2月3日(4名)
川名ますみ
節分の夜の上空はまだ蒼し★★★★
節分や影絵のごとき宵の富士★★★★
冬野菜を漉しコンソメに濁りなし★★★
土橋みよ
七軒のしもつかれ食ぶ節分や★★★
福豆の粕にまみるる節分や★★★
冬の暮鮭頭横向くしもつかれ★★★
小口泰與
うち曇る赤城鍋割白き雪★★★
入相の雪の浅間へ鳥帰る★★★
笹鳴きの声の沈みて入日かな★★★★
多田有花
冬終わる焼杉塀の節々に★★★
立春のどこかでかすかに水の音★★★★
寒明けや昨日は昨日明日は明日★★★
2月3日(5名)
小口泰與
眼間のうすずく頃の冬の蝶★★★
薄氷に乗りて羽ばたく雀かな★★★★
森歌い沼も歌いし空っ風★★★
多田有花
薄雲の中へ昇りぬ寒満月★★★
「薄雲の中へ昇りぬ」は、美しい情景ながら、既視感が強いので、句が平凡になりやすいです。「昇りぬ」を、自分の言葉で言う必要があります。
(髙橋正子)
寒犬や悠然と車列従えて★★★
冬行くや飯桐の実を残しつつ★★★★
作者の視線がそのまま句の個性になっているのがいい。(髙橋正子)
廣田洋一
隣家の子豆撒く声の響きけり★★★
「隣家の子」の後の切れが弱いので、句の立ち上がりが今少しですので、惜しいです。「響きけり」はとてもいいです。(髙橋正子)
拾いたる豆を分けたる隣の子★★★
西天に冴えたる光冬の月★★★
川名ますみ
春隣思い定めて模様替★★★
花刺繍のカーテン吊りて日脚伸ぶ★★★★
ベランダに三人小声で豆を撒く★★★
上島祥子
節分の青空広く鈴鹿まで★★★★
寒水に短くなりし榊丈★★★
買い物を終えて明るし寒茜★★★
2月2日(3名)
小口泰與
雲に入る友の多くや冬の虹★★★★
朝日出で雪の浅間の色めきぬ★★★
一瞬に冬翡翠の水中へ★★★
多田有花
もふもふの白木蓮の冬芽なり★★★★
書き続く日脚の伸びに誘われて★★★
日曜の大歳神社の年越祭★★★
廣田洋一
冬満月赤色残す西の空★★★
これは何と近寄りて見る琵琶の花★★★
寒風に蝉の抜け殻動かざる★★★★
2月1日(4名)
川名ますみ
紅梅を透いてカーテン真新し(原句)
紅梅を透かしカーテン真新し(正子添削)
新しきカーテン梅の紅を透く★★★
着ぶくれて長き友らと模様替★★★
廣田洋一
春近し小魚群れる池の底★★★
湯煙やゆらり溶け込む雪の山★★★
木の上で越冬したる猿の群れ★★★
多田有花
車輪梅の実の黒紫色寒厳し★★★
大根の引かれるを待つ畑かな★★★
春隣運ばれていく競走馬★★★★
小口泰與
山風にいらつ枯枝折れにけり★★★
寒月の流れに乗らず留まりし★★★
入相の利根の荒波空っ風★★★
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