自由な投句箱/3月1日~3月10日

※当季雑詠(春)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。

(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子

 


コメント

  1. 土橋みよ
    2026年3月1日 8:08

    孫海洋観測3句
    沖の果て尾を引く春の箒星
    春潮や小舟と並ぶクジラの背
    春波を越ゆ銀色のオットセイ

  2. 多田有花
    2026年3月1日 8:28

    土曜日は三月迎える拭掃除
    路地曲がる塀の向こうに枝垂梅
    椿咲く数多蕾を従えて

  3. 小口泰與
    2026年3月1日 10:04

    紅梅や音のかそけき真夜の雨
    かすかなる猫の足音春の宵
    のど飴の喉を癒すや春の風邪

  4. 廣田洋一
    2026年3月1日 15:53

    日を浴びて白さいや増す梅の花
    ここかしこ競いて芽を出す杉菜かな
    残り鴨飛ぶ練習をしをるらし

  5. 多田有花
    2026年3月2日 8:19

    陽春の光を受ける鬼瓦
    切揃えられて咲きたり庭の梅
    しだれ梅軒の高さより枝垂る

  6. 廣田洋一
    2026年3月2日 12:47

    沖ノ島霞みて見ゆる由比ヶ浜
    高校のしんと静まる卒業式
    吊るし雛風に膨らむ朝かな

  7. 多田有花
    2026年3月3日 9:03

    今日一輪河津桜の明日一輪
    刈込に負けず咲きつつ三月に
    八重水仙傾き咲きぬ春なかば

  8. 小口泰與
    2026年3月3日 14:38

    諸子はねかすかに沼の笑いけり
    我が枷をはずし自由に春の色
    かたくなに吠えし子犬や春の闇

  9. 土橋みよ
    2026年3月3日 18:33

    裸木に濡鵯の鳴き交わす
    和水仙蕾むや朝の無人駅
    春の雨『アダージェット』に消ゆる宵

  10. 多田有花
    2026年3月4日 10:28

    目覚めれば風雨の強きひな祭り
    かけ毛布一枚減らし春進む
    春満月いまだ雨雲のうしろ

  11. 廣田洋一
    2026年3月4日 13:40

    竹林の切り開かれて春の土
    たんぽぽや二つ並びて楽しげに
    鯉の群口を大きく水温む

  12. 上島祥子
    2026年3月4日 22:31

    桜木に雨の余韻や香の立てり
    春望や深碧にうね長良川
    岐阜城や橋次ぐ橋の美濃路春

  13. 多田有花
    2026年3月5日 11:03

    シャベル一本余寒の土に刺さりけり
    暈帯びて十六番目の春の月
    春日和変わらぬうちに洗濯す

  14. 小口泰與
    2026年3月5日 11:13

    鳥立ちて枝の残雪無残なり
    春蝉のそばに居りけり声聞かな
    春の山木木語らへば沼応ふ

  15. 廣田洋一
    2026年3月5日 18:14

    春泥を跳ねつつ進む三輪車
    長所は色白なりと新社員
    文机やうっすら積もる春の塵

  16. 土橋みよ
    2026年3月5日 19:15

    春朝日焼き芋匂う角の家
    鵯の来て夕厨に向かいけり
    新和布の粗熱残る夕餉かな

  17. 小口泰與
    2026年3月6日 11:38

    雨降りて木木の喜ぶ春の山
    手にとりしマウスに春の日の当たり
    春風邪を引きて肋骨痛めけり

  18. 廣田洋一
    2026年3月6日 12:00

    風信子群がり咲きて香を放つ
    水草の色鮮やかに水温む
    短所は刺あることや茨の芽

  19. 多田有花
    2026年3月6日 14:05

    啓蟄の足下にヒマラヤゆきのした
    冷凍のハンバーグ焼き春の昼
    鳶一羽余寒の風に乗りて飛ぶ

  20. 川名ますみ
    2026年3月6日 15:56

    雛段を猫なめらかにかけのぼる
    雛道具するりとよけて猫のぼる
    春の雨仏語の単語帳つづる

  21. 廣田洋一
    2026年3月7日 11:32

    東風吹きてマフラー外す朝かな
    野遊びの赤子の一歩はやし立て
    生垣を白々染めし雪柳

  22. 多田有花
    2026年3月7日 11:57

    先駆けて咲くこそよけれ河津桜
    しだれ梅この木短く枝垂れおり
    群がりて小さき紫仏の座

  23. 小口泰與
    2026年3月7日 13:53

    今鳴くを待や鶯森の朝
    幾年も春雪踏まぬ今年また
    春咳は胸に痛みを伝えけり

  24. 小口泰與
    2026年3月8日 12:10

    隣家より謡の声や春の夕
    夕日射す梅満開の鳥の声
    外つ国の戦火は絶えず朧なり

  25. 多田有花
    2026年3月9日 10:06

    レンテンローズ過ぎてしまえば美しき
    外科院にイギリス生まれの桜咲く
    冴返る土手行く冷たき手を下げて

  26. 廣田洋一
    2026年3月9日 15:01

    ベイブリッジ高くそびえて風光る
    海風に香りのせたるあらせいとう
    木の根元丸く囲みて芝萌ゆる

  27. 多田有花
    2026年3月10日 8:21

    日差し受け姫立金花のきらめける
    トラクター囲む紫ほとけの座
    川べりの畑に菜の花花盛り

  28. 上島祥子
    2026年3月10日 12:57

    風光るスタンプラリーや草堤
    水際に春河碧の色をなし
    ワイシャツの干されて自由春の風