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コメント
転記
(多田有花)2019-06-21 08:48:43
<沖縄美ら海水族館三句>
生涯を涼しき水に過ごしけり
六月の伊勢海老あでやかに揃う
美しき毒持ち夏の海に舞う
自由な投句箱
★夏風邪や悪魔の涙どどと出づ
★ため息の聞こゆ事務所や旱星
★外に出づや蜥蜴と見合う吾子の顔
自由な投句箱
★端然と椅子に座れる夏衣
★朝茶事に花束抱へ夏衣
★老い隠す明るき色や夏衣
自由な投句箱
池の面を急旋回の夏燕
涼風に夕餉の香り乗りてくる
涼しさはメタセコイアを抜けてくる
自由な投句箱
★さらさらと葉擦れ涼しき並木かな
★山梔子の花の香りや雨催い
★硝子戸を慌て閉めたり大夕立
自由な投句箱
<沖縄美ら海水族館三句>
チンアナゴゆらゆら揺れる涼味かな
泳ぐたび水を涼しくする海月
夏服の観光客とコブシメと
自由な投句箱
★水飛沫立てて田水へ通し鴨
★捻花に丈しのがるるチワワかな
★D五一の利根川(とね)をしりへや夏燕
自由な投句箱
★サバンナの強き日を浴びサンドレス
★夏服やサファリスーツと決めた日々
★夏服や二の腕白き受験生
自由な投句箱
★凌霄花の風に揺るるは炎かな
★夕昏を歩む香りや青無花果
★山の端の入日茜や風涼し
自由な投句箱
<沖縄美ら海水族館三句>
ジンベイザメその大きさよ涼しさよ
黒潮の海を間近くアイスティー
南風やマッコウクジラの骨見上ぐ
自由な投句箱
★十薬や葉の天麩羅を揚げてみる
★雨上がり十薬の匂ひ立ち上がり
★大雨や十薬の蕊高くなり
自由な投句箱
★新しき朝の赤城山(あかぎ)やアイスティー
★妻の炊く筍飯に皆多弁
★滔滔と田水や畦の残り鴨
自由な投句箱
★山梔子の花に滴や雨あがる
★京なれや朝より浴衣乗客に
★廃屋の工場跡に枇杷熟るる
自由な投句箱
<沖縄美ら海水族館三句>
南瓜食ぶマナティー二頭夏の日に
伊江島のすっきり見える梅雨晴間
海亀の耳に届きし波の音
自由な投句箱
★夏祭磨き上げたる床柱
★床替ふる犬の居場所の暑さかな
★峰雲や長きすそ野の赤城山
自由な投句箱
★茄子の花横に揺れをる濃紫
★久々の雨に色濃き茄子の花
★手入れ良き畑の隅や茄子の花
Unknown
★万緑の古戦場なり天王山
★ベランダを飾る鉢なり七変化
★退屈と云うは幸せ梅雨きのこ
自由な投句箱
樹にあるは森青蛙の卵かな
水音の近くに雨待つ額の花
夏至の日やあべのハルカスを望む
自由な投句箱
★青芝や快音発す一年生
★雨音と梅の実落つる音したり
★蓬蓬とD51止まる青芒
自由な投句箱
★丈低き金柑の木に白き花
★金柑の花を揺すれる地震あり
★一つの枝に並び咲きたる金柑の花
自由な投句箱
★嶺上の夕焼雲や寺の鐘
★まくなぎを払い歩めり夕の川
★夕映えや雲染まりたる嶺の上
自由な投句箱
色も香も味も青々夏料理
幾たびも大きく咲ける泰山木
紫陽花に囲まれ静か女学園
自由な投句箱
<世界遺産・今帰仁城跡三句>
城跡へ紅芋アイスを食べてのち
城跡から梅雨の晴間の水平線
白百合の咲きぬ今帰仁城跡に
自由な投句箱
★青梅雨や弓道場の一年生
★五月雨や棚田へ一歩足を入れ
★夏日影小犬は頑と動かざる
自由な投句箱
★百合の花開くにつれて傾きぬ
★色百合や日毎に色の透き通り
★百合開くここを曲がれば我家かな
自由な投句箱
★梔子の花に夕闇迫りけり
★堰水の音を聞きつつ夏の土手
★見上ぐれば橋の袂や合歓の花
自由な投句箱
曇れども雨まだ遠し睡蓮に
涼風を集めし午後の頂に
柏葉紫陽花水路に沿いて咲きにけり
自由な投句箱
★起重機のかき回しける皐月空
★山羊の子の青春早し夏の雲
★秋桜子の名付けし滝の小ささよ
自由な投句箱
★葛餅や冷えし黒蜜舌を打つ
★葛餅や幟はためく老舗有り
★葛餅や小町通を風の抜け
自由な投句箱
★木槿咲く紅の花芯の揺れながら
★堰水の音を聞きつつ蘆の風
★朝刊のビニール袋に梅雨荒るる
自由な投句箱
米を研ぐ音たからかに梅雨晴間
ゼラニウム蕾をもたげ梅雨の月
梅雨の月雲の動きの紛れなき
自由な投句箱
<沖縄・備瀬のフクギ並木>
そぞろ歩く福木並木の風涼し
<名護市役所>
役所とは思えぬ建物驟雨去る
シーサーに迎えられたる夏の夕
自由な投句箱
★縦横に土竜の道や梅雨の月
★頭髪は親譲りなり夏の星
★空は蒼暁の赤城の風青し
自由な投句箱
★帰省して先ず井戸水に喉鳴らす
★帰省子を迎へる母の声髙し
★帰省子の大の字になる座敷かな
自由な投句箱
★芙美子忌や夫婦の仲も米櫃に
★雨降れば旋回したる夏つばめ
★山桃の綺羅のルビーや雨のあと
自由な投句箱
<沖縄料理二句>
銘柄はオリオンビールと決まりけり
もちもちとジーマーミ豆腐の冷奴
夏の夜の東シナ海沖望む
自由な投句箱
★短夜や小唄の稽古ほどほどに
★妙義より荒船山へ風薫る
★毛の国の溶岩原豊か大夕立
自由な投句箱
★夏暖炉赤々燃えるナイロビの夜
★夏炉の火眺めつつ飲むウイスキー
★焚かねども茶釜を据えし夏炉かな
自由な投句箱
★蠅除を取りて夕餉や残業に
★暑気払ふ心算が仇に晩酌の
★信号に赤き尾灯や夏ともし
自由な投句箱
<ホテルモントレ沖縄>
荒梅雨を聞きつつ朝のバイキング
<首里城二句>
梅天へ首里城の赤鮮やかに
首里城のハイビスカスの雨に濡れ
自由な投句箱
★昼食後机に伏せて昼寝かな
★新築の雨戸を閉めて三尺寝
★うつらうつら舟を漕ぎつつ昼寝せり
自由な投句箱
★あけぼのの植田へ禽とそよ風と
★山影を映す植田や老農婦
★夏霧や犬のリードの山羊の群
自由な投句箱
★あぢさゐの彩の変化や高瀬川
★木槿咲く紅の花芯の揺れながら
★涼風の窓より来たる雨止む夜