●小口泰與
子雀の横樋に落つ日照雨かな★★★
春蝉や名もなき山の松林★★★
花冷の朝や榛名の嶺定か★★★★
●古田敬二
我が街の遠望に立てば桜散る★★★★
見なれたところを、遠くから見ればまた違った印象になる。我が街が遠くに見えるところに立てば、はなはらと桜が散る。行く春に少し感傷的な気持ちが湧く。(高橋正子)
朝の陽に天井地上芽吹きけり★★★
春蘭の寄りそいて咲く藪の奥★★★
●桑本栄太郎
<同期会旅行高遠城跡の桜見物>
花冷えの風に数多のつぼみかな★★★
空堀の浅きめぐりや草青む★★★★
高遠の城跡をあとに花の雲★★★
●多田有花
一羽また飛んで入りにし花の中★★★★
一羽がなんの鳥かわからないが、鵯の感じだ。花の蜜を吸うために花の中に潜り込む。一羽が入って、さほどもしないうちに、また一羽が入る。鳥と花のよい風景だ。(高橋正子)
見渡せば山晩春の色を成す★★★
ため池に姿を映し桜並木★★★
コメント
御礼
高橋信之先生、正子先生
4/12の投句に★印のご指導を賜り厚く御礼申し上げます。今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。
御礼
高橋信之先生、正子先生
4月12日の投句「空堀の浅きめぐりや草青む」の句に★印のご指導を賜り大変有難うございます。信州伊那市の高遠城跡のコヒカンサクラと富士五湖めぐりの同期会旅行に参加しました。高遠城跡のコヒカンサクラは、まだちらほら咲き程度でしたが、南面のみ三分咲きとなっていました。
お礼
信之先生、正子先生、
「一羽また飛んで入りにし花の中」にご指導、ご句評をいただきありがとうございます。
お言葉通り、鳥は鵯でした。大きな山桜の中へつーっ、つーっと飛んで入りました。