12月1日~12月1日

12月2日(6名)
川名ますみ
蜂蜜の色して銀杏散りそめる★★★
いっぱいに膨れて銀杏黄葉散る★★★

銀杏黄葉ふくれ弾けるごとく散る(原句)
銀杏黄葉樹の膨らみて弾け散る(正子添削)

上島祥子
指先に息吹きかける午後の冷え★★★

かくれんぼ冬の落葉に身一つ(原句)
かくれんぼ落葉の中に身一つ(正子添削)
「落葉」は冬の季語です。(髙橋正子)

冬芝に木立の陰が迫り来て★★★

桑本栄太郎
山茶花の咲き初めいたる八重一輪★★★
綿虫尾の手にとどまるや翅たたむ★★★
冬菊の括られ咲きぬ畑の隅(原句)
「畑の隅」では、景色が平凡になります。括られた冬菊の様子を表現するといいです。添削は、括った紐に注目しました。(髙橋正子)

冬菊の紐あたらしく括られぬ(正子添削)

廣田洋一
リサイタル終えし上野の月冴ゆる★★★★
コンビニのおでんの匂い昼餉時★★★ 
笑顔にて糶落としたる本鮪★★★

小口泰與
どっしりと長き裾野の冬赤城★★★
寒雀我が物顔に庭荒らす★★★
水槽の静かに暮れて冬目高★★★★

多田 有花
冬の夜の光の中の城仰ぐ★★★
ふるさとはすでに雪かも冬林檎★★★
冬の朝雲の並びへ陽の差しぬ★★★

12月1日(名)
作業中
小口泰與
雨の中よくよく見たる寒牡丹★★★
冬晴れや三山見事稜線を★★★
赤城より襲い来たりし空っ風★★★

廣田洋一
句会場予約したるや師走入り★★★
冬柿や主亡き家に実りおり★★★
冬天に澄みたる声や園児達★★★

土橋みよ
境内の紅葉拾いて台湾へ★★★
ひび割れし苅田に糠の山一つ★★★★
雨降りて柿落葉載せる地蔵様★★★

桑本栄太郎
落葉掃くあとよりはらり落葉かな★★★
手のひらに乗せて綿虫撮りにけり★★★
小春日や吾が影追いて歩き居り★★★

 


コメント

  1. 多田 有花
    2025年12月2日 7:47

    正子先生、恐れ入りますが、私の投句が反映されておりません。
    12月1日分です。よろしくお願いします。

    彩や師走迎える玄関に
    古暦へなすべきことを書き加え
    師走入り風まだ優しき播磨かな