6月23日(火)

曇り
●洋子んさんへ『帰還』を発送。
●夜、美知子さんに詩集を買ってくれたお礼の電話。
詩集で気づいたことがある。すっかり忘れていた感情だが、私は日本の湿潤な情緒があまり好きではない。疵をなめ合うような、共感を得ようするような涙もろさは苦手なのだ。詩集が乾いた感じがすると言うのも、そういうことが基本にあるからなのだろう。これは日本人らしくない。おそらく、子どものころ、人が涙をこぼす状況を見ていて、みっともないと思ったことがある。その美意識が根底にあるような気がする。これでは、私の書くものは、日本人には共感されにくいだろうと思う。

●きのうは午後四時頃急に睡魔に襲われ、夜中すぎまで眠ってしまった。それから起きて、玄米茶を淹れ、花冠のブログを一通り変化がないか見た。
変な時間帯に眠ってしまったので、編集ぐじゃぐじゃになっり、「髙橋正子のの俳句日記」を選り出したのはいいが、記事がバラバラになって、訳が分からなくなった夢を見た。はっと目が覚めたが、頭が編集でいっぱいな様子。いまが山場なのだが。

●俳句日記の編集。日記の中に入れるより、別に記事として書く方がいいものを分けた。そういった小論になりそうな記事が5つある。これをどうまとめるかが、悩むところ。一日編集。集中力あるのみ。
「リルケと俳句と私」(四)が残った。何をどう書くか。

自由な投句箱の評価方法変更について(7月1日より)

自由な投句箱の評価方法変更について(7月1日より)
日頃よりご投句をありがとうございます。 これまで自由な投句箱への評価は、髙橋正子の任意により毎日行ってまいりましたが、 創作活動と編集作業の時間を確保するため、また体調管理のため、 7月1日より、週2回にまとめて評価する形へ変更いたします。 引き続き丁寧に拝読し、秀句にはコメントを添えます。

添削は希望者のみ、月1回・一人10句までといたします。 投句箱内に「添削欄」を設けますので、添削を希望する句のみ、そちらにお送りください。 要望のない句には添削はいたしません。

これらはすべて年会費3万円に含まれ、追加の添削料は不要です。 無理のない形で、今後も皆さまの俳句を大切に拝読してまいります。 どうぞよろしくお願いいたします。
花冠 髙橋正子

自由な投句箱/6月21日~6月30日

※当季雑詠(夏)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。

(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子

今日の秀句/6月21日~6月30日

6月24日(3句)
★熱々の天ぷら海老鯛夏野菜/多田有花
★夏空に聳ゆる浅間清清し/小口泰與
★青々と唐黍畑の広がれり/廣田洋一

6月23日(2句)
★とんぼうの好む石らし法の池/廣田洋一
★夏負けや友の土産のメロン割る/土橋みよ

6月22日(3句)
★茄子の葉の深みに潜むミスジ蝶/土橋みよ
「茄子の葉の深み」にミスジ蝶の息づかいが聞こえるようで、ここは実景が目に見えるようで効果的な表現。(髙橋正子)

★山風に忽と鳴きけり時鳥/小口泰與
「時鳥」は鳴くときは、ひっきりなしに鳴いているイメージがあるが、この句は、「忽と」鳴きけりなのだ。不意に鳴く時鳥は山風に誘われるように鳴いている。時鳥と山風の触れあいが自然の奥行を感じさせてくれている。(髙橋正子)

<伊勢神宮外宮>
★花菖蒲満開外宮まがたま池/多田有花
「まがたま池」が外宮の神聖さをそのまま感じさせている。そこに紫色の花菖蒲が満開で、「紫色」のあふれて、まさに神域の気配が
立ち上っている。語彙の並列だけからも、句が成り立つ妙がある。(髙橋正子)

6月21日(2句)
<お木曳陸曳>
★丁寧に陸曳の綱巻き涼し/多田有花
「丁寧に・・巻き」には、陸曳の丁寧な観察がある。行事の際にはその雰囲気に飲まれて、丁寧な観察は難しいが、冷静に景色を見ていて、神聖さが醸す「涼し」に広がりがあるのがよい。(髙橋正子)

