自由な投句箱/6月21日~6月30日

※当季雑詠3句(夏の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
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「心が動いている」句を上等として、★印を付けています。
主宰:高橋正子・管理:高橋信之

コメント

  1. 小口泰與
    2022年6月21日 8:18

    自由な投句箱
    ★反り返る簗の竹材星の夜
    ★山里は大きく変わり草いきれ
    ★雀らの歩き回るや捩れ花

  2. 廣田洋一
    2022年6月21日 10:52

    自由な投句箱
    ★苺一つ包み隠せる大福かな
    ★白壁にピタと張り付き黒揚羽
    ★夏薊丸き頭の蕾寄せ

  3. 弓削和人
    2022年6月21日 13:20

    Unknown
    自由な投句箱
    朝涼の起きて筍流しかな
    卯の花の曇りて雨の音かすか
    短夜の雨音遠くなりにけり

  4. 多田有花
    2022年6月21日 19:40

    自由な投句箱
    <吉水神社三句>
    義経の潜みし一間梅雨の雲
    義経と静の別れカラー咲く
    青葉してただ静かなり吉野山

  5. 桑本栄太郎
    2022年6月21日 19:46

    自由な投句箱
    ★木槿咲く雨の団地の朝かな
    ★豆ご飯炊いて待ちたる妻帰る
    ★夏至の日の雨の一日に終りけり

  6. 小口泰與
    2022年6月22日 8:14

    自由な投句箱
    ★単線の鉄路かがやく夕立かな
    ★鉄線花垣穂の空へ限りなく
    ★ふりふりと腹をふりつつ目高かな

  7. 廣田洋一
    2022年6月22日 10:28

    自由な投句箱
    ★茄子の花小さき茄子に映りをり
    ★夕暮れの明るき庭に夏至の雨
    ★採れたての胡瓜を貰ふ垣根越し

  8. 多田有花
    2022年6月22日 16:54

    自由な投句箱
    東南院青葉の中の多宝塔

    <吉野荘湯川屋二句>
    通されし床の間に鮎の掛け軸
    露天の湯に入りて青葉を眺めやる

  9. 桑本栄太郎
    2022年6月22日 18:43

    自由な投句箱
    ★夏つばめ低き陸橋素潜りけり
    ★堰水の怒涛となりぬ梅雨晴間
    ★玉葱や帰省の妻の早や戻り

  10. 弓削和人
    2022年6月22日 23:24

    Unknown
    自由な投句箱
    夏出水落花の影を失せにけり
    池の端や夾竹桃の一樹居り
    夏至雲の流れ来たりて山陰り

  11. 小口泰與
    2022年6月23日 7:54

    自由な投句箱
    ★青鷺や利根の白波限りなし
    ★あけぼのの利根かぐわしき鮎遡上
    ★郭公の隠ろう大樹丘の宮

  12. 廣田洋一
    2022年6月23日 10:07

    自由な投句箱
    ★夢の中結論出ずに明易し
    ★さくらんぼアメリカ産の濃紫
    ★みちのくの光を零しさくらんぼ

  13. 多田有花
    2022年6月23日 13:54

    自由な投句箱
    <吉野荘湯川屋三句>
    吉野葛たっぷり使い夏料理
    鮎泳ぐ姿のままに塩焼きに
    会席の終わりに笹巻き葛餅を

  14. 桑本栄太郎
    2022年6月23日 17:47

    自由な投句箱
    ★凌霄花の天に噴きだす炎とも
    ★午後よりの急に日差しの溽暑かな
    ★日盛りの病院よりの徒歩の道

  15. 弓削和人
    2022年6月23日 23:50

    Unknown
    自由な投句箱
    花瓜の露や始まる朝勤め
    夏の蔓巻きつつ群るる明やしき
    十薬に招かれたるや古館

  16. 小口泰與
    2022年6月24日 8:01

    自由な投句箱
    ★夕焼やはるか浅間の隠れなし
    ★捩花の影の巨大や夕間暮れ
    ★蚊の声や待合室の黙の椅子

  17. 廣田洋一
    2022年6月24日 10:25

    自由な投句箱
    ★ぽろぽろと落ちたる実梅光りをり
    ★お手製の甘酒啜る昼下り
    ★甘酒に一息つきぬ御神前

  18. 桑本栄太郎
    2022年6月24日 17:16

    自由な投句箱
    ★木々の枝の葉の透けて居り青嵐
    ★下校児の声の響けり青あらし
    ★帰宅せし途端の汗や玉しずく

  19. 多田有花
    2022年6月24日 19:53

    自由な投句箱
    <金峰山寺蔵王堂三句>
    青葉して朝勤行の蔵王堂
    法螺貝が夏の空気を震わせる
    雨あがり万緑を霧立ち昇る

  20. 弓削和人
    2022年6月24日 23:37

    Unknown
    自由な投句箱
    ハンカチを浸して抗す炎夏かな
    炎天に樹の与えたる日影かな
    遠き橋蟻の列ごと車輪かな

  21. 小口泰與
    2022年6月25日 7:12

    自由な投句箱
    ★無造作に茄子を切たり雨後の朝
    ★栗の花落ちるや忽と雨もよい
    ★滔滔と田川流るや二番草

  22. 廣田洋一
    2022年6月25日 10:03

    自由な投句箱
    ★袴のごと皮を残して今年竹
    ★麻暖簾白く連ねし老舗かな
    ★新しき菓子の名染めて麻暖簾

  23. 多田有花
    2022年6月25日 19:02

    自由な投句箱
    <吉野荘湯川屋三句>
    早朝の青葉を望む湯殿かな
    さらさらと茶粥一杯夏の朝
    朝涼の吉野葛入り卵焼き

  24. 桑本栄太郎
    2022年6月25日 19:07

    自由な投句箱
    ★黒南風の葉擦れの枝の重きかな
    ★ワクチンの予約を取りに青あらし
    ★鳴りやみて夕の茜やはたた神

  25. 弓削和人
    2022年6月25日 23:58

    Unknown
    自由な投句箱
    暑き日の鉄路へ吹くや若葉風
    通い路垣根越しには柿若葉
    雨宿り露に映えたる蝸牛

  26. 小口泰與
    2022年6月26日 8:15

    自由な投句箱
    ★生臭き山道へ入るサングラス
    ★白鷺や猶遡上する魚の数
    ★奥瀞へ光差しけり川蜻蛉

  27. 廣田洋一
    2022年6月26日 11:59

    自由な投句箱
    ★夏服は霜降り柄と決まりをり
    ★夏服の赤が似合へる媼かな
    ★夏服の胸元光るネックレス

  28. 桑本栄太郎
    2022年6月26日 17:41

    自由な投句箱
    ★朝涼の窓の風吹き目覚めけり
    ★午後からの日射し厳しく炎昼に
    ★西日さす窓の枝葉の透きにけり

  29. 多田有花
    2022年6月26日 18:45

    自由な投句箱
    <吉野駅前>
    梅雨に入る吉野のポストさくら色

    <吉野神宮二句>
    万緑の吉野神宮参道を
    狛犬は青葉を仰ぎ吉野神宮

  30. 小口泰與
    2022年6月27日 8:32

    自由な投句箱
    ★先の事知らず蔓薔薇囲い解く
    ★水嵩の増しくる川や額の花
    ★山神の挿頭は雲よ花榊

  31. 廣田洋一
    2022年6月27日 9:32

    自由な投句箱
    ★蜘蛛の囲のきらきら光る雨上がり
    ★サイドミラーに蜘蛛の囲つけてドライブす
    ★蜘蛛出づる風呂場の虫の消えにけり

  32. 多田有花
    2022年6月27日 15:38

    自由な投句箱
    <吉野神宮三句>
    風鈴の数多や風に応え鳴る
    吉野神宮紫陽花の色の濃し
    京望み青葉茂れる社殿かな

  33. 桑本栄太郎
    2022年6月27日 17:45

    自由な投句箱
    ★蒼ざめて見える四葩や病院に
    ★雨を待つ青き吐息や額の花
    ★黄金色すでに褪せたる小判草

  34. 弓削和人
    2022年6月27日 22:15

    Unknown
    自由な投句箱
    若葉吹く風の鳥居や多度大社
    夏山を越えるや雲の一筋に
    蟷螂の子とはいえども鎌をあげ

  35. 小口泰與
    2022年6月28日 8:16

    自由な投句箱
    ★濃紺の今朝の赤城や花萱草
    ★朝焼や仁王立ちたる浅間山
    ★除草機や携帯電話鳴り初める

  36. 小口泰與
    2022年6月28日 9:01

    訂正をお願い申し上げます。
    ★除草機や携帯電話鳴り初める⇒「梅雨明けや携帯電話鳴り初める」に訂正をお願い申し上げます。

  37. 廣田洋一
    2022年6月28日 11:00

    自由な投句箱
    ★裳の裾を広げて立ちし花魁草
    ★夏服の二の腕白き受験生
    ★夏服の腿眩しかり女学生

  38. 多田有花
    2022年6月28日 12:36

    自由な投句箱
    <吉野神宮二句>
    風鈴や風の緩急報せけり
    振り向けば鳥居の上の梅雨青空

    梅雨の晴れ声かけられて車に乗る

  39. 桑本栄太郎
    2022年6月28日 17:56

    自由な投句箱
    ★想い出の夢の巡りぬ昼寝覚め
    ★梅雨明けと聞き̪し在所の茜空
    ★芙美子忌の明日の銭を数えけり

  40. 弓削和人
    2022年6月29日 0:01

    Unknown
    自由な投句箱
    ひそやかに百合が咲きけり軒の陰
    水路ゆく鞄を放る日焼けの児
    草いきれ古びた柵へ蔓絡み

  41. 弓削和人
    2022年6月29日 0:32

    Unknown
    訂正させていただきます。
    水路ゆく鞄を放る日焼けの児→水路へと鞄を放る日焼けの児

  42. 小口泰與
    2022年6月29日 7:50

    自由な投句箱
    ★村道の潦なり二重虹
    ★夕さりの植田を翔るピーヒョロロ
    ★沢蟹や車激しき九十九折

  43. 弓削和人
    2022年6月29日 10:04

    Unknown
    大変申し訳ございません。下記を削除させていただきます。意味が通らないことに気付きました。
    →水路へと鞄を放る日焼けの児

  44. 廣田洋一
    2022年6月29日 10:54

    自由な投句箱
    ★古池の木立を占めし女郎蜘蛛
    ★浜茄子や国後までの潮の道
    ★浜茄子の香に送られてバス旅行

  45. 桑本栄太郎
    2022年6月29日 17:36

    自由な投句箱
    ★夕暮れの川に水輪や宵涼し
    ★嶺の端の奥の茜や宵涼し
    ★晩涼や塒(ねぐら)すずめの姦しき

  46. 多田有花
    2022年6月29日 18:41

    自由な投句箱
    <吉野神宮駅>
    人もなしポスターもなし夏の駅

    <橿原市>
    昼食へ柏葉紫陽花咲く道を

    <橿原神宮>
    六月の青空少し鳥居の上

  47. 弓削和人
    2022年6月29日 22:17

    Unknown
    自由な投句箱
    水豆腐夕べの風が風味添え
    風薫る洞水門の水の琴
    熱帯夜掛けしベルトの項垂れり

  48. 小口泰與
    2022年6月30日 7:36

    Unknown
    自由な投句箱
    ★郭公や湿原靄の只中に
    ★真昼間の東の空へ夏満月
    ★素袷やビア樽腹を曝け出し

  49. 多田有花
    2022年6月30日 17:44

    自由な投句箱
    <橿原神宮三句>
    絵馬の寅大きく梅雨を歩みおり
    神宮を吹き抜けてゆく青葉風
    巫女歩む梅雨ある国の装束で

  50. 廣田洋一
    2022年6月30日 18:18

    自由な投句箱
    ★友達と声掛け合ひて茅の輪くぐり
    ★夏服の学校帰りバスに乗る
    ★夏服や首にかけたる濡れタオル

  51. 桑本栄太郎
    2022年6月30日 19:32

    自由な投句箱
    ★初蝉の鳴き初め黙の朝かな
    ★何処までも青き空なり六月尽
    ★夕映えの嶺の奥まで赤きけり

  52. 弓削和人
    2022年6月30日 22:40

    Unknown
    夏の蔓軒から空へ巻きのぼり
    照りつける屋根に並ぶや雲の峰
    夏の寺大樹がそそり立ちにけり

  53. 小口泰與
    2022年7月1日 10:00

    自由な投句箱
    ★ステテコや白焼鰻頬張りて
    ★郭公や靄の小沼を揺り起こし
    ★風鈴や足腰とみに弱りける

  54. 廣田洋一
    2022年7月1日 13:17

    自由な投句箱
    ★朝顔や道行く人を楽しませ
    ★朝顔の蔓の行方を手引きして
    ★浜茄子や銅鑼の音残し船の行く

  55. 桑本栄太郎
    2022年7月1日 18:09

    自由な投句箱
    ★暁闇の夜気の窓より朝涼し
    ★七月と思えば今朝の暑さかな
    ★嶺の端の今暮れかかる大西日

  56. 多田有花
    2022年7月1日 20:43

    自由な投句箱
    <橿原神宮二句>
    花菖蒲日差しわずかにのぞき初め
    日傘の人遠くに池の広々と

    <大阪大丸ヒロコーヒー店>
    熱き珈琲六月の旅終わりけり

  57. 弓削和人
    2022年7月2日 0:30

    Unknown
    自由な投句箱
    初蝉や何処で鳴くや夕の暮
    夏来る陽をかくしたる雲はなし

  58. 小口泰與
    2022年7月2日 8:19

    自由な投句箱
    ★雀らの塒の軒や柿の花
    ★産土は風早なりし落し文
    ★大利根の流れ畏き香魚かな

  59. 弓削和人
    2022年7月2日 11:37

    Unknown
    申し訳ございません。切れ字の間違いに気付きました。訂正後→初蝉の何処で鳴くや夕の暮

  60. 廣田洋一
    2022年7月2日 11:41

    自由な投句箱
    ★古き家に咲きこぼれたり棕櫚の花
    ★重たげな房を垂らして棕櫚の花
    ★古本の夜店懐かし神保町

  61. 多田有花
    2022年7月2日 15:58

    自由な投句箱
    ベゴニアの咲く公園でひとやすみ
    昼食は葦簀巡らす食堂で
    いさき塩焼き直前で品切れに

  62. 桑本栄太郎
    2022年7月2日 18:21

    自由な投句箱
    ★一鉢の月下美人を室に愛ず
    ★箱一杯盛りて届きぬ夏野菜
    ★ふるさとは嶺の彼方や西日落つ

  63. 小口泰與
    2022年7月3日 9:07

    自由な投句箱
    ★置鉤の糸の張りたり梅雨鯰
    ★捩花へ使徒の如くに跪き
    ★空蝉や数ならぬ身と思い染む

  64. 弓削和人
    2022年7月3日 9:39

    Unknown
    自由な投句箱
    空梅雨の畠へ農夫は水を遣り
    夏の蔓川瀬へ下りて浸りつつ
    ペチュニアの踏切り開くを人と待ち

  65. 廣田洋一
    2022年7月3日 10:40

    自由な投句箱
    ★予約せる京都の旅や7月の風
    ★口元のきりりと鮎の売られけり
    ★プール出で吾身を包む重力かな

  66. 多田有花
    2022年7月3日 11:53

    自由な投句箱
    ベゴニアの咲く公園でひとやすみ
    昼食は葦簀巡らす食堂で
    いさき塩焼き直前で品切れに

  67. 多田有花
    2022年7月3日 11:55

    自由な投句箱
    お詫びします。昨日送った句を再送してしまいました。
    次の三句に訂正させてください。

    コントラバス置いて涼しき定食屋
    鯵塩焼き柿の青葉に載りて来る

    <須磨離宮公園>
    オリジナルローズ咲かせし須磨離宮

  68. 桑本栄太郎
    2022年7月3日 16:52

    Unknown
    ★朝よりの雨の頻りに戻り梅雨
    ★風立つや雨となりたる朝涼し
    ★人間の業の深さよ楸邨忌

  69. 弓削和人
    2022年7月4日 8:37

    Unknown
    自由な投句箱
    雷鳴す黙する街に耳を澄まし
    雷鳴や遠くの犬の吠えにけり
    雷の鳴るやすなわち街小さし

  70. 小口泰與
    2022年7月4日 9:20

    自由な投句箱
    ★黒点の如くに落つる夏雲雀
    ★夕さりの書肆の紫陽花雨の中
    ★熊ん蜂花粉に塗れ草の中

  71. 廣田洋一
    2022年7月4日 9:32

    自由な投句箱
    ★草取りや庭の黒土甦る
    ★草取りや舗装の目地の草も取り
    ★汗のシャツ背中につきて離れざる