●古田敬二
ブルダバに冬の燈映り旅終わる★★★
冬の旅見知らぬ街の燈下に見て★★★
大陸の冬の眠りの燈の上を★★★
●小口泰與
夕照のひと筋道や小白鳥★★★
雨上がり枯草の彩さわにして★★★
上州のお国訛りや空っ風★★★
●佃 康水
満天の星の霜夜にジャム煮ゆる★★★
思い出を置いて子ら発つ四日かな★★★
児を交え遊び句会や初笑い★★★
●小川和子
焚木積まれ切り口白き淑気かな★★★
「道産子」を詠みし一句の賀状来る★★★
古里は雪に雪積む日々らしも★★★
和子さんの故郷は北国と聞いている。雪が積んだ上にさらに雪が降り積もる。そのことを知って、故郷で過ごした懐かしく思い起した。「らしも」にその気持ちがでている。(高橋正子)
●桑本栄太郎
参拝の杜の息吹や初松籟★★★
二日はや散歩がてらの買物へ★★★
夫婦ともテレビゲームの三日かな★★★
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