★柿の花こぼるる数や石段へ/小口泰與
見たところの情景が素直に写生され、それがこの句の涼し気な気配にマッチしている。句意は平易で誰にもわかり、景色も皆に共有される景色。それが濁らずに伝わるのがよい。(髙橋正子)

6月21日~6月30日

6月24日(3名)
多田 有花
青紫蘇に刺身載りたる昼定食★★★
熱々の天ぷら海老鯛夏野菜★★★★
出汁巻き卵盛られて出さる夏料理★★★

小口泰與
郭公やすそ野の長き赤城山★★★
夏空に聳ゆる浅間清清し★★★★
空さまの黒き点より燕かな★★★

廣田洋一
青々と唐黍畑の広がれり★★★★
氷水抹茶の緑澄みにけり★★★
青芝にカップ取り合う異国かな★★★

6月23日(4名)
廣田洋一
夕蛍群なし光る三溪園★★★
青芝の匂い立ちたる雨上がり★★★
とんぼうの好む石らし法の池★★★★
「石らし」の推量の意味の「らし」が句を弱くしています。ここは思い切り、
とんぼうの好む石あり法の池 
の方が像がしっかり立ちあがります。(髙橋正子)

小口泰與
しつかりと洗われたるや花榊★★★
降り続く雨に現わる百日紅★★★
我が里に忽と日照雨や額の花★★★
「しっかりと」「忽と」など、説明語が多いのが問題です。(髙橋正子)

多田 有花
太巻きの寿司をいただく夕餉かな★★★
泥くわえ巣を修復の夏つばめ★★★
ミニトマトにふわもち食パンの朝★★★

※素材はいつも良いのですが、説明してしまう癖(=事実をそのまま言葉にしてしまう)があります。これを直さないと俳句の余白が生まれません。(髙橋正子)

土橋みよ
夏負けや友の土産のメロン割る★★★★
熟れすぎのメロン割りたる夕厨★★★
薄暑かな卵ほどける粥の鍋★★★

6月22日(4名)
土橋みよ
茄子の葉の深みに潜むミスジ蝶★★★★
触角の伸びし蝶の飛び立てり★★★
ブルーベリーの房のしなりや梅雨晴れ間★★★

小口泰與
大滝の底いは見えず日の光★★★
山風に忽と鳴きけり時鳥★★★★
畦ごとに水を注ぎし夏の朝(原句)
畦ごとに水を注げり夏の朝(正子添削)

廣田洋一
鯉の群二つに割れて夏の川★★★★
茅の輪潜り作法教うる母の居て★★★
老酒に杏仁豆腐暑気払い★★★

多田 有花
<伊勢神宮外宮>
花菖蒲満開外宮まがたま池★★★★
<赤福外宮前店>
パイナップル大福で締め伊勢の旅★★★
梅雨に入る中を伊勢志摩ライナー来る★★★

6月21日(2名)
多田 有花
<お木曳陸曳三句>
万歳三唱青葉若葉の北御門★★★
丁寧に陸曳の綱巻き涼し★★★★
涼風の過ぎゆく遷宮御敷地★★★

小口泰與
柿の花こぼるる数や石段へ★★★★
そこはかと生りし杏子に野鳥かな★★★
隠沼のそこはかとなく夏の暮★★★

6月22日(月)

曇り
●介護保険の認定の調査を受ける。11時半から20分ほど。信之先生の時を知っているので、質問への応えは、なんとも言えない。認定が決まるのは40日後だそうだ。要支援1というのは、使う人がほとんどいないそうだ。

●洋子さんから詩集『帰還』の注文。これは、大変うれしいこと。
美知子さん、みよさんから詩集が届いたとメール。美知子さんの共感は、実妹とほどんど同じであったので、これも少し驚いた。みよさんは、ライン下りの小景2に共感くださった。

●花冠No.375の編集。今回往復書簡として載せた西村先生のお手紙の
ひと言ひと言が正子の俳句の鏡になっていて、その一言から考えられることは、一つの小論が書けると思った。先生の洞察の深さが、小論がかけるほどの意味を含んでいるということ。先生もここまで私の文章に誠実に向き合ってくださって、それは、どういうことなのだろう。西村先生のお陰が大きい。