自由な投句箱/10月11日~10月20日

※当季雑詠3句(秋の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。


コメント

  1. 小口泰與
    2025年10月11日 7:38

    秋夕日ひたと浅間の山巓に
    ひたすらに駄句の浮かびし秋の夕
    利根川の流れ穏やか赤とんぼ

  2. 廣田洋一
    2025年10月11日 12:01

    秋時雨虚子と立子の句碑濡らす
    安産のお礼参りや実紫
    レインコート着こみて立てる案山子かな

  3. 桑本栄太郎
    2025年10月11日 14:32

    葉陰ゆれ姿みえざり小鳥来る
    山茱萸の実の色づきぬ川辺かな
    バザーより妻濡れ帰る秋しぐれ

  4. 廣田洋一
    2025年10月12日 11:46

    松手入れ師匠は高き所より
    秋うらら今日も散歩や同じ道
    栗飯や大きな栗を取り合いて

  5. 小口泰與
    2025年10月12日 13:08

    秋深むひと日ひと日の駄句重ね
    秋の郷しとしおしずか子等居らず
    文机や秋の夕日の平らなる

  6. 桑本栄太郎
    2025年10月12日 14:25

    秋寒や鴉も鳴かぬ朝あける
    歩みゆきフィリリフィリリと昼の虫
    帽子脱ぎまろびて在りぬ櫟の実

  7. 小口泰與
    2025年10月13日 10:26

    山宿の秋の囲炉裏を楽しみに
    やわやわな風に飛び出す稲雀
    蟋蟀の声のひろごる四畳半

  8. 桑本栄太郎
    2025年10月13日 12:16

    山茱萸の赤き実となる葉蔭かな
    はらはらと解けて風に芒の穂
    弾けいて殻ばかりなる椿の実

  9. 多田 有花
    2025年10月13日 13:00

    快晴の続きし後の秋曇
    秋深し友より届く新刊書
    更待の光見てのち床につく

  10. 上島祥子
    2025年10月13日 23:05

    虫の音のさやかに続く夜の帳
    伸び切りのエノコロ揺れる風の朝
    遠雷の響きに崩るる人の波

  11. 多田 有花
    2025年10月14日 8:41

    天高し電子出版志す
    長き夜にファイル形式整える
    目次までようよう書き上げ灯火の秋

  12. 小口泰與
    2025年10月14日 9:28

    求愛の秋翡翠の仕草かな
    秋雨の中へ飛び立つ雀かな
    秋の森出できし人の笑顔かな

  13. 桑本栄太郎
    2025年10月14日 11:41

    あおぞらや鳩吹く風に吹かれ行く
    花梨の実ごろり色づく道の辻
    迫り出して柿の色づく狭庭かな

    =ご案内=
    明日15日~16日まで、同窓会出席のため田舎へ帰省致します。
    その為、投稿出来ません事を悪しからずご了承下さいませ。

  14. 多田 有花
    2025年10月15日 9:15

    パソコンを打つ手を止めてすがる虫
    ひつじ田の青々として陽を浴びぬ
    黄落期始まっている大手門

  15. 小口泰與
    2025年10月15日 9:42

    秋ばらの庭の見事や一礼す
    目礼の和服の人や梅擬
    枝垂れ木に集う雀や秋の雨

  16. 上島祥子
    2025年10月15日 20:21

    碧色の葉に隠れ連く青銀杏
    日時計の目覚め待たるる秋の朝
    麻紐に括られて立つ葉鶏頭

  17. 小口泰與
    2025年10月16日 7:55

    秋翡翠の背なに朝日の射しにけり
    ひるがえり太き腹見せ秋の鯉
    ふくよかに成る瓢のふくぶくし

  18. 多田 有花
    2025年10月16日 10:52

    ねこじゃらし銀の馬車道跡に揺れ
    ハナミズキの紅葉青空に透けて
    秋の蝶翅裏見せつつ蜜を吸う

  19. 土橋みよ
    2025年10月16日 18:39

    長き夜手に贈られしアンソロジー
    若き友の話聞きつつ冬支度
    柿剥きて吊るせば夕陽に包まるる

  20. 多田 有花
    2025年10月17日 17:46

    艶やかな実を覗かせて栗の毬
    晩秋の始まり告げるこの黄色
    青空に黄花コスモス揺れる土手

  21. 桑本栄太郎
    2025年10月17日 22:42

    <帰省の高速道車窓より>
    山あいの稲穂伏せたる棚田かな
    ハイウェイの明かりとなすや泡立草
    山畑の柿の色づく夢前町(ゆめさきちょう)

  22. 桑本栄太郎
    2025年10月18日 13:31

    <帰省の高速バス車窓より>

    <高速中国道>
    秋空にクレーンの数基立上がる
    高速のバスの車窓や刈田晴れ
    <高速米子道>
    見下ろせばはるか眼下や秋の里

  23. 小口泰與
    2025年10月18日 15:38

    草津の湯くすぼる先の秋の月
    晩秋や我が前歩む我の影
    文机に座れば見ゆる刈田かな

  24. 廣田洋一
    2025年10月18日 16:39

    法の庭あちらの木にも小鳥来る
    丹沢の尾根をけぶらす秋時雨
    粒ごとに雫をこぼす実紫

  25. 多田 有花
    2025年10月18日 16:58

    ガラス越し雀の影や秋深し
    空の青柿の柿色響きあう
    誠実に歩みし人よ野路菊へ

  26. 廣田洋一
    2025年10月19日 10:21

    菊の花一輪咲きし軒の下
    音立てて飛行機雲や秋深し
    旧家の主自ら松手入れ

  27. 小口泰與
    2025年10月19日 13:12

    秋の庭仏頂面のブルドック
    しずしずと雨音ありて秋深し
    肌寒や大きな空に水含む

  28. 桑本栄太郎
    2025年10月19日 14:39

    引き返す朝の散歩や秋しぐれ
    虫食いとみどりもありぬ柿紅葉
    川ベリの小径被いぬ萩は実に

  29. 多田 有花
    2025年10月19日 15:07

    子ら乗せる前のポニーは秋草を食む
    梛の葉や深まる秋に黄変す
    秋風の丘にたたずむアルパカの群れ

  30. 多田 有花
    2025年10月20日 8:53

    芒揺れ光が揺れる風の午後
    音もなく木兎飛ぶや秋の森
    蔦紅葉石橋小さく彩りて

  31. 小口泰與
    2025年10月20日 10:27

    一葉落つ山の御堂の主かな
    秋の雲野良犬ふつと消えにけり
    去る人の靴の音速き秋の暮

  32. 廣田洋一
    2025年10月20日 14:04

    曲がりくねる山道上り薄紅葉
    秋晴れの公園かける子らの声
    ミャクミャクの案山子も立てる見本市

  33. 桑本栄太郎
    2025年10月20日 14:17

    雨雲のとぎれあおぞら銀杏黄葉
    解けたる尾花の風にゆだねけり
    トンネルの桜枝葉やうす紅葉

  34. 土橋みよ
    2025年10月20日 17:12

    柿豊年3羽のヒヨの枝揺らし
    熟れ柿を啄むヒヨの目の澄めり
    熟れ柿を啄むヒヨや空明かし

  35. 小口泰與
    2025年10月21日 8:14

    片雲の秋風に乗り消えにけり
    山の秀へ朝日差しけり運動会
    山風や秀つ枝下枝に青蜜柑

  36. 桑本栄太郎
    2025年10月21日 14:11

    秋薔薇の真紅咲きたる狭庭かな
    川べりに沿いて明るき泡立草
    青柚子と云えどこぼれる塀の外

  37. 上島祥子
    2025年10月21日 22:23

    学校の始業のチャイムや秋澄り
    積み上がる母の着物や秋の暮
    秋麗入れての声は元気よく

  38. 桑本栄太郎
    2025年10月23日 15:04

    吸い込まれそうな蒼さや秋の空
    山頂に鉄塔五基や秋の嶺
    あおぞらにぬつと色づく庭の柿