自由な投句箱/9月11日~9月20日 2022年9月11日 23:10 | Weblog ※当季雑詠3句(秋の句)を<コメント欄>にお書き込みください。 ※投句は、一日1回3句に限ります。 ※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など) ※印の基準について。 「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。 主宰:高橋正子・管理:高橋信之 X Facebook はてブ LINE コメント 小口泰與 2022年9月11日 15:14 Unknown 自由な投句箱 ★浅間より吹かれ来し雲鵙高音 ★夕映えの峠越え来る雁の棹 ★邯鄲や旧家の池の水の色 返信する 桑本栄太郎 2022年9月11日 18:11 自由な投句箱 ★山の端の雲育ち居り秋気満つ ★東屋に座り虫の音聞きにけり ★十六夜の今夜も嬉し在所かな 返信する 弓削和人 2022年9月11日 23:50 Unknown 自由な投句箱 鈴虫の音に誘われし奈良格子 ふと目覚め厠の窓やちちろ虫 秋花のひっそり咲くや隠し道 返信する 小口泰與 2022年9月12日 8:41 自由な投句箱 ★がちゃがちゃや星無き畦の真の闇 ★蟷螂の迷い出でたる仏間かな ★段畑は泡立ち草や遠の里 返信する 廣田洋一 2022年9月12日 9:11 自由な投句箱 ★満月を見たさに出たり入ったり ★西天に白き満月浮かびをり ★園児らのお手々つなぎて秋日和 返信する 弓削和人 2022年9月12日 10:43 Unknown 自由な投句箱 静かなる遠くの風や二百ニ十日 蟋蟀や耳を澄ませば鳴き止まり 秋草を刈るや袋に秋つもる 返信する 多田有花 2022年9月12日 11:25 自由な投句箱 みな若き歳月ありて秋思う 秋の朝駆け抜けてゆく少年ら ぽつぽつと刈田が住宅地の中に 返信する 桑本栄太郎 2022年9月12日 18:07 自由な投句箱 ★一木を占めて垂れ居り葛の花 ★合歓の実の色づき干乾ぶ川の風 ★青空に編隊飛行や赤とんぼ 返信する 小口泰與 2022年9月13日 8:31 自由な投句箱 ★秋ばらのこぼるる川辺風の中 ★底紅や昭和の御代の繁華街 ★泡立ち草切りし切先匂い立つ 返信する 廣田洋一 2022年9月13日 10:29 自由な投句箱 ★細過ぎて食欲湧かぬ秋刀魚かな ★矢印の綺麗に残り焼秋刀魚 ★台風の前の晴天稲穂刈る 返信する 多田有花 2022年9月13日 10:58 自由な投句箱 <比叡山三句> 「ひえい」ゆく秋の比叡の懐へ 秋のせせらぎ渡ればケーブルカー乗り場 仲秋や大悲万行と大書 返信する 桑本栄太郎 2022年9月13日 18:20 自由な投句箱 ★秋暑し爆音立てるカーラジオ ★とんぼうの群れ飛びをりぬ停留所 ★心地良き風のベンチや秋日蔭 返信する 弓削和人 2022年9月13日 22:07 Unknown 自由な投句箱 ふるさとの書棚を眺め夜長し 水引の粒みなかかる夕日かな 秋川は小海老の血管流れたり 返信する 小口泰與 2022年9月14日 9:49 自由な投句箱 ★水替えて水槽の魚秋の空 ★蟋蟀や今も我家の納戸藏 ★打ち出しは忙しせわしと鉦叩 返信する 廣田洋一 2022年9月14日 10:39 自由な投句箱 ★月見れば逝きし人々浮かび来る ★川沿ひの畦道歩む月見かな ★秋灯に一人味はふ郷の酒 返信する 多田有花 2022年9月14日 14:46 自由な投句箱 <比叡山三句> 爽やかに離合するなりケーブルカー 秋高しかわらけ投げの的があり 秋天へぐんぐん登るロープウェイ 返信する 桑本栄太郎 2022年9月14日 18:29 自由な投句箱 ★ぬか味噌を今朝も掻き混ぜ妻の秋 ★西山の嶺の端うねろ秋気満つ ★さやけしや遊びせんとて生まれをり 返信する 弓削和人 2022年9月14日 19:45 Unknown 自由な投句箱 落日の蕊の紅さよ曼珠沙華 案山子帽吹かれし風に怺うかな 家居より眺めてひさし稲の秋 返信する 廣田洋一 2022年9月15日 10:47 自由な投句箱 ★店先に秋刀魚光らせ誘ひけり ★じゅうじゅうと煙鳴らして秋刀魚焼く ★月祀る友と二人の酒宴かな 返信する 多田有花 2022年9月15日 11:02 自由な投句箱 <比叡山三句> 堂塔の朱塗り鮮やか秋の山 森渡る風爽やかに比叡山 鐘楼の鐘ひとつつき秋うらら 返信する 小口泰與 2022年9月15日 12:14 自由な投句箱 ★背に腹に飛びかかり来る草虱 ★赤蜻蛉火の見櫓の中段に ★蓑虫や赤城の風を目の当り 返信する 桑本栄太郎 2022年9月15日 18:32 自由な投句箱 ★朝冷えや二度寝の夢の心地良き ★さやけしや風に吹かれて推敲す ★青空の風に群れなす赤とんぼ 返信する 弓削和人 2022年9月15日 20:57 Unknown 自由な投句箱 開店を待つや古書店秋うらら 古書を手に水筒腰に秋日和 古書買うて繰るるページに秋の香や 返信する 小口泰與 2022年9月16日 9:17 自由な投句箱 ★すり足の落鮎釣師川の中 ★ひたひたと夕闇歩む秋の雨 ★色鳥と仄語らいし森の中 返信する 多田有花 2022年9月16日 11:18 自由な投句箱 <比叡山三句> 天高しここはおみくじ発祥地 秋気澄む比叡横川をそぞろ歩く 色づくにはまだしばしある楓かな 返信する 廣田洋一 2022年9月16日 17:52 自由な投句箱 ★秋の灯や歌声高く澄み渡り ★見上げたるビルの屋上秋灯 ★一声のじきに止みたる名残り蝉 返信する 桑本栄太郎 2022年9月16日 18:46 自由な投句箱 ★グランドの部活賑わう秋入日 ★夕暮れの畑かしましき草ひばり ★烏瓜熟れて垣根にしな垂るる 返信する 弓削和人 2022年9月16日 21:16 Unknown 自由な投句箱 網目より無花果たわわに熟しけり きりぎりす一草なりて揺れもせず 爽籟の通りや急く人立ち止まり 返信する 小口泰與 2022年9月17日 10:05 自由な投句箱 ★黄緑の田を賑やかす曼珠沙華 ★富草や鳶の舞いたる空の色 ★湖の日や戯るる秋の蝶 返信する 多田有花 2022年9月17日 10:11 自由な投句箱 秋晴れへふわりと発ちぬロープウェイ 十六夜の月鮮やかな家路ゆく 稲の香や夜の家並み途切れれば 返信する 廣田洋一 2022年9月17日 15:01 自由な投句箱 ★敬老の日老人どもの食事会 ★椎の実や産土神の贈り物 ★先生に見せる椎の実温かし 返信する 桑本栄太郎 2022年9月17日 18:24 自由な投句箱 ★畦ごとの仕切りと為すや曼珠沙華 ★物憂げに鳴き出で居りぬ法師蝉 ★新酒酌む夕餉摂りたる牧水忌 返信する 弓削和人 2022年9月17日 22:01 Unknown 自由な投句箱 合唱す思い出尽きぬ敬老の日 芸術祭歌手たからかに音頭する 草の花遊具に並ぶ園児の帽 返信する 廣田洋一 2022年9月18日 9:58 自由な投句箱 ★北国の青き光や秋刀魚買ふ ★秋日和順番待ちの滑り台 ★名刹はみどりに満ちて秋日和 返信する 小口泰與 2022年9月18日 9:59 自由な投句箱 ★二千里を翔る蝶おり藤袴 ★大様な神代の恋や秋祭 ★岩削る波の強さや稲光 返信する 多田有花 2022年9月18日 13:29 自由な投句箱 連休は嵐の予報秋うらら 台風の北上前に買い出しに 台風接近窓閉め切って床に就く 返信する 桑本栄太郎 2022年9月18日 17:21 自由な投句箱 ★青空に雲走り行く野分まえ ★川上へ風に抗い赤とんぼ ★供えらる束の野菊や辻地蔵 返信する 弓削和人 2022年9月19日 0:05 Unknown 自由な投句箱 雲流れ風のぬるしや台風圏 颱風やテトラポッドの切りし波 颱風ののた打ち回り叫び過ぐ 返信する 小口泰與 2022年9月19日 8:38 自由な投句箱 ★咲き乱れ道を塞ぎし秋桜 ★榛名湖の桟橋打つや秋の波 ★雨後の藪竹伐る音の聞ゆなり 返信する 廣田洋一 2022年9月19日 10:39 自由な投句箱 ★二畝の田実り豊かに色付きぬ ★コスモスを揺らして遊ぶ子らの笑み ★コスモスを愛でて動かぬ二人連れ 返信する 多田有花 2022年9月19日 15:24 自由な投句箱 台風よりちぎれ来し雲かかりけり ゆっくりと列島を辿る台風よ ヘッドフォンで恋の歌聴く台風圏 返信する 桑本栄太郎 2022年9月19日 18:17 自由な投句箱 ★ベランダの鉢もの室へ台風来る ★夢に見る父のおもかげ敬老日 ★子規の忌の根岸の里の豪雨かな 返信する 弓削和人 2022年9月19日 20:10 Unknown 自由な投句箱 生涯の現役を期する敬老日 ひろびろと蕊のながしや曼珠沙華 駅を降り曇りの坂の秋思かな 返信する 小口泰與 2022年9月20日 8:14 自由な投句箱 ★竜胆や嶺嶺を離るる雲一朶 ★並び咲く雨後の水玉曼珠沙華 ★強風にまどう秋蝶中天へ 返信する 多田有花 2022年9月20日 14:40 自由な投句箱 眠りけり野分の音を聞きながら 嵐去り秋の彼岸に入りにけり 快晴や西瓜に光る刃を入れる 返信する 廣田洋一 2022年9月20日 15:03 自由な投句箱 ★台風の近づく朝の茜雲 ★子規庵に糸瓜を探す子規忌かな ★豆の数くっきりと見え莢隠元 返信する 桑本栄太郎 2022年9月20日 18:21 自由な投句箱 ★ベランダの雑多整理や野分来る ★野分去り峰の茜の入日かな ★汀女忌の追ひつつ追はれ赤とんぼ 返信する 弓削和人 2022年9月20日 20:58 Unknown 自由な投句箱 月草の葎に添うて咲きひかる デュランタのすみれ色した秋来る 金色の稲穂は稔り空透きて 返信する 小口泰與 2022年9月21日 8:41 自由な投句箱 ★唐黍や夜店の灯り煌煌と ★畔川を堰きとむ火種狐花 ★山風に誘われている女郎花 返信する 廣田洋一 2022年9月21日 10:46 自由な投句箱 ★残り蚊を手で払ひつつ立話 ★残り蚊に引導渡す法の庭 ★秋簾風に逆らひ揺れてをり 返信する 多田有花 2022年9月21日 17:56 自由な投句箱 マヨネーズとチーズをかけてオクラ焼く 秋冷や窓開け過ごす日の終わり 澄む秋を並んで下校の小学生 返信する 桑本栄太郎 2022年9月21日 18:54 自由な投句箱 ★雲間より蒼空のぞく野分晴れ ★野分去り歩数伸びゆく万歩計 ★ぷちぷちと踏んで気が付く木の実かな 返信する 弓削和人 2022年9月21日 21:27 Unknown 自由な投句箱 白粉の際を横切る車輪かな 紫苑花吾の背にまで伸びて咲き 曼珠沙華浅黄の葯の浮きて揺れ 返信する 小口泰與 2022年9月22日 8:09 自由な投句箱 ★露草や今朝のすそ野は紫紺にて ★木道を沼へ向かひし荻の声 ★新涼や糊利きたる割烹着 返信する 桑本栄太郎 2022年9月22日 18:18 自由な投句箱 ★色づきし桜並木やうす紅葉 ★石垣を被い垂れ居り萩の風 ★街路樹の橡の並木や実を掲ぐ 返信する
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Unknown
自由な投句箱
★浅間より吹かれ来し雲鵙高音
★夕映えの峠越え来る雁の棹
★邯鄲や旧家の池の水の色
自由な投句箱
★山の端の雲育ち居り秋気満つ
★東屋に座り虫の音聞きにけり
★十六夜の今夜も嬉し在所かな
Unknown
自由な投句箱
鈴虫の音に誘われし奈良格子
ふと目覚め厠の窓やちちろ虫
秋花のひっそり咲くや隠し道
自由な投句箱
★がちゃがちゃや星無き畦の真の闇
★蟷螂の迷い出でたる仏間かな
★段畑は泡立ち草や遠の里
自由な投句箱
★満月を見たさに出たり入ったり
★西天に白き満月浮かびをり
★園児らのお手々つなぎて秋日和
Unknown
自由な投句箱
静かなる遠くの風や二百ニ十日
蟋蟀や耳を澄ませば鳴き止まり
秋草を刈るや袋に秋つもる
自由な投句箱
みな若き歳月ありて秋思う
秋の朝駆け抜けてゆく少年ら
ぽつぽつと刈田が住宅地の中に
自由な投句箱
★一木を占めて垂れ居り葛の花
★合歓の実の色づき干乾ぶ川の風
★青空に編隊飛行や赤とんぼ
自由な投句箱
★秋ばらのこぼるる川辺風の中
★底紅や昭和の御代の繁華街
★泡立ち草切りし切先匂い立つ
自由な投句箱
★細過ぎて食欲湧かぬ秋刀魚かな
★矢印の綺麗に残り焼秋刀魚
★台風の前の晴天稲穂刈る
自由な投句箱
<比叡山三句>
「ひえい」ゆく秋の比叡の懐へ
秋のせせらぎ渡ればケーブルカー乗り場
仲秋や大悲万行と大書
自由な投句箱
★秋暑し爆音立てるカーラジオ
★とんぼうの群れ飛びをりぬ停留所
★心地良き風のベンチや秋日蔭
Unknown
自由な投句箱
ふるさとの書棚を眺め夜長し
水引の粒みなかかる夕日かな
秋川は小海老の血管流れたり
自由な投句箱
★水替えて水槽の魚秋の空
★蟋蟀や今も我家の納戸藏
★打ち出しは忙しせわしと鉦叩
自由な投句箱
★月見れば逝きし人々浮かび来る
★川沿ひの畦道歩む月見かな
★秋灯に一人味はふ郷の酒
自由な投句箱
<比叡山三句>
爽やかに離合するなりケーブルカー
秋高しかわらけ投げの的があり
秋天へぐんぐん登るロープウェイ
自由な投句箱
★ぬか味噌を今朝も掻き混ぜ妻の秋
★西山の嶺の端うねろ秋気満つ
★さやけしや遊びせんとて生まれをり
Unknown
自由な投句箱
落日の蕊の紅さよ曼珠沙華
案山子帽吹かれし風に怺うかな
家居より眺めてひさし稲の秋
自由な投句箱
★店先に秋刀魚光らせ誘ひけり
★じゅうじゅうと煙鳴らして秋刀魚焼く
★月祀る友と二人の酒宴かな
自由な投句箱
<比叡山三句>
堂塔の朱塗り鮮やか秋の山
森渡る風爽やかに比叡山
鐘楼の鐘ひとつつき秋うらら
自由な投句箱
★背に腹に飛びかかり来る草虱
★赤蜻蛉火の見櫓の中段に
★蓑虫や赤城の風を目の当り
自由な投句箱
★朝冷えや二度寝の夢の心地良き
★さやけしや風に吹かれて推敲す
★青空の風に群れなす赤とんぼ
Unknown
自由な投句箱
開店を待つや古書店秋うらら
古書を手に水筒腰に秋日和
古書買うて繰るるページに秋の香や
自由な投句箱
★すり足の落鮎釣師川の中
★ひたひたと夕闇歩む秋の雨
★色鳥と仄語らいし森の中
自由な投句箱
<比叡山三句>
天高しここはおみくじ発祥地
秋気澄む比叡横川をそぞろ歩く
色づくにはまだしばしある楓かな
自由な投句箱
★秋の灯や歌声高く澄み渡り
★見上げたるビルの屋上秋灯
★一声のじきに止みたる名残り蝉
自由な投句箱
★グランドの部活賑わう秋入日
★夕暮れの畑かしましき草ひばり
★烏瓜熟れて垣根にしな垂るる
Unknown
自由な投句箱
網目より無花果たわわに熟しけり
きりぎりす一草なりて揺れもせず
爽籟の通りや急く人立ち止まり
自由な投句箱
★黄緑の田を賑やかす曼珠沙華
★富草や鳶の舞いたる空の色
★湖の日や戯るる秋の蝶
自由な投句箱
秋晴れへふわりと発ちぬロープウェイ
十六夜の月鮮やかな家路ゆく
稲の香や夜の家並み途切れれば
自由な投句箱
★敬老の日老人どもの食事会
★椎の実や産土神の贈り物
★先生に見せる椎の実温かし
自由な投句箱
★畦ごとの仕切りと為すや曼珠沙華
★物憂げに鳴き出で居りぬ法師蝉
★新酒酌む夕餉摂りたる牧水忌
Unknown
自由な投句箱
合唱す思い出尽きぬ敬老の日
芸術祭歌手たからかに音頭する
草の花遊具に並ぶ園児の帽
自由な投句箱
★北国の青き光や秋刀魚買ふ
★秋日和順番待ちの滑り台
★名刹はみどりに満ちて秋日和
自由な投句箱
★二千里を翔る蝶おり藤袴
★大様な神代の恋や秋祭
★岩削る波の強さや稲光
自由な投句箱
連休は嵐の予報秋うらら
台風の北上前に買い出しに
台風接近窓閉め切って床に就く
自由な投句箱
★青空に雲走り行く野分まえ
★川上へ風に抗い赤とんぼ
★供えらる束の野菊や辻地蔵
Unknown
自由な投句箱
雲流れ風のぬるしや台風圏
颱風やテトラポッドの切りし波
颱風ののた打ち回り叫び過ぐ
自由な投句箱
★咲き乱れ道を塞ぎし秋桜
★榛名湖の桟橋打つや秋の波
★雨後の藪竹伐る音の聞ゆなり
自由な投句箱
★二畝の田実り豊かに色付きぬ
★コスモスを揺らして遊ぶ子らの笑み
★コスモスを愛でて動かぬ二人連れ
自由な投句箱
台風よりちぎれ来し雲かかりけり
ゆっくりと列島を辿る台風よ
ヘッドフォンで恋の歌聴く台風圏
自由な投句箱
★ベランダの鉢もの室へ台風来る
★夢に見る父のおもかげ敬老日
★子規の忌の根岸の里の豪雨かな
Unknown
自由な投句箱
生涯の現役を期する敬老日
ひろびろと蕊のながしや曼珠沙華
駅を降り曇りの坂の秋思かな
自由な投句箱
★竜胆や嶺嶺を離るる雲一朶
★並び咲く雨後の水玉曼珠沙華
★強風にまどう秋蝶中天へ
自由な投句箱
眠りけり野分の音を聞きながら
嵐去り秋の彼岸に入りにけり
快晴や西瓜に光る刃を入れる
自由な投句箱
★台風の近づく朝の茜雲
★子規庵に糸瓜を探す子規忌かな
★豆の数くっきりと見え莢隠元
自由な投句箱
★ベランダの雑多整理や野分来る
★野分去り峰の茜の入日かな
★汀女忌の追ひつつ追はれ赤とんぼ
Unknown
自由な投句箱
月草の葎に添うて咲きひかる
デュランタのすみれ色した秋来る
金色の稲穂は稔り空透きて
自由な投句箱
★唐黍や夜店の灯り煌煌と
★畔川を堰きとむ火種狐花
★山風に誘われている女郎花
自由な投句箱
★残り蚊を手で払ひつつ立話
★残り蚊に引導渡す法の庭
★秋簾風に逆らひ揺れてをり
自由な投句箱
マヨネーズとチーズをかけてオクラ焼く
秋冷や窓開け過ごす日の終わり
澄む秋を並んで下校の小学生
自由な投句箱
★雲間より蒼空のぞく野分晴れ
★野分去り歩数伸びゆく万歩計
★ぷちぷちと踏んで気が付く木の実かな
Unknown
自由な投句箱
白粉の際を横切る車輪かな
紫苑花吾の背にまで伸びて咲き
曼珠沙華浅黄の葯の浮きて揺れ
自由な投句箱
★露草や今朝のすそ野は紫紺にて
★木道を沼へ向かひし荻の声
★新涼や糊利きたる割烹着
自由な投句箱
★色づきし桜並木やうす紅葉
★石垣を被い垂れ居り萩の風
★街路樹の橡の並木や実を掲ぐ