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コメント
自由な投句箱
(多田有花)2019-02-01 09:33:06
寒椿添えられている手水鉢
倒れ伏しつつも咲きおり水仙花
寒の陽が姫路平野に降り注ぐ
自由な投句箱
★冬晴へアイスバブルの耀けり
★寒暁や耳騒がしき雀達
★しかすがに赤城颪にときめけり
自由な投句箱
★粉雪の舞ひたる家路急ぎ足
★夜半覚めて雪しんしんと舞ひており
★雪降りて潦のみ残りけり
自由な投句箱
★二月早や水色の空の明るかり
★水色の空の彼方や寒暮るる
★松山の遥か暮れゆく寒明忌
自由な投句箱
寒中の護摩焚の音響きおり
日脚伸ぶ頂に立つ影法師
蝋梅の香の領域にいま入る
自由な投句箱
★日脚伸ぶ下校の鞄いろ定か
★鳥影の窓に映るや春近し
★隠れ沼の黙や岸辺の寒紅梅
自由な投句箱
★冬空に黄色き灯り柑橘類
★庭の葱つんと尖りて立ちっぱなし
★採らぬ間に一皮むけし庭の葱
自由な投句箱
★遠き日の二度寝の夢に春隣
★雨滴垂れ凛と咲きたり薮つばき
★淀川の空の茜や寒暮るる
自由な投句箱「
中天にオリオン動き座を占める
子を送り冬の星座を見上げけり
シリウスも一点冬の三角形
自由な投句箱
冬の梅空の高きで風の音
冠雪の六甲見える頂に
花びらに少し傷持ち寒椿
自由な投句箱
★味付きの福豆一つ買ひにけり
★年取りて数へる気失せ年の豆
★帽子かざし豆受けてをり節分会
自由な投句箱
★春隣榛名山（はるな）へ持する雲一朶
★鬼は出づ福は出でずや節分会
★恵方巻き廃棄処分の節分の夜
自由な投句箱
★夕方の雨の予報や追儺の日
★息子来て黙の夕餉や恵方巻
★鬼を追ふ闇の深さよ窓の外
自由な投句箱
初笑昨日と同じ人と居て
制服にマフラー鼻まで巻き上げる
隣人の持ちし豚汁春隣
自由な投句箱
播磨灘沖の光りて春隣
旧友と滝を見に行く冬尽く日
冬送る雨が降るなり野に山に
自由な投句箱
★春浅し風の刻みし利根の波
★榛名湖へ道真直ぐや春来る
★囀りや体重計の針の先
自由な投句箱
★立春や頬を撫でたる風優し
★夜明け前雨の上がりて春立ちぬ
★立春や柔らかくさす日の光
自由な投句箱
★日当たりの峰に一条雪残る
★鴨川に浮かぶ鴎や鴨の群
★二月早や靄に隠るる奥比叡
自由な投句箱
春立てり体重グラフ上向きに
それぞれに男三人豆をまく
春の音竹に耳当て貰いけり
自由な投句箱
山下りて食べるゆずとろろすき焼
冬送る笑顔を自撮り棒で撮る
寒明の正午の頂に座る
自由な投句箱
★寒明や傘寿の髪膚ぎごつなし
★山風の波の秀刻む二月かな
★春立つや赤城の風のいまだ尚
自由な投句箱
★点々と薄氷光る日の出かな
★薄氷や一歩滑りて通り過ぐ
★薄氷を透けて見えたる鯉の口
自由な投句箱
★上り来て空の青さや梅香る
★丘上の日差し明るく梅開く
★紅梅の古木矜持や一二輪
自由な投句箱
★あけぼのの長き裾野や冴返る
★鳥声や赤城の裾野うす霞
★夕映えの雲起ちあがる余寒かな
自由な投句箱
大鍋からよそわれ熱々ぼたん汁
白菜漬沢庵漬をお土産に
寒明の正午の頂に座る
Unknown
＊浮御堂右に左にえり（魚偏に入）望む
＊青き湖挿されしえりの林立す
＊えりの網整える舟留まれり
自由な投句箱
★陽光の丘上にあふれ梅二月
★枝先の一輪二輪梅古木
★梅が香の窓より来たる礼拝中
自由な投句箱
★パソコンの画面かたまり冴返る
★上諏訪の酒と公魚届きけり
★起こりたる狭窄症や木の芽時
自由な投句箱
旧正月シフォンケーキに苺添え
春なれや晴雨短く入れ替わる
夕霞城の影のみ残りけり
自由な投句箱
★水色の空に日差しや春淡し
★採り跡の白き乱れや春の畑
★春睡や目覚めて暗き窓の空
自由な投句箱
★公魚や釣り人こもる白テント
★釣り上げし公魚の腹薄桜
★公魚や横に並びて凍りたり
自由な投句箱
窓掃除梅咲きそうな日を選ぶ
窓磨く朝に小さき梅一輪
ふりむけば三つ目の梅ひらきおり
自由な投句箱
ヘリコプター霞の彼方へ去りにけり
梅が香のすでに満ちたり陽の中に
紅梅を見上げておれば鵯飛ぶ
自由な投句箱
★ふわふわに湖を染めたり春落暉
★榛名湖の春光つつむ水面かな
★朝東風や利根上流へ釣のぼる
自由な投句箱
★春寒し琵琶湖巡りの船の上
★宝物殿客は一人や春寒し
★生検の予約定まり春寒し
自由な投句箱
★ふかふかの芝生に絡み蓬萌ゆ
★紅梅と云えど緋色や丘の上
★パンジーの顔の数多や鉢並ぶ
自由な投句箱
★春塵や猫は廊下の日当りへ
★露天湯のよき湯加減や春の雨
★朝日差し雪解の庭の雀かな
自由な投句箱
★道端の草うち萎れ冴え返る
★会議室へ渡る廊下の冴え返る
★ケーブルカー降りたる駅の冴え返る
Unknown
★紅梅の蕾ふくらみ上京す
★日の射すを待つて撮りたり梅ひらく
★写メールに添付したるや梅一輪
自由な投句箱
★会合の予定取消し春の雪
★空中で消えたる花や春の雪
★プランターのうっすら白き春の雪
自由な投句箱
★黄梅を活ける立居の和室かな
★春耕や風に乗りたる鳶の笛
★打ち寄する波刻みおり猫柳
自由な投句箱
赤き実の数多光りて冴返る
余寒なお開山堂の鬼瓦
護摩焚きの用意整い寒戻る
自由な投句箱
★駅を出で大橋行くや春の雪
★淡雪の四条大橋自撮りかな
★鴨川の水に消えゆく春の雪
自由な投句箱
★土筆野へランドセル置き家遠し
★傘寿とて春風に乗る髪膚かな
★風光る祖父母の贈る晴着かな