●小口泰與
天碧く雪の赤城や街は風★★★
しわしわの土に朝日や寒烏★★★★
山風に言葉奪われ探梅行★★★
●井上治代
ちぎり絵の紫清し冬菫★★★★
冬菫は、花のすくない真冬にもで花を咲かせてくれる。ちぎり絵にされた冬菫の紫は、この季節「清し」というにふさわしい。季節がそう感じさせてくれる。(高橋正子)
冬日和寡黙な夫と農作業★★★
臘八會父の忌日の近づきぬ★★★
●桑本栄太郎
大学の赤き煉瓦や寒の晴れ★★★★
寒晴れの真っ青な空に、大学の煉瓦の赤が印象的だ。寒の晴れの下で学問の厳しさと大学の権威が今も感じられる赤煉瓦だ。(高橋正子)
廃屋の捺染工場や枇杷の花★★★
剪定の切り口晒し寒波来る★★★
●多田有花
はるばると遠くに寒九の海光る★★★★
寒に入って九日目、寒さも極まってきた。遠く眺める海の光り具合も寒九の光なのだ。(高橋正子)
頂にひと山向こうの雪を見る★★★
まっすぐな霜の道ゆくセーラー服★★★
●小西 宏
枯芝の日向に白き月見上ぐ★★★
冬枯の小山に赤き陽の残り★★★
枯枝に月彷徨える雲明かり★★★
コメント
御礼
高橋信之先生、正子先生
1/14の投句に★印のご指導を賜わり有難う御座いました。今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。
御礼
高橋信之先生、正子先生
1月14日の「大学の赤き煉瓦や寒の晴れ」の句に★印のご指導を賜り、嬉しくも過分なるご句評も頂戴しまして、大変有難うございます。阪急京都線の沿線にあります煉瓦造りの大学構内の佇まいは、寒晴れの空に映えて一層アカデミックな詩情を感じます。
お礼
信之先生、正子先生、
「はるばると遠くに寒九の海光る」にご指導、ご句評をいただきありがとうございます。
内陸部にある西脇市の山の頂から播磨灘が見えました。
お礼
信之先生、正子先生
1月14日の投句に★印のご指導を頂きましてありがとうございます。また、「冬菫」の句に丁寧な句評を頂きまして嬉しいです。ありがとうございました。