の花
暖かい海辺の地に生ずる草で初冬に黄色の花を咲かす石蕗の花が、午後の冬日に輝いているが、日は早くも没日となり残照の中に石蕗の花の黄色が輝いています。
花冠月例句会互選
03. 03. 14. 16. 31.
16.午後の陽はすぐに傾き石蕗の花
石蕗の花は、いつも日陰に灯るように咲いている印象があります。けれど、日陰を好むわけでなく、日の短い季節に明るい色の花を咲かせるため、そう思わせるのでしょう。冬の陽射しを「午後の陽はすぐに傾き」と詠まれたこと、実感にあふれた表現だと思います。
選句
3) 5) 25) 28) 38)
25)茎引けば土よりからから落花生
畝の茎を引っ張ると鈴なりの落花生が出て来る。丹精の落花生は大粒で思わず頬が緩むのだ。いろいろな料理方法があるが、茹でるのが手っ取り早くて美味しい。引いた落花生の茎を満足げに見ている作者が想像されます。
訂正(花冠月例句会互選)
03. 14. 16. 28. 31.
16.午後の陽はすぐに傾き石蕗の花
石蕗の花は、いつも日陰に灯るように咲いている印象があります。けれど、日陰を好むわけでなく、日の短い季節に明るい色の花を咲かせるため、そう思わせるのでしょう。冬の陽射しを「午後の陽はすぐに傾き」と詠まれたこと、実感にあふれた表現だと思います。
※失礼いたしました。上記、訂正させてくださいませ。
花冠11月ネット句会選句
15
<特選>
16)★午後の陽はすぐに傾き石蕗の花
晩秋より初冬にかけて咲きだす石蕗の花は、日毎に日が短くなり直ぐ薄暗くる時間でも、凛と黄色の花が透き通るように輝いています。その光景が見えるようである。
花冠11月選句訂正の為、再度選句です。
15 16 22 25 31
<特選>
16)★午後の陽はすぐに傾き石蕗の花
晩秋より初冬にかけて咲きだす石蕗の花は、日毎に日が短くなり直ぐ薄暗くる時間でも、凛と黄色の花が透き通るように輝いています。その光景が見えるようである。
11月月例ネット句会選句
5 13 17 25 35
17.銀杏落葉始まる金色を極め
きれいな銀杏の黄金葉が幹を取り囲んでいるのが見えてきました。
11月月例ネット句会選句
02.09.16.27.38
38.寄せ鍋へ野菜ざくざくいろいろと
ざくざくいろいろとがいいです。具沢山、野菜たくさんのおいしそうな寄せ鍋が食べたくなりました。
11月月例ネット句会選句
3、8、14、18、31
14.小春凪鵜の戯れに海光る
小春日の濃紺の凪の海に気持ちよさそうに鵜が遊び、波が光っている。潮の香と日差しに包まれて、心温まる浜辺でのひとときです。
11月月例ネット句会選句
03.06.07.19.31.
31.立冬の空を回れよ観覧車
近頃は各地に大きな観覧車ができています。
乗るのもいいですが、回っているのを眺めるのもいいものです。
これは横浜の「コスモクロック21」でしょうか。
「回れよ」という言葉にさまざまな願いが感じられます。
11月ネット句会選句
03.10.?.23.25.
25.落花生を引き抜いた時のうれしい気持ちが自然と伝わる素敵な句だとかんじました。「からから らっかせい」とリズムも楽しい句だと感じました。
11月ネット句会選句
o3. 13. 25. 33. 35.
13. 寒い日が続く中、穏やかな暖かさがうれしい季節です。小さな草花も暖かさを感じて咲いているのかも知れません。
11月月例ネット句会選句
08.18.29.33.38
08.菊一輪地蔵に一礼線路ぎわ
線路際のお地蔵様に菊が一輪供えられている。思わずお地蔵さまに一礼してしまった、敬虔な気持ちがさりげなく詠まれている。