6月6日(木)

●小口泰與
石楠花や日矢の降りくる山の寺★★★
夏富士や山道人の切れ目無く★★★
黒雲の忍びより来し雷雨かな★★★

●多田有花
緑濃くなればつるりと冷奴★★★
山歩く片手にありぬ汗拭い★★★
頂はそこだけ日差し夏帽子★★★

●桑本栄太郎
立葵明日を生きるしるべとも★★★
まつとうに生きて働き梅雨の闇★★★
おうおうと部活の声や青嵐★★★

●黒谷光子
青芝を踏みて湖畔の句碑めぐる★★★★
湖畔の青芝がすっきりとして涼しげである。そんな所に立つ句碑の句をあれこれ読んで頷くのも、いいものだ。(高橋正子)、

葉桜を洩る陽きらめく湖の風★★★
空の色湖の色あり紫陽花苑★★★

●河野啓一
天と地を結ぶ棚田の早苗かな★★★★
早苗を植えた棚田が地から天まで続く。天と地が薄緑の早苗で結ばれた。この発想が大きい。(高橋正子)

庭の隅むらさき露草涼しげに★★★
夏落葉の見分け方聞く苑の道★★★


コメント

  1. 河野啓一
    2013年6月7日 16:49

    添削教室投句
    ★野萱草日ごとに切られ活けられて
    ★樹の陰にぽっかり赤い百合の花
    ★梅雨入りして毎日仰ぐ青い空

  2. 河野啓一
    2013年6月8日 7:18

    お礼とお詫び
    信之先生、正子先生
    6/6の「天と地を結ぶ棚田の早苗かな」に★印によるご指導を賜り誠に有り難うございました。正子先生には嬉しい句評をお添え下さり、恐縮しております。

    間違えて、このコメント欄に添削教室への投句をしてしまいました。投句箱へ再投句致します。