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コメント
自由な投句箱
★水の秋大歩危小歩危巡る旅
★小魚の群れなし泳ぐ秋の水
★黄色き葉はらりと落ちる秋の水
自由な投句箱
上り月東の山の上に出て
快晴にまず刈られたる田一枚
秋耕の後をつきおる鳶の群
自由な投句箱
★青空へ水きり石や渡り鳥
★源流の流れも秋の色となり
★鉄橋を渡るＤ５１秋の声
自由な投句箱
★四阿に座り風聴く秋の声
★鴨川の風に鳶や秋すだれ
★秋雷の午後よりつづく夕べかな
自由な投句箱
秋の雷暑さを連れて去りにけり
赤々と鶏頭燃えている畑
秋耕の田に大きかりトラクター
自由な投句箱
★Ｄ５１の大曲りせる秋の空
★紫苑咲く今朝の赤城へ雲一朶
★あけぼのの赤城八嶺秋の雲
自由な投句箱
★渚にて白き石踏む秋の潮
★秋潮の音を消したる洞窟かな
★曇り空水脈白々と秋の潮
自由な投句箱
★秋冷や哀しき夢を見ていたり
★目覚め居て哀しき夢の厄日かな
★身に沁むや風の葉擦れを聞いて居り
自由な投句箱
ひとりなることが役目の案山子かな
驚きぬ苅田の鳶の大きさに
昇り来る陽が照らしおり鱗雲
自由な投句箱
★秋茄子すぐに売り切れ販売車
★秋茄子を焼きて加える夕餉かな
★秋茄子の糠の下より光る紫紺
自由な投句箱
★秋雲や下る銀鱗限りなし
★丹精の葡萄の房のずっしりと
★城垣の崩れし址へ葛の花
自由な投句箱
★錦木の早やももみづる路地を行く
★お互いに呼応するかに昼の虫
★雨雲の垂れて暮れゆく夢月かな
自由な投句箱
★コスモスの露天風呂へとなだれ咲
★湖へ漕ぎ出す二人荻の声
★秋天や像全美なる止利仏師
自由な投句箱
★甦る学生服の九月かな
★花屋にも鶏頭並ぶ九月十九日
★九月場所一緒に落ちる行司かな
自由な投句箱
小望月雲に隠れておりにけり
遠目にも鶏頭の赤際立てり
まっすぐな道の両側豊の秋
自由な投句箱
★秋蝉や終いの朝となりぬべし
★小鳥来る旅の想い出歌いつつ
★あきつ飛ぶ陸橋渡る家路かな
自由な投句箱
けんだまの玉秋光を跳ね返す
丘を越え稲田の中へ下りおり
十五夜の明け雲ひとつなき快晴
自由な投句箱
★湖の風のあわいやちんちろりん
★蟋蟀の城垣のぼる声の数
★ひぐらしや五右衛門風呂の湯の煙
自由な投句箱
★熱帯夜はたと途切れし九月かな
★新涼の朝日を浴びる狭庭かな
★新涼や堰落つる水きらきらと
自由な投句箱
★阪急線の車窓に黄金や稲穂垂る
★生駒嶺の低きうねりや秋日さす
★ゑのころや嘗て此処には知人宅
自由な投句箱
十六夜を眺めし後にドアを閉める
日は高く虫の音のみが聞こえ来る
快晴に苅田増えゆく三連休
自由な投句箱
★風に乗り田川を知らぬ飛蝗かな
★蟷螂の首傾げいて芝の上
★法師蝉碓氷峠を越え行けり
自由な投句箱
★七十路はまだ若人や敬老の日
★クラス会話は尽きず月見えず
★逝きし人浮かび出で来る月夜かな
自由な投句箱
★鳩吹くや喃語を語るバスの嬰
★さやけしや銀輪列の女子高生
★ものの皆くつきり見ゆる秋気かな
自由な投句箱
珈琲にひとかけのチョコ秋の朝
雲いまだ生まれておらず秋高し
秋晴れに芝刈る音の響きおり
自由な投句箱
★竜胆や校庭駆くる里の子等
★手鏡を離さぬ人や蘭の花
★畳替したる客間や寝待月
自由な投句箱
★日によりて巻き上げられし秋簾
★簾越し友の声聞く秋の夕
★料亭の二階に垂れし秋簾
自由な投句箱
★身に入むや哀しき夢に目覚めをり
★すつきりと風の抜け逝く刈田かな
★ほんのりと嶺の茜や秋の宵
投句訂正のお願い
二句目に投句間違いがありました。お手数ですが訂正頂けましたら幸いです。
誤）★すつきりと風の抜け逝く刈田かな
↓
正）★すつきりと風の抜け行く刈田かな
恐れ入ります！！。
自由な投句箱
★鈴虫のひとふり鳴きてそれっきり
★啄木鳥や忍び足なるカメラマン
★乱れ萩雀来ている雨後の庭
自由な投句箱
★穂をはらみ見上げる程の芒かな
★折り取りて肩に乗せたる芒かな
★荒畑に風を呼び込む芒かな
自由な投句箱
診断がつき爽やかに空仰ぐ
運動会練習の声日々続く
鰯雲夜空いっぱい泳ぎおり
自由な投句箱
★葛の花眼下に見たる橋の上
★刈り残す畦の供花とや彼岸花
★底抜けの空の青さよ鳳作忌
自由な投句箱
★古書店に藤村詩集いわし雲
★月代や利根の白波尖りける
★月光の篳篥に舞う能舞台
自由な投句箱
★一人酌む酒の味はひ夜長かな
★日本映画選ぶ夜長の欧州便
★兼題の五文字の思案夜長かな
自由な投句箱
★人の世の悪を照らすやいなつるび
★鳩吹くや風に乗り来る香りあり
★夕なれば燃ゆる茜やうろこ雲
自由な投句箱
わが町の名物ここに秋高し
仲秋や城の町には城のキャラ
秋の暮中庭にいるフラミンゴ
自由な投句箱
★芒野の風に分け入る少女かな
★秋高し孕みしお腹せりだしぬ
★さざ波の白く砕けて秋の声
自由な投句箱
閉め切りし窓の向こうに更待月
澄む秋の空より垂れし清掃夫
南海に嵐が生まれ秋彼岸
自由な投句箱
★いわし雲朝の渓流水堅し
★ぴちぴちと団栗踏むや九十九折
★蜻蛉のひとさし指を鷲づかみ
自由な投句箱
★身に入むや梢の揺るる庭の木々
★昼餉摂りその後に菓子や秋渇き
★汀女忌の妻に代はりて南瓜切る