6月4日(火)

●小口泰與
【原句】香水の香を残しけり昇降機★★★
【正子添削】香水の香の残りたる昇降機
アカシヤの花や牧場の牛の声★★★
水打ちて飛び石の熱冷ましけり★★★

●佃 康水
青枇杷の産毛山雨を弾きけり★★★★
青枇杷の産毛が弾くのが「山雨」であるのがよい。野性味をおびた青枇杷が生き生きとしている。(高橋正子)

葉裏まで濃き赤紫蘇や雨に伸ぶ★★★ 
植田からちろちろ溢る余り水★★★

●桑本栄太郎
京都へと向かう車窓や青葉山★★★
バス停の待つ間も風に金糸梅★★★
御田植えの赤き裳裾の神事かな★★★

●河野啓一
花の名を問われ見上げし泰山木★★★
ミシシッピー流るや花は泰山木★★★
雲海のかなたに広き奥丹波★★★


コメント

  1. 小口泰與
    2013年6月7日 8:54

    御礼
    高橋正子先生
    『香水」の句を「香水の香の残りたる昇降機」に添削をして頂き、句が見違えり、大変に嬉しく感謝申し上げます。
    有難う御座いました。