12月12日(3名)
多田 有花
はふはふと朴葉みそ焼忘年会★★★
極月の待合室に胡蝶蘭★★★
冬ぬくき姫路や細葉百日草★★★
桑本栄太郎
北西風列島南下寒到来★★★
満天星の緋色厳しく寒波来る★★★
雲間よりみずいろ空や寒波急★★★
小口泰與
小止みなき風の上州冬の利根★★★
森の中冬啄木鳥の嘴の音(原句)
冬啄木鳥森の中なる嘴の音(正子添削)
もとの句は、「嘴の音」を提示しただけになっています。俳句では、上五は大事です。添削句は、「冬啄木鳥」で季語を立ち上げました。また、森と嘴の音の関連を印象付ける必要があります。(髙橋正子)
寒菊や地を打つ嘴の雀二羽★★★
12月11日(4名)
多田 有花
冬の日や名物ホルモン焼うどん★★★
冬晴の織姫星はダイヤモンド★★★
クォークと宇宙の果てと冬の我★★★
廣田洋一
冬の雲一片浮かぶ青き空★★★
湯豆腐や女将自慢の薬味添え★★★
ともかくも捨てることより年用意★★★
桑本栄太郎
階段にいろは紅葉の落葉かな★★★
南天とピラカンサスに冬日差す★★★
莢の実の川辺に垂れる枯木かな★★★
小口泰與
風も無き日向の沼の鴛鴦の沓★★★
おとついの事も忘れし山眠る★★★
冬の雲尾上にまとい離れざる★★★
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