※当季雑詠３句（春の句）を＜コメント欄＞にお書き込みください。
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主宰：高橋正子・管理：高橋信之
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コメント
自由な投句箱
★木蓮やテレビアンテナみな西へ
★雛菊やひたと日の出る地平線
★ひたぶるに朝の読経や松の花
自由な投句箱
★ふらここの順番待ちの母一人
★十年経てなほ余震有り彼岸かな
★お彼岸や手を取り合ひて老夫婦
自由な投句箱
対岸は桜の山となりにけり
春分や曇りて夜には雨となり
山桜離れて生まるさくら色
自由な投句箱
★ふるさとを遠くに想う入り彼岸
★房枝垂れ雨の滴や馬酔木咲く
★囀りに合わせ口笛真似にけり
自由な投句箱
★花咲きてひときは老し我と犬
★公魚や火灯しごろの鄙の宿
★産土は今ひたすらに花のころ
自由な投句箱
★墓参終へ珈琲すする彼岸かな
★彼岸桜は菩薩の笑みや墓参り
★春疾風たまらず入る軒のした
自由な投句箱
★花冷えや未だ三分のさくら咲く
★ひこばえの幹に咲き初む桜かな
★びょうびょうと耳朶過ぎぬ春疾風
自由な投句箱
雨のなか染井吉野の咲き始め
アスファルトの隙間に咲ける菫かな
山桜さくらの色もさまざまに
自由な投句箱
★ごうごうと男波を踏まえ雪解川
★囀りや園児の描くクレヨン画
★隠れ沼に影震わすや春の蝶
自由な投句箱
★春暁や高層ビルの窓暗し
★春暁の目覚まし止めてまどろみぬ
★春暁の雲の流れの早きかな
自由な投句箱
★咲き満つる丘一面の花菜かな
★山里に旧知と出会う春日さす
★つんつんと赤き垣根や新芽立つ
自由な投句箱
朝ごとに今日の桜へ挨拶を
手水舎に寄り添い枝垂桜咲く
残る梅の下に座りて鍵ハモを
自由な投句箱
★渓音に育つや独活の青あおと
★囀りや割り箸すぱっと割れにける
★夕暮の雨後の椿や潦
自由な投句箱
★次々と小鳥飛び来る桜かな
★朝桜歩みゆるめて仰ぎけり
★道端に画帳広げし桜かな
自由な投句箱
★岩走る垂水となりぬ春の川
★足元のクッションなりぬ草芽吹く
★春の夢遠くの孫と遊び居り
自由な投句箱
沈丁花白一色の香を放つ
まだ若き枝垂桜が境内に
この山にこれほど桜ありしとは
自由な投句箱
★揚雲雀空の近づく展望台
★春宵や両面染めの江戸小紋
★物の芽や窓をさえぎる通り雨
自由な投句箱
★沈丁の香に誘われて遠まわり
★昼時を告げる鐘の音桜散る
★産土の桜の下に幼稚園
自由な投句箱
降る雨に桜の白く浮き立ちぬ
楓の芽ほぐれればはや陽を透かす
慎ましく楓の花の咲きにけり
自由な投句箱
★ほつほつと頬に雨つぶ春曇り
★さみどりの釣鐘かさね土佐みづき
★咲き分けの源平桃の軒端かな
自由な投句箱
★山峡の一人静へ夕日影
★園児らの楽しい歌や筆の花
★大利根の渡しの跡や蘆の角
自由な投句箱
★春なれど明るく揺れる芥子の花
★チューリップ日の射す方に傾けり
★チューリップ赤き一花重たげに
自由な投句箱
★ふるさとを遠くに偲ぶ犀星忌
★川べりの花の三分や地道行く
★花影の鋪道に揺るる散歩かな
自由な投句箱
奏でれば鶯鳴くよ絶え間なく
山桜に滴残して雨あがる
境内は甍の波と花の波
自由な投句箱
★釣り上げし雪代山女手の冷ゆる
★葦の芽や水きり石の対岸へ
★轟ごうと谷川駆ける雪濁
自由な投句箱
★卒業の紫袴早稲田かな
★夕茜映して紅き夕桜
★遠富士の裾に浮かびし夕桜
自由な投句箱
★花影のさくら並木やトンネルに
★つんつんと赤き垣根や新芽立つ
★咲き初むる黒き目玉や豆の花
自由な投句箱
★薇や里人以外入山禁
★奥利根の峡の田径の蕨かな
★頂上や見事ひともと花明かり
自由な投句箱
★道端に丸まり咲きしたんぽぽかな
★蒲公英や絮の飛ぶ先新天地
★一便に乗り損ねたる蒲公英の絮
自由な投句箱
日輪を隠す山桜の大樹
花びらのながれ来るなか演奏す
春風がしきりに楽譜めくりおり
自由な投句箱
★二巡目の春の宴の自粛かな
★坂道を登り来たりぬ花の雲
★密となるピンク色濃くにはざくら
自由な投句箱
★薇の三和土に干せり婆の顔
★花時の鎖樋より水走る
★桃の花散るや狭軌の足尾線
自由な投句箱
★奥山のかわず鳴き居り十輪寺
★山里の背につづきけり花の雲
★さみどりの混じり片方や春落葉
自由な投句箱
昇りゆく車に花吹雪しきり
春雨に洗われし木々眺めおり
幾人の人を迎えし桜かな
Unknown
自由な投句箱
★蝶二頭縺れ合ひつつ飛び去りぬ
★囀りに取り巻かれおる玉泉洞
★春風や霊気満ちたる遥拝所
自由な投句箱
★雪形や日矢の差したる波頭
★初花や菓子の訳あり市へ来よ
★漆黒の森へ朝日や花こぶし
自由な投句箱
おぼろ月おぼろのなかへ沈みゆく
本堂へ枝さしのべし花満開
郵便ポスト桜吹雪を浴びている
自由な投句箱
★川べりの満開なるや霾ぐもり
★花屑のほんのり紅の地道かな
★折り返す対岸となる花明かり
自由な投句箱
★川べりの満開なるや霾ぐもり
★花屑のほんのり紅の地道かな
★折り返す対岸となる花明かり
Unknown
自由な投句箱
★大空よりも青く澄みたる春の海
★春雨を浴びし草の葉生き生きと
★春の水滴り落ちて鍾乳仏
自由な投句箱
★支流より利根へ水増す弥生かな
★吾妻の峡の棚田の菫かな
★潤える色のほのかに楓の芽
Unknown
さくらさくらさくら人なき公園
その先のひかりを透かす花曇
春陰に小動物を照らす小屋
自由な投句箱
★花びらの花びら追うや花の塵
★うす暗き屋敷畑や蘇芳咲く
★散る時を知りて紅差す花あはれ
自由な投句箱
花時を終えたる山のいきいきと
花の下母娘が自転車で通る
通勤の車が並ぶ花の下
自由な投句箱
★雨空に黄金振りまく花いっぺい
★焼け跡に蒲公英光る首里の城
★瑠璃越しの世界遺産や風薫る