8月12日
●小口泰與
草の秀の露の並びて朝日かな★★★★
露草や靄に沈みし赤城山★★★
かなかなやケーイトボールに集いおり★★★
●佃 康水
鳴き変わる日と記しおく法師蝉★★★
音遥か選句をしつつ遠花火★★★
選句していると、遠くに花火の揚がる音がする。ほどよい緊張をもって選句しながらも、目に華やかな花火が浮かぶ。心ゆたかな時間である。(高橋正子)
暮れ残る湾へ場所取る花火船★★★★
●小西 宏
よれよれのシャツ着残暑の街歩く★★★
さるすべりの白が揺れてる稲光★★★
稲妻の次第に繁く草の陰★★★
8月11日
●小口泰與
草の秀をかざる朝露かがよえる★★★
秋晴や浅間高原水青し★★★
浅間嶺をきままに流る秋の雲★★★
●桑本栄太郎
秋暑し嶺の端潤みうねり居り★★★
日差し受け襤褸親しき古すだれ★★★
部活子の日焼け厭わずおらびけり★★★
●多田有花
早稲の田に稔りの色の兆しおり★★★
まだほかの田は稲の花が咲き始めたころなのに、早稲田は稔りの色が兆している。はやも見つけた稔りの兆しの色に驚きがある。(高橋正子)
提灯の吊られ今宵の踊り待つ★★★
橋の霞む残暑の光かな★★★
コメント
御礼
高橋信之先生、正子先生
8/11と8/12の投句に★印のご指導を賜わり有難う御座います。今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。
お礼
高橋信之先生 正子先生
8月11日の投句へ★印のご指導を有難うございました。
正子先生には「遠花火」の句へ私の気持ちのままのお言葉を賜り、大変嬉しく感謝申し上げます。
選句の前に厳島へ吟行に行って来ましたが、昨年牡蠣筏へ衝突事故や荒さえれる事故が有って今年は特に注意が呼び掛けられて居たせいか割合早めに集まって来ていました。選句をしながらの遠花火が殊更に情緒的でした。
お礼
信之先生、正子先生、ご指導をいただきありがとうございます。
厳しい残暑が続いていますが、自然は確実に秋が進んでいます。