NEW12月21日~12月31日

12月21日(3名)
桑本栄太郎
白き実を晒す寒風アメリカ楓★★★
見た目にも華やぎあらぬ枇杷の花★★★
しぐるるや目鼻分かたぬ辻地蔵★★★

多田 有花
冬の陽の低しサングラスを掛ける★★★
大根の柚子浅漬けを作りおり★★★
冬の薔薇やわらかき陽に包まれて(原句)
やわらかき陽に包まれて冬の薔薇(正子添削)

上島祥子
図書室の冬灯数多に学び人(原句)
図書室の冬灯数多の学ぶ人(正子添削)
オリオンの南に位置する子の帰宅★★★
出入りを重ねる度に雨は冷え★★★


コメント

  1. 多田 有花
    2025年12月22日 8:11

    正子先生
    12月21日の拙句
    「冬の薔薇やわらかき陽に包まれて」を
    「やわらかき陽に包まれて冬の薔薇」に添削いただき
    ありがとうぎざいます。
    倒置ではなくそのままよみくだすと「やわらかさ」が
    素直に伝わる感じがわかりました。

  2. 髙橋正子
    2025年12月22日 12:17

    倒置などは、詩や文章の技法のひとつで、効果の狙いがあります。
    普通によみくだしているからよい、と言う判断ではなく、下五が「冬の薔薇」と体言止め(名詞止)になっているので、句に緊張感と格がうまれているわけです